ガチで独創的なレビュー:「秘・資産形成術」(後編)


ここまでお読み下さり有難うございます。 
前編からの続きです。

2分でわかるガチな概要は前編で。

総合評価★★★(3.8)
(理由は前編の概要にて記述)




資産を形成していった
8人のリアルなドキュメンタリー。

7年で1億という数字におののきそうですが、全部真っ当な話であることは約束します。

その8つの話の中には、起業術やマーケティング、さらには人脈形成といった様々な要素が盛り込まれており、稼ぐための処世術とも言えそうです。

本書の読者にとって第1の目標は、7年以内に経済的自立を達成することだろう。(p248)


ただのテクニックの本ではありません。
むしろ本書はそれを忌み嫌うかの如く、ストイックな仕事論が続いていきます。
あなたはそれをどう捉えますか?


前編ではそんな働くマインドの話と、増やす思考回路に焦点を当ててレビューしました。

もしあなたが本気で知りたいという場合、ここからお読みでしたら、
まずはより良い伝達の為に前編の概要を読む事をオススメします。
というか、いきなり後編を読んでもあなたのお役に立てないのです。




方法を知るよりも、経験談から学んでいく本。

幅広い内容である一方で、増やすためには投資という想定出来る手段に終始。
その部分には特別新しさを感じないので評価を下げてはいます。ですが、そんな本書も様々な元手獲得方法や人間模様がまだまだ展開。

前半以上に深い側面が待っています。

主観ですが、6人目のモニカ・デイから以降の展開では、心なしか雰囲気の変遷が感じられます。
何故そう感じさせるのかを一緒に探っていきましょうか。

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セールスライターのススメ?


著者マイケル・マスターソン氏からの。

6人目の主人公モニカ・デイという女性。
彼女の生い立ち・経歴は割愛するとして、彼女はセールスライターとして生計を立てています。言うまでもなく本書に登場するからには、売れっ子の稼げるセールスライターになったわけです。

どうやらここはセールスライターの仕事内容やその魅力を熱弁されているのではないか?
そう感じさせるでしょう。妙にその仕事に執着しているような気持ちにさせます。

その経緯を読んでいくと、
ん? これはセールスライティングの本か?

そんな錯覚も脳裏をよぎり。
でも何故だ?

その大きな大きな理由はただ一つ。



著者自身がセールスライターだから。


かなり自負もあるようです。

成功したセールスライターの出世作を研究することは、私がセールスライターとして成功した要因になっていると思うか、と聞かれたことがある。
もちろん、そう思っている。(p190)


自らがセールスライターなのでわかることも多く、無意識のうちに熱量が増えていくのでしょうか。
そんな熱の違いもあなたの手で感じ取ってみて下さい。


彼の他にもセールスライティングのおかげで純資産を気付いた達人数人を手短かに紹介。

そんなにいるのか!と思うかもしれません。
そこで余談ですが、こんな話はご存知でしょうか?



日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、セールスライター(コピーライター)はアメリカでは高収入で高度な専門職の位置付けのようです。医師や弁護士と比較しても遜色が無いとのことです。こちらの書籍でもその辺の話に触れています。



「ウェブセールスライティング習得ハンドブック」


広告やライティングの仕事は元々アメリカ発祥と言っても差し支えありません。
歴史を辿ってみても、
一大産業になったその背景に存在する理由はわかる気がします。

もっともっと学んでいきたいとさえ思わせます。


セールスライティングの話が高じていき、ついにはライティングの名著の紹介コーナーまで登場。その情報量は充実(?)
広告・コピーの巨匠たちの名著も出て来ます。

こちらに登場する伝説的広告マンの名著とも共通します。

おいおい、セールスライターの本か?
いや、本書は資産形成のための本。

でもセールスライターという仕事を知るからこそ、資産形成へ向けて必要ないくつかの特徴が
見えてきます。
セールスライターはどんな仕事ですか?


フリーランスであること。


セールスライターは、たいていがフリーランス。
そのことから、大切と教えられることは2つ。



まずは自分を律してストイックであること。

自分をコントロールすることがカギである。フリーランスのセールスライターとして成功したほとんどすべての人が同意することは、日々のスケジュールを立て、それを厳守しなければならないということだ。(p181)


そして次は、自分一人でやる境遇だからこそ人脈・人間関係。そのスキル。
より強調されていきます。その中でも特に、



メンターの存在。ネットワークの存在。


ただ月並みに、あなたにとって人脈が大事ですよという雰囲気ではありません。

モニカ・デイ氏以降の7人目・8人目の展開では、特に人の存在の有難みと大切さという要素が色濃くなっていきます。
ただこれらは桁外れの資産形成のための、もう一段階も二段階も上の話のようです。

通常の人脈形成とは、不思議と雰囲気が違います。



そうは言うものの、7人目・8人目の話の中で、
一応次のような別のことも強調されていきます。
 
  • 専門分野の見つけ方・活かし方

  • 販売・マーケティングのスキル

でも、最終的に話の流れは人間関係にクローズアップ。

「でも、私はメンターから、ビジネスでの競争についてとても重要なことを学んでいた。つまり、自分の持つ秘訣を仕事仲間と共有することでいっそう進歩することがしばしばある、ということだ。
その考えは、一言で言えば相互利益だ。もし誰かとビジネス上の関係ができて、それが相手にとって利益になるならば、相手は関係を持ち続けたいと思うだろう。だが、その人との関係を利用しようとすれば、相手は関係を断つだろう。長い目で見れば、有益な関係は思いやりや共有から生まれるのであって、争いや秘密主義から生まれるものではない」(p215)

人もお金も、成功のカギとして協力・協調が大きなキーワード。



人との協力がどのようにデイヴィッドの人生を変えたか、いくつか例を挙げてみよう。(p225)

さらにどの成功者にも、必ず備わっている協力する心、メンターの存在、支援のネットワーク。

資産形成術の書籍でこのような視点が出てくるのは予想外でした。
ですが、身近な人間関係こそが上手くいかないうちから金銭が得られる確率は少ない、そんな陰に横たわる論理は見逃してはなりません。



稼ぐ・増やすには、自分で何かをやること。
自分で出来る範囲には限界がある。だからこそ行き着く論理。

本書の最後に差し掛かり、そう教えてくれます。

やがてその話も終え、一連の増やす条件を本書で学んだあなたがいます。
最後尾で、パワーアップしたあなたの旅立ちへの著者からのはなむけ、そして励まし。


裕福になるのはやせるのと同じだ。誰もが望んでいるが、そのために必要なことを喜んで実行する人はほとんどいない。
では裕福になるために必要なものは何か?
次の3つである。
(中略)
さあ、出発だ!(p281)

読み終えてみて、やっと千里の道への一歩に立てたような気持ちが芽生える書籍でした。

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起業のためならこんな本もオススメ。


増やすには起業。8人ともこれでした。
そこでこんな本は如何でしょうか。



「一生、お客に困らない!
日本人の
知らなかった
フリーエージェント起業術」



タイトルの通り、起業に関することは勿論のこと、稼ぐためのマインドや人心掌握についても実践的に語られている良書です。

起業を真剣に考えている人にとっては、幅広く、痒い所に手が届くことの連続で話が展開されています。




「ビリオン・カンパニー」


主に規模の大きい経営の話ですが、起業して運営・成長のサクセスストーリーを知りたい場合ならばピッタリです。

余談ですが、両書籍にはタイトルに共通点を感じ、面白いですね。
片方はビリオン(10億)で、もう片方は1億。
コピー的には、具体的な数字を出すのは訴求力があります。



最後にマイケル・マスターソン氏の書籍。





「大富豪の仕事術」


実際に稼ぐ人の考え方・やり方を学んでいくのも楽しいです。
多くのヒントを探したいと常々思わせます。

マイケル・マスターソン氏はこのような書籍を多く執筆していますね。






「社員を動かす社長のカリスマ仕事術」










ここで、ちょっと立ち読み。

 


値段比較をしてみた。

まとめ。


功はパズルの如く。

本書を一冊読めば、資産を形成したり成功するにあたり、どんな条件を揃えるべきなのかが明確につかめます。

成功や資産と一言で表しても、条件が一致しないと難しい。その条件も、先天的なものもあれば、後天的なものもあり、何が足りて、何が足りないのかを見極める必要が常にありますね。


まるでパズルのように条件のピースを埋めていくものなのだなと感じます。



そのパズルを簡単にするのも難解にするのも、己の勉強次第。
7年で1億という金額は意識する必要もなく、お金を増やす原理を学び、心を引き締める結果となりました。

当初、本書を買った時には予想もしなかった印象です。
投資や運用をファイナンシャルプランナーの如く詳しく書いているかと思っていましたからね。



「秘・資産形成術

ダイレクト出版

実は富を築くってこういうことだったんだ!?


最後に:

地道なことを、現実的に解説。

リアルなドキュメンタリーを読んでいくうちに、7年で1億というテーマもどこかに消えてしまうでしょう。

「あ、そう言えばそんな本を読んでいたっけ?!」


これは良い意味での表現で、それだけうわべのテクニカルなことではなく、金額以前にお金や富というものへの考え方を教えられることの裏返しです。内容に厚みがあります。

形成術や投資術と考えると誤解も招くし、評価は下がってしまいそうです。
資産を形成する心構えと、身の施し方のための書籍と表現した方がふさわしいです。


そしてお金を使うことによって資産が膨らむという論理。
一番の形成術は、富そのものを学び、そして使い方を学ぶ。それがまたお金を生むシステムを作る。


そもそもそれが経営脳とか富裕脳ですよね?

学校でも社会でも
それらはなかなか教えてくれません。少なくとも日本の教育では。
今はお金云々よりも、脳と思考という誰にでも持ち得る資産を育てようと思わせる書籍です。

実は富を築くってこういうことだったんだ!?
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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