ガチで独創的なレビュー:「強く生きる言葉 岡本太郎」(後編)



ここまでお読み下さり有難うございます。 
前編からの続きです。

2分でわかるガチな概要は前編で。

総合評価★★★★★(5.0)
(理由は前編の概要にて記述。)



生命の灯、燃えていますか?

あなたの心の中に。

もしそれが弱まった時に本書を読んでみて下さい。
パワーを与えてくれます。


繰り出されるシンプルな叫びの中には、弱い自分と向き合える岡本太郎氏の強さ。
また、にじみ出てくる潔く気高い生き様が言葉となって現れます。

心を揺り動かされる事は約束します。


前編ではそんな達観した彼の思想と生き様に焦点を当ててレビューしました。

もしあなたが本気で知りたいという場合、ここからお読みでしたら、
まずはより良い伝達の為に前編の概要を読む事をオススメします。
というか、いきなり後編を読んでもあなたのお役に立てないのです。


本書はあなたと共に成長する。

本書と永く付き合ってきた私自身の主観です。

その真意は、
あなたの成長や重ねた経験・年齢と共に、捉え方の選択肢が増えたり、感じ方が変わってくるのを感じるであろう事です。

私は時代を重ねた今、そう身に染みて感じています。


特に感じた事は、


ただの前向きさだけの本ではない。


最初はポジティブさだけを頼りに。

しかしながら、
何度も時を重ね読んでみると、その明るく前向きな部分に至るプロセスにはある重要な軌跡が。
それは、彼自身の中で誰よりも自分を否定して格闘してきた跡。
それが徐々に見られるようになっていきました。

周囲に対しての勝敗ではなく、まずは己に勝つ事の喜び。

それが誇りと化して、超然としていったのではと考えさせられます。



そんな事を私なりに考えてみると、
浅はかな考えや捉え方しか出来なかった頃の自分が恥ずかしい。
前編で触れた、言葉には生き様がにじみ出るというのは、こんな感情から発生したのだなと悟らされています。

ただ純粋に自分と格闘してきた岡本太郎氏。
その「純粋」という言葉も頻繁に出て来ますが、今となってはとても愛おしい言葉に変わってくるのを感じます。
 
年とともに若くなっていくのが自分でわかるね。(p38)
 
笑うべき言葉ではなく、強くする言葉が「純粋」なのかもしれません。

今ではそれが個人的にはよくわかります。

一方で、言葉というものにある悩みが起きました。


言葉に対するジレンマを起こす。


あなたは言葉というものを上手に使えていますか?

こんな質問をしてしまいましたが、素朴な疑問です。



恐れずに核心を突き続ける彼の言葉を読むにつれて、
「果たして言葉を使う事って何だろうか?」

そんなある種の虚しさや、ジレンマを感じさせる本でもありました。
こんなにシンプルでも、人の心は揺り動かされる。
私は活字の世界が好きだからこそ、尚更そう思わざるを得ません。

いつもどうすれば伝わるんだと、逆にそのジレンマもあり。

「自分が使っている言葉は一体何なのか?」
そんな疑問すら沸き起こる事になりました。


あなたは伝える事が上手ですか?

もしそうならば、それを大事にして下さい。素晴らしい才能だと思います。

言葉は有り過ぎてもいけないし、足りなくてもいけない。
どこでどのくらい必要かも、見極めないと両刃の剣です。

私自身の経験も踏まえて思う事があります。
シンプルに核心を突く言葉の原動力は、
もしかしたら、言語を超えた生き方をしてきた人間に与えられた、最大の勲章であるのかも知れません。


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ここでちょっと立ち読み。





値段比較をしてみた。

まとめ。


なんて自由な人なんだ。

敬愛する気持ちは私の中で不変です。加えて読む度にそう感じています。

その「自由」の言葉に対しても、その概念は目まぐるしく変わります。
憧れであったり、羨望であったり、畏怖であったり。

恐らくはあなたも同じ心境に陥るかもしれません。


ただお伝えしたいのは、自分と正直に向き合って闘ってきた勝利の証として自由がある。
情熱的で闘いを厭わない言葉が、いつでも皆を励ましてくれます。

それに対して心から敬意を表したいです。
そんな生き様は同じく心からカッコイイと思えます。

不思議です。
彼の言葉には毒づいているつもりが、輝きと美しさと気高さがある。

善悪を超えた情熱。 

その華やかさから生まれた言葉や作品が世界を魅了する。

イースト・プレス

華やかに気高く生きて、闘う。 



最後に:

貫き通すなら、半端なく最後までやれよ。

「ハイ、頑張ります。」


このレビューに至るまでに4,5回は読んでいると記憶します。
少しだけスペックを言うならば、数時間あれば読破出来る本です。

今回もレビューにあたり読む事にしましたが、再びパワーをもらえています。

ですが、たまに叱られていると思う時も。


彼は21世紀を見る事無くこの世を去りました。
もう20年以上の歳月が流れましたが、今もどこかにいるような気がします。

私が同じく敬愛する葛飾北斎と同じく、大往生する間際まで製作への情熱が衰えなかったと言います。
そんな人生を歩んでみたい。


皆、この21世紀をどのように見たのでしょうか。
きっと彼なら、沢山の社会問題に対し愛を込めた叱りを授けてくれるかもしれない。
Youtubeをやるくらいの好奇心があるかもしれない。
Twitterで叫びまくっているかもしれない。

相変わらずギラギラと。真っ直ぐに。



もう今は叶わない事ですが、その代わり本書で救われる人がいるのではないかと信じています。

生きる事に疲れても、
人がイヤになっても、
迷っても、
そんなあなたに必ずや岡本太郎氏が付いています。

味方です。


華やかに気高く生きて、闘う。 
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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