ダイレクト出版新刊「広告の魔術」は、偉人の名著と歴史をまとめた手っ取り早い本?



広告の偉人達の仕事や名著を一冊に。

そして重要な所を抽出し、それを著者がレビューしている。

現時点では、そんな本の印象です。
個人的には興味を持っている広告・コピーの本が届いてかなり嬉しい!
内容はともかくとして。

今回ダイレクト出版から届いた新刊、
「広告の魔術」

私が月間ビジネス選書を定期購読するようになってから、初めての広告・コピー関連の書籍ですね。
これまでのラインナップを顧みると相当珍しいです。

ではまず今回の導入編。
ガチレビューは下記で後ほど。


6人の偉人の仕事と名著のオンパレード。
まとめサイトのようなオイシイとこ取りの感は否めませんが、実はこんなポイントがあります。
それは、

現代風のアレンジに努めている。

冒頭で語られているコンセプトは2つ。
1つ目は、偉人達が生きてきた時代(場合によっては100年以上も前)に生み出された広告・コピーの重要法則を抽出し、現代のオンラインを始めとした文明に適したように再考察するというもの。

著者も名著の内容には、悲しいかな、どうしても古さが見え隠れしてしまう事を懸念しています。

そして2つ目にいきましょうか。

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広告の仕組みとその歴史に興味がある人に。


マニアックな臭いもしてきます。

と言いますのも、6人の偉人の生い立ちから始まる人物伝も見られ、その名著を解説しているからです。

本書は歴史に興味があって、広告の仕組みを隅々まで知りたい人なら誰にでも興味を持ってもらえると思う。(p8)


これが2つ目のコンセプト。

好きな人にはたまらないと感じます。
私はちょっとたまらない。

ですが、広告・コピーを「学ぶ」には、やや疑問符が付きますね。

それは何故か?



学ぶにあたり重要な事は、本書よりもそれらの名著を読めばいいと思ってしまうからです。

また、その人物伝にせよ解説にせよ、既に多くのものを読んで来た方には重複しまくりの内容で、周知の事実かもしれません。
そうなると、本腰を入れて学びたいのならば、まずは本書に出てくる名著を読み漁る事。
個人的にはそちらの方を選ぶかなと、現時点では思わされていきます。

その為の書籍の引用・紹介には事欠きませんので、有難くは感じます。

ところで、「広告の魔術」の原題は。


“The Advertising Solution”

「広告の解明」といった所ですね。
「魔術」というのは愛嬌で、名著や偉人達の解析書と表現するのが相応しいようです。

うん、確かに解析されているのを読み進めていく事になります。


広告界の偉人だったらどうするかな?

 
彼らに聞いてみよう!

著者は、今でも変わらず通用する手法を生み出した彼らに、最大の敬意を払っています。
「ホント、スゴイんだよ!」
と言わんばかりに。

まして、現代のようにEメールもインターネットも無かった時代に生み出されたアイデア。



ここで言うまでも無く、その原理原則が今でも使える事にはあなたも何かしら感じる事はあるかと思います。
私も感じています。敬意を抱いています。

そこで、その原理原則を使って今の私達が広告・コピーを作る時に、

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6人の視点と考察。


ある程度広告・コピーを学んできた人ならば知っているであろう重要法則があります。
あなたも体得したものがありますか?

例えば、ヘッドラインはどうするかとか。
セールスレターを開けてもらう為にはどうしたら良いかとか。多くのものがありますね。



本書で取り上げられているほぼ全ての重要項目が、各人はどう考え展開したかの構成。
オグルビィはこう言って、本にはこう記されている。
ケープルズはこう言って、本にはこう記されている。

そしてその理由の解説。
そんな事を読んでいるうちに、こんな事を思いました。




名著のレビューを見ている感覚に。

 
一冊にまとめられたレビューを一気に読んでいる。

私も各偉人の名著を一部所有して、このサイトでもレビューしていますが、専門家が噛み砕いてレビューしたものを読んでいる思いがします。
読んだだけでは通り過ぎて行ってしまう原理原則を、後世の第三者の考察でまとめられていっている所にはわかりやすさと、もう一段深い理解が得られる利点はありますね。

まさに手っ取り早い。



概説書と言ってもいいのだろうと、印象が変遷していきます。
教科書ガイドのような。

学生時代に持っていたあれです。
持っていましたか?

だから、私が後日ガチレビューをする時は、
レビューのレビューでしょう。もしくはガイドのレビューでしょう。



広告・コピーの補修をしたいのならば。


読んでも良いのかなという印象。

冒頭のオイシイとこ取りという内容からそう感じます。加えて、名著のガイドとも。
あくまでそんな位置付けですね。

あなたにとってガイドが必要かどうか、求めているかどうかが決め手でしょうか。



また、歴史を重んじながらも現代風にアレンジするというスローガンの1つには面白さを感じますが、割り切ってそこだけに絞っても良かったのではと感じさせもしています。

その部分の密度は思っていたよりも薄い印象は否めません。


ちょっとここで、パラパラ立ち読み。


広告・コピーの手法そのものは、永い年月の中で出尽くしてしまっているので、本書の内容に目新しさを感じないのはやむを得ませんが、主に人物伝と仕事の解説を楽しんで読んでいる私が居ます。

果たしてそれは著者が求めている事なのか?

ここで「広告の魔術」を見たい



レビューが気になり見ているあなたに。


どんな本だろう?
サクッと導入編のあとは、7分でもっとわかる
前・後編のガチレビューを一応見ておきたい。

もしそんな場合はこちらがオススメ。


「広告の魔術」を見たい
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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