ガチで独創的なレビュー:「ウェブセールスライティング習得ハンドブック」(前編)


基本の基本の基本の基本。


世間での評価が二分されているのはそれが原因です。
高評価もあり、酷評もあり。

それも踏まえて質問させて下さい。
ここを訪れて、本書に興味を持ったあなたはセールスライティングの初心者ですか?

あなたがもしそうでないという場合、
基礎や概要を体得していて、実践に至っているという方には不要な本ですので、このページを閉じてしまって構いません。

初心者の方にとっては懇切丁寧(過ぎる)な手引書ですのでオススメしたいと思っています。

その場合には役立つレビューですので是非読み進めて下さい。
その視点オンリーで書いています。




ただ、注意して下さい。


やはり入門書の位置付けなので、これを読んですぐにスキルが身に付くという魔法の代物ではありません。

ライティングという長い道の第一歩を踏み出すというイメージです。

恐らくは本書を読んで以降も、何らかの書籍なり、経験・知識は必要になってくると思います。

事実私は本書を手にしてからというものの、ライティング関連の書籍や情報を買い漁りましたし、今でも探し続けて実践の最中です。
では、ここから第一歩を踏み出して下さい。

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本書の概要と評価。

寺本隆裕氏の半生から始まる。


この本自体がセールスライティング。

まず冒頭で、著者である寺本氏の半生があなたの目に飛び込んできます。
これが必要かどうかは様々な意見が出てきそうです。


ですが、よくよく考えてみるとある事がわかります。
それは、
ライティングやブランディングで必要とされるストーリー(ブランディング)という展開かと思われます。


物語を使う事で、説得力やその後の展開への興味、そして共感等といったものの引き金になる要素です。

導入部分でただやみくもにセールスライティングの重要性を語るのではなく、
真意は同じだとしても、このように話に盛り込むというテクニックが、嫌味にならないセールスの在り方なのかなと解釈しています。

※ちなみにストーリーブランディングについてはこちらの書籍が良書と思っています。



マーケティングの基礎知識や
専門用語の解説もある。


これが基本的過ぎる一因でもあります。

全体像としては、

セールスライティングとはそもそも何か?
そしてどんな仕事か?

今のあなたにとってはこの辺りの情報は如何でしょうか?
やはり、これから乗り出そうとする時には役に立つ手引きに感じさせるでしょう。

そんな解説を踏まえながら、それらをライティングの仕事と結び付けつつ中盤以降は進んでいきます。
この辺りで概要は掴めるでしょう。


ただ、この辺が初心者にとっては有益でも、裏を返してそうでない方達には、
「そんな事わかってる!!!」
「そんな事を本にするなっ!!!」
と納得がいかず、物足りないあまり悪書の烙印を押してしまうのかもしれません。


セールスコピーには開き直りも必要。


それならばいっそ、(誤解を恐れずに言えば)
「サルでもわかる入門編」のような言葉を入れれば良かったのではないでしょうか。

「習得」なんて使ってしまうから、
「これで習得?完璧?」と誤解を招かなくて済むのではないかと個人的には思います。


そんな開き直りもキャッチコピーやブランディングの世界では必要。

相手にとってもよくわかる言葉ですし、インパクトもあります。
それはさておき、頑強なまでに基本的な事を丁寧に書いてあるのはあなたに約束します。

大人でも難しい言葉は要らない。


丁寧な語り口調。
そして極力誰にでもわかる(ちょっと頭の良い小学生でもわかる)表現の努力は感じ取れます。


ライティングに大事な要素。
池上彰みたいに説明能力は高いです。

これ自体が見本になるなと感じさせます。


大人の弱点。
時折感じます。

どうしても大人になると、シンプルでわかりやすい表現よりも、難しく言った方が良書っぽい勝手なイメージや有難い言葉のように思われがちです。
ですが、そこが落とし穴。それこそがライティングや広告に不要な発想。
シンプルでわかりやすいのは本書の切り札だと思います。


そして最終評価は。


ただ難点としては、
ここまで丁寧で入門編という位置付けだけで見ると、もっともっと具体例が欲しかったなと思う所です。


それなりにあって心配するほどでもないとはいえ、良い例・悪い例を現状よりも挙げて分析・比較があっても面白かったかなと思っています。

評価としては、
ある程度ライティングやマーケティングの経験もあり、
他の書籍も読み、実践している方には★★(2.8)
買う必要は無いです。


一方で、手始めの方には★★★★★(5.0)で問題ないです。
丁寧過ぎるほど丁寧です。


加えて、大々的な宣伝にしては、実は入門編というブランディング的にねじれの関係を感じます。
そのような訳で、総合で
★★★(3.9)の評価をしました。

最初の捉え方に食い違いがあるのが原因なだけで、アマゾン等で恐ろしく叩かれるほどの悪書とも思えません。
私は進捗した今もこれを片手に書く事が時々あります。


ここで「ウェブセールスライティング習得ハンドブック」を見たい

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セールスライティングの
スキルアップセミナー。


こちらの書籍のレビューの中にて、ある形容をしました。




「広告学部の一年生になったつもりで読む」


この本はかなり学術的な所もあり、心理学の基本からじっくり学ぶイメージから生まれた言葉です。
そのイメージに対して、
本書は入門編という事から、3日間くらいの
セミナーを受けに行くという形容が相応しいかと思っています。

そんなイメージを想像してみて下さい。

具体的にどうすればいいのか、そして心理的側面に触れながらも、ややテクニカルな視点寄り。

前章までの部分がきちんと頭に入った上でないとうまくいかないことも出てくると思うので、わからないこと、曖昧なことがあれば、前に戻って何度も読み返してみてください。(p104)


順序立てて書いてある内容には、驚きは感じないかもしれません。一方で無駄も感じさせません。
恐らく本書の基本事項を知らないままライティングを行ったとしても、目的を果たす事に直結しなかったかなと私は今では思います。

コンテンツマーケティングの際にもこれらを踏まえながら、今まで以上に気を付けて書くようになっています。


そのようにある程度数をこなしてきた今となっても、
スポーツの基本動作と同じように、本書片手に振り返る事も多いです。
野球のキャッチボール、相撲のすり足のような基本動作。そんなスタンスです。


セールスマンシップ。

 

セールスコピーはマーケティングのパーツ (p104)


ただのライティングの視点ではなく、ひたすらにマーケティングや売る事のマインドと関連させながらの展開も続きます。

常に関連付けて進める話は、セールスコピーの輪郭が少しずつ見えてくる感覚に。
意外と広がる横の繋がりは、あなたが初心者である場合には有難いと思うかもしれません。
当時の私は感じました。


主観ですが、売るという事に関連付ける習慣というのはわかる気がします。

「上手い文章、ではなく、売る為の文章」

何故ならば、
オンラインの世界であれオフラインの世界であれ、
売る為の言葉の使い方や頭の使い方は別物という事実があるからです。

私自身がビジネスしていく経験の中で実感します。
別物と考える事に神経を使わないといけません。

実際、話す言葉にしても、本文の中の論理が実践出来ている営業の方は上手かったですね。

広告とはセールスマンシップ・イン・プリントです。
つまり、「広告とは印刷されたセールスマンだ」と言ったわけです。(p107)



ライティングの横の繋がりにはリアルさがあった。


洋書とは異なり、
日本の土壌を踏まえた上での話がわかりやすかった所に気付きました。


例えば、
売れそうなキーワードを拾う時のコツの話。

普段我々が送っている日常生活から使うべきサイト例を挙げているのは、洋書には当然無いので良かったと思います。

アマゾンのレビュー等。

事あるごとに出て来る企業名も同様です。
あなたにとってもその辺はリアルで、手に取れる感覚に気付くかもしれません。



どうしてこのような話をするのかと言いますと、

セールスライティングの本家はアメリカで私が探した範囲では、どうしても洋書に良書が多い。そんな事に気付かされます。
今現在でも、私が欲しいと思っている書籍は洋書が大半です。

排他的な話をするつもりはありませんし、和書がいけないという事を言っているのではありません。


ですが、アメリカという国の背景を考えると、
人種のるつぼというバックボーンが異なる者同士の中で、「伝える」事の重要性が知らぬ間に身に染み付いているからだと思っています。

さらに歴史を辿っても、広告産業が栄えたのも同様に頷けます。

(余談ですが、「秘・資産形成術」に出てくる富豪の方達は、殆どがセールスライティングで財を為している方が多いです。また、セールスライターという仕事も、医師や弁護士などと同格の仕事として認識されているようです。)


そう思うと本家の方がガッツリ学べる所もありますが、そのような背景の違いを考えると和書で入手出来た事は収穫です。
ただやはり基本編なので、いつかは卒業しなければならない本ですね。

やがて話は最終的な文の構成のスキルへと話が進んでいきます。
少しづつ読み進めていきます。



追伸。ここまで読んで頂いたあなたに。


有難うございます。私は本が好きです。

本書の良さも悪さも、ガチでお伝え。
一生懸命働いて得た金銭を良書に投資。

そんな「あなたの知りたいを叶えるガチレビュー」は続きます。
そして最終的にはあなたにとっての良書に出会ってほしいと思っています。


後編で、更なる横の繋がりやリサーチの重要性について展開。
パラパラ見てみる、ちょっと立ち読みもあります。




ライティングの道も、一歩から。そして二歩目へ。
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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