ダイレクト出版新刊「アンマーケティング (UNMARKETING)」。要は関係構築型を勧める特に優しいビジネス書籍。



マーケティングをしないマーケティング。

何か新しい手法や概念か?

もしかしたら訪れたあなたも心のどこかでこのタイトルと表紙にそう思ったかもしれません。
その意味は良い意味で裏切ってくれたと現時点では思わせてくれている気がします。

今回ダイレクト出版から届いた新刊、
「アンマーケティング (UNMARKETING)」
(Amazonのリンクに飛びます。その他は下記にて)


否定形を表す「UN-」が付いているので、マーケティングの完全否定かと思っていましたが、どうやらそれだけではなさそうです。
少なくとも否定はしていません。

いまいちマーケティングが上手くいっていない方には読む価値はありそうです。

ではまず今回の導入編。
ガチレビューは後日!




ビジネスで信頼構築していくにはどうするのか?

最初に言ってしまいますが、本書の一大コンセプトはこれです。

あなたのやるべきことは、関係を築き上げることだ。(中略)あなたの会社とあなたのマーケットが出会うすべての接点がアンマーケティング機会なのだ。(p28)


それが著者アリソン・クレイマー氏とスコット・ストラッテン氏の提唱するアンマーケティングの概念。

読んでいくと、そもそもマーケティングを特別視しすぎな世相に疑問を投げかけています。
加えて、マーケティングに必要なのは関係構築であり、上手くいかないのは、その構築に努められる機会の多さを単に見逃しているだけだとの叫び。

何度も言うけれども、マーケティングは会社の一部門ではない。販売も含めて、顧客と関わるあらゆる機会がマーケティングなのだ。(p52)


ページを読み進めていきます。
さてどんな展開か?

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アンマーケティング (UNMARKETING)の話の前に。


これはあなたに重要かどうかはわかりませんが、驚いた事が一つ。

それは、本書の外見上のスペック。
グレードが上がっています。

これまでの月刊選書の表紙の様子とは一変して、装丁が豪華。
しかもスピン(しおり紐)が付いている。

これまでと同じ値段でこれは一体どうしたのでしょうか。
勝手にすごい本を読んでいる気分に。



ところでアンマーケティング。
冒頭で著者はこう言います。

古臭いマーケティング手法にうんざりして、もっと良いやり方があるはず、と信じているあなたに、この本を読んでもらいたい。あなたは、つねに本物の自分らしい自分であれば競争なんてないも同然だと信じたい人だ。(p4)


序盤を読んでいく中で判断すると、著者の言う古臭いマーケティングというのは、どこか機械的で人間を無視したドライなもののように思わせます。

例えば一例として、広告を出して終わり。営業して終わり。
テクニックに溺れ、何かをやっただけというような心が無いもの。

あなたの周りでは如何ですか?
スパムメールまがいのものを送られて来たこともあるでしょう。



それが大それたマーケティングの手法として存在することに疑問を持っていると読めてきます。


仕事や販売といったものには、必ず「人」の存在は否めませんよね?
マーケティングと体裁の良い表現を使ってしまうものの、ビジネスは人間との関係作りに他なりません。

でも、ちょっと待てよ?

そう思う私がいます。



関係や信頼を構築することは、昔から言われてきた。

 
特別、今に始まった事でもない。

あなたも関係構築型のビジネスというものにとりわけて目新しさを感じないかもしれません。
これまでにも多くの書籍で言われてきたことです。
もう少し深読みしてページを進めていきましょうか。

本書で表されていく関係構築とは何だろうか?

多くのビジネスは、今すぐ買おうとしている人たちにばかり気を取られすぎている。資金はあるが、まだその気にならない人たちのことを無視しがちだ。買わない人とはサヨナラというやつだ。でも、本当のマーケティングはもう1つ上を行く。ターゲット顧客の目に入るところにいつもいるようにするのだ。(p33)

マーケティンングの話に終始するのかと思いきや、主にこれらのためのコミュニケーション法へと特化していく様相です。
目に入るために必要なこと。

だから、



ソーシャルメディア戦略へ。


私達の日常の活動に欠かせないマーケティングツールがSNS。

実際にそれらを用いてどのように関係作りや保持へと向かっていくのかは、割りと具体的で、一歩一歩進むような丁寧な印象。
一方で、やはりここに行き着くのだなという印象も同時に。

人に重きを置いていくビジネス書ということもあり、SNSを通しての顧客との応対の方法にも話が移っていきます。
まるでそのためのマナー研修のよう。

中盤にて展開されるマナー・応対の部分は日米の違いをやや感じるものの、使えそうだと個人的には感じさせます。

あなたが本気で彼らのことを気にかけているのだとわかるまでは、彼らはあなたのビジネスのことなんか気にもかけない。
フェイスブックでは何がシェアされているのだろう? ツイッターでは何がリツイートされているのだろう? それは広告ではない。売り込みでもない。”知識”だ。みんなが「すごい」と言って誰かに話したくなるような出来事だ。(p62)



アンマーケティングは関係を重んじ、構築していくこと。
人の存在を常に意識する。

だから、そもそもマーケティングというものが存在しないといったところでしょうか。

関係を重視していけば、自ずとそれがマーケティングになるから、特別にお金を掛けたり、存在するものではないと。

あなたが、怒って声高に文句を言う少数の顧客への対応に追われているとき、他の多くの顧客たちは、多少の不満を持ちながらも、静かにあなたのサービスのレベルや製品の質を容認しているだけかもしれない。この人たちは、あなたとの取引を今すぐやめはしないが、競争相手が売り込みをかければ、簡単にそちらになびいてしまうかもしれない。(p95)

そしてこれらの要となるのが、あなたの持つメディア。
多くのマナーを踏まえながら、その活かし方の本だと読めてきます。

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顧客満足やサービスの充実のための本とも取れる。


本書の原本(洋書)の方を調べると、こんなタイトルです。
Stop Marketing.
Start Engaging.


参考文献:「UnMarketing: Stop Marketing. Start Engaging.


Engagingは「関わること」。
噛み砕けば、やはり先ほどのように、
「マーケティングはやめて、(もっと人を見つめて)関与していくことから始めよう!」

まさにこれです。
これが冒頭の一大コンセプトの信頼構築へと成長していきます。

SNSの使い方なんて出てくるものだから、コンテンツマーケティングの本のように思えて目新しさを感じないかなと当初は思っていましたが、ありそうで無かったアプローチの本だという印象がページを進めるにつれて芽生えてきます。

特に、もしあなたがマーケティングというものに対して、テクニックを重視して上手くいかなかった経験があれば効果ありです。


人に関することは難しいことが多く、実に神経を使います。
そこが面倒だから、ついついテクニックやマニュアルに溺れてしまったり。

そんな経験はありませんか?

もしそんな事実があるようでしたら、このような処方箋は少々有難い。





ビジネスの倫理書。


真意はマーケティングではなかった。

「人」がキーワードというのは先にも触れましたが、同時に、テクニックだけを使って人を侮るなとの警告も感じます。
かといって人にガッつく感じもありません。
そんな印象と位置付けで、今のところ読んでいます。

現時点ではもっと良い所を探したいなと思わせてくれる書籍ではあります。

人の問題に最終的に行き着くことはわかっていながらも、具体的に私達人間はどう動くべきで、どう感じる生き物なのかを本書からもっと教わりたいですね。

もっと噛み砕いて、読み込んでみようと思います。
そして後日ガチレビューしますね。

それまでに、ちょっとパラパラ立ち読み。


以上、導入編でした。


「アンマーケティング (UNMARKETING)」を見たい
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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