どんな後日談か?
実践を重ねる毎日の中で、改めて気付いた事。
表面上の理屈ではなく、これらの書籍の一番シンプルで言わんとしている事の1つは、
「ひたすら相手の論理でモノを考える事」なのだなと実感している後日談です。
それを書こうと思います。この論理は物事が回転する体験。
お役に立てたら幸いです。
Contents
その前に、あなたへこの本の簡単な感想を。
「秘・人脈活用術」
この本は浅い部分でも深い部分でも武器になりつつあります。
ただ、「・・・つつある」という表現には一つ理由が。
それは「体得する(体で覚える)」までの道のりは簡単に考えてもいけないと思うからです。
DANレベルまで。
その為、体のいい言葉で断定する事は避けました。
だからあえてこういう表現を使いますが、内容以上にとても深く学びのある本である事はあなたにお伝えさせて下さい。
後になってジワジワ来てます。
テクニカルな事ではなくて、人間関係の基本原理を改めて教えてくれた事は大きいです。
本書のテーマである「紹介の連鎖」というのも、それはあくまで仮の姿。
その連鎖をもたらすものは人間形成に他ならないと何度も感じさせています。
後になって気付いてもその歳月は帰っては来ない。
その喪失を恐れて生きる必要は無いですが、人間関係の一つの戒めとして過ごしています。
また、アメリカでの原書は何十年もベストセラーになっているのも頷けますね。
偏見で、アメリカ人は云々というのも世にはありますが、この著者のボブ・バーグ氏もカーネギー氏も、決してそんな事はない(笑)。
これだけの人材や著書を生んだのだから。
読んで学んだ後の、私事の体験。
先へ先へ考える思考回路。
それが「相手の論理」と「信頼」へ。
私自身がしているデザイン業の中での話ではありますが、
一例として、日々のあなたの仕事に照らし合わせて頂けると幸いです。
その仕事の中で、私はクライアントを相手にしたりコンペを利用したりする事がよくあります。
一部、専門知識を活かしたコンサル的な業務も。
特にデザインコンペやコンサルの中で思うのは、
とにかく相手の求めている事は何だろうかと予言者のように思考を巡らせます。
雲を掴むような作業である事も否めません。本当に流動的。
(補足説明:
デザインコンペというものは、
例えば東京五輪のエンブレムの報道でありましたように、一定の条件や指定の下で、自らのデザインを提出してセレクトしてもらうものです。
一例として(そこまで大きな話ではなくても)、ある企業のロゴの依頼や、あなたがいつかどこかで手にする商品ロゴの提案といったものまで多岐に渡ります。)
一応、大まかな事が条件として説明されていても、もっともっと深い次元で読み取らないといけません。
ヒアリングの機会を設けて、聞かなければならない事も沢山あります。
やはり本書にあったように、必然的に私自身の話よりも相手の話を聞く事の方が先になりますね。
これは私の専門的な事ではありますが、
似たような事はあなたのお仕事にも何かしらあるかと思います。
想像してみて下さい。
どういうデザインが好みか?から始まって、使用用途やそのシチュエーション、
またそのデザインをクライアント以外のどんな相手(お客様等)が見るのかとか。
具体的に言うと、
商品ロゴというものはその企業の為よりも、その商品を手にするお客様が抱くイメージの為に存在する想定。
相手の大事なブランディングの事を先回りして考えます。
つまり仕事の中身よりも、
先へ先へ考える思考回路が育ってきます。
疲れます、確かに。本人すら気付かない行間も読むわけですから。
気付けば相手の論理になっていて、
「こういう事だったのかっ!!!」
💡
この本は読んだ後に、そんな気付きを増やしていく事を実感させています。
ただここで誤解して欲しくない事があるんです。
もしかしたらあなたに誤解をさせているかもしれません。
それも含めてあなたの仕事であり、仕事の価値。
自分のエゴではない。
それらの行為は決して媚びるとか、コンペに受かりたいからとかの次元の話ではありません。
それすらもどうでもよく、先のような思考回路にして相手の論理で考える事が、
結果として自らの能力を活かして「価値を提供する・貢献する」行為。
本書で言う所の「与える事」。
そして自らの価値そのものになっていく事なのではないのでしょうか。
やや乱暴な言い方にはなりますが、逆を言えば、与えられる事が出来ない人の価値は無くなっていってしまう論理。
それらは全てビジネスセンスという言葉に集約されそうです。
簡単に言ってしまえば、
「それも含めて仕事」。
本書は照らし合わせていく中で、つくづく感じさせてくれます。
先への思考回路で相手のフィールドも踏まえておく事も含めての仕事。
どの業種でも勿論当てはまる事は、私が言うまでも無い事とわかっています。
※参考書籍:「ひとを動かす技術」 ボブ・バーグ
ここで一例を。
ここで一例を。
例えば何らかのサービスや商品があなたにあるとします。
それがどんなに良い商品であっても、それを一方的に説明したり薦めたりするのではなく、その前に相手が何を求めているのかを考慮に入れる。
立場上様々な営業の方とも接していく中で、実はこれが出来ている人が少なかったです。
いきなり商品・サービスの話や成約の話。
売り込みのメールもそうでしたね。
私も気を付けなければいけませんし、そこに沢山の学びがありました。
※ちなみにこちらの書籍には一部、良いメールと悪いメールの一例が載っています。
※参考文献:「一生、お客に困らない!日本人の知らなかったフリーエージェント起業術」
加えて、
相手のフィールドを踏まえるという言葉にも、そこにはバランス感覚が必要だったりもします。
媚びるのも違うし、
一方的に言い張るのも違う。
言葉にするのは簡単ですけども、これらの論理はより良い仕事をする為の、脳のトレーニングとしても有難いです。
逆にその論理を億劫がると相手も対価を払ってはくれない。
私も払いたくはない。
自身の仕事の場合ですが、先のコンペに臨むにあたり、デザインやプレゼン資料を見ながら、
「これは信頼に値するか?」
「これは相応の金額をもらって良い出来か?(自分ならどうする?)」
「これにお金を払いたいか?」
上記の本の言葉を借りれば、
「これは尽くせてるか?」
そんな事を最終確認しますし、言い聞かせます。
お金は造幣局が作る。
「でも、お金は人からしか生まれない。
オンラインビジネスが隆盛になっても、パソコンが払ってくれるわけじゃない。」
最近目にしたある印象に残ったフレーズ。まさにその通りだと思います。
相手という人の論理の中から金銭が生まれるのがビジネス。
本書の「ビジネスは価値を提供する事」という言葉は、先程のように分解して再構築して考えさせ、どんどん連鎖的に発想を膨らませてくれます。
繰り返しになりますが、
媚びるのも違うし、
一方的に言い張るのも違う。
バランスを取りながら、その論理の中で仕事のクオリティーを上げていく。
そうすると値段の競争にも巻き込まれないし、この本にも繋がっていくのかなと思います。
そしてブランディングにも。
自分が手掛けた仕事は。
最近、そのコンペで勝ったんですけども(商品ロゴコンペ)、そんな事はどうでもいいです。
それよりも手掛けた商品(自分の提案したデザインが使われているもの)はヒットしてもらいたいとクライアントに言いました。
おこがましい事を言うのではなく、その商品をこちらが所有するメディアで紹介や発信等の出来る事はしたいとも。
その協力をするのも仕事。相手の売り上げも考える。
それはあなたも私もうれしい。
結果として、お互いの価値が上がる。
喜んでも頂けましたし、良い循環にはなっていると思います。
本書の中のWIN-WINの論理で、それを考える事も含めて仕事。その思考回路を自ら育むのも仕事。
この「秘・人脈活用術」の影響とまでは言いませんが、
純粋にその論理の中で仕事をしてきて、この一連の事で誇りを感じる事が出来ています。
同時に形だけではなく、この本の中で著者が言いたかった真意が、だんだんと露わになっていく感覚に陥ります。
そう体感中です。
追伸。ここまで読んで頂いたあなたに。
もう一歩先に行くには、もっと理解を深める必要はありそうです。
正直に言うと時間は掛かる本かも知れません。あなたにとって面倒な本かも知れません。
ただ何事も付け焼刃という訳にはいきませんし、この本の真意を体で覚えるまで私は答えを探すのかと思います。
体得しないまま事を進めても、その歳月は帰ってこない戒めを持ちながら。
「「秘・人脈活用術」の実践で、仕事の論理が変わると感じた件。」への4件のフィードバック
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