ガチで独創的なレビュー:「一生、お客に困らない!日本人の知らなかったフリーエージェント起業術」(前編)



今になって読むなっっっ!

と自分に言い聞かせた本。



それは何故か?

いろいろなビジネス書に手を出す前に、この本に一番最初に出会っておきたかったという感想を持ったからです。
もっと言えば、事業を始める前の数年間に出会っておきたかったと。

その意味では失敗というか、悔しさが私の中にはあります。

願わくば起業を考えているあなたにも一番最初に出会って頂きたいです。
真剣であればあるほど手遅れにならないうちに。

一言で言えばそういう内容の書籍です。
そんな訳で私はレビューの一番最初に本書を持ってきました。

起業の教科書。基本中の基本。




あなたは自分を仕事を宣伝し、手遅れになる前に自分の専門分野で頼りになる人材になるために必要なスキルを学ばなければならない。(p9)


本書を調べているあなたにはわかり切っている事をお詫びした上でお話しますが、この本は元々洋書です。
アメリカでもベストセラーとなっています。

和書でも起業の流れを説いたハウツー本は普通に存在しますが、
こちらはそれに加えて、生き延びていく為に金銭に換える戦略としてもっと具体的です。

緻密過ぎるくらいで、この分量に。


人脈構築・信頼構築・クロージング・集客・顧客管理・プロモーション・WEB戦略・・・・・・
ほぼ必要最低限のそれらをどのようにするかを丁寧に掘り下げ、戦略に置き換えつつ、一連の流れを保っています。
行為としての起業の話ではなく、戦略と捉えている所が大きいですね。

また、マメに順を追った内容に本気度を感じるのではないでしょうか。


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本書の概要と評価。

「一生、お客に困らない!
日本人の
知らなかった
フリーエージェント起業術」

ダイレクト出版

 経営・起業の教科書、そして兵法書。


総合評価★★★★★(5.0)
(理由は概要にて記述)


買うのに迷いはありました。

購入当時、いろいろなサイトで謳い文句と共に広告が出ていた事を覚えています。

私はもう既に事業を始めていた事もあり、必要かどうか迷いがあった事は正直にお伝えしなければなりません。
でも、よくよく考えてみると何も知らないよな、そんな戒めも同時に持っていました。

ならば、今一度事業をするという事を再確認して強固なものにしようと思い入手したという経緯があります。



結果、問題はありませんでした。

むしろ成功でした。
そのように起業をこれから考えている人には勿論の事、既に何かしら行っている人にも手引書として確認するのに適した内容です。

その内容は個々人のレベルや現時点の状況にほぼ関係ない普遍的な内容である事も本書の特徴と言えます。



あなたの現状は如何ですか?
私はというと中間です。

フリーエージェントが目的ではなく、
金銭に換えて存続させるのが目的。




運営・存続の要は顧客。
運営するにあたって顧客というキーワードはどうやっても外す事は出来ませんし、存続の為に必要な金銭は人からしか生まれません。

起業そのものよりも、本書は顧客との関係を軸に最後まで展開。一貫しています。

ただそこで誤解してほしくはないのですが、
それらは決して顧客本位になるという事ではありません。かと言
って粗末にするという事でもありません。

そういう二元論ではなく、最初にあなたなりの人の吟味の徹底から始まります。
あなたの起業・運営の為に、物理的・精神的両面からの吟味。

あなたには価値が無いと思われる顧客はいますか?

一生、お客に困らない為には。


逆にそんなターゲティングが絶対必要。

ターゲット市場をとことん具体的に明らかにしなければ、またはあなたにとって適切なターゲット市場を選ばなければ、本書の他の部分は全く効果を発揮しないだろう。(p41)


あなたも嫌なお客様と仕事をしたくはないですよね?

著者もあなたの精神面を保護する事が結果として良いパフォーマンスを生むと言っています。
このターゲティングの作業に時間も労力も使う事は、かえってお互いの為になると。

例えば想像してみて下さい。
能力を持ったあなたが、良いパフォーマンスを発揮出来ない人物がいるとします。
その人に良いサービスを提供出来ないなら他をあたってもらった方が逆にその人の為にも良い。




冒頭は要として、意外とそんなシビアな対応術がターゲティングの名の下に展開されていきます。
これが本書のスタートライン。

※ちなみにこのターゲティングには勇気が必要です。
その勇気に関する事に触れた書籍がこちらにあります。


起業マインドへの問い掛けが励みになった。


そんな話に加えて、
所々に出てくる問い掛けが、起業・運営への心の支えに感じさせてくれます。

「あなたは○○でいいんだよ」と。

読み進めるうちに、心の中での障害が取り除かれていく心境に陥っていったのが正直な感想です。

“あなたは十分な自己表現ができているか?”
これもまた妙な質問だと思うだろう。(中略)パーソナルブランドを構築するためには、十分に自己表現しなければならないからである。(p62)


起業というものの別の意味が自己表現。
特にブランディングやキャッチコピーの考え方・作り方の章では、その自己表現を考えさせます。
自分とは何者か?と。

そしてそれは他人に何のメリットがあるのかを改めて見つめ直させてくれます。


まずは自己の確立・自立。
自分が幸せにならないうちは他人も幸せに出来ない。

あなたが何者で、何を表現し、何をするのかについて、ユニークな点はどこかについて。(p60)




また、恐れない自己表現があなたを魅力ある人物にさせると。事業も同じですね。

自己表現出来ていますか?
勇気を持って出来ますか?

基本的に戦略の本ですが、そんな啓発的な観点は自己の成長にも役立ちます。
同時に、登竜門の前に独り立たされた現実も感じます。

運命に従って、仕事を通して自分自身を表現するとき、あなたはサービス業に従事している。(p137)

 

じっくり時間と回数を重ねるべき本。


一回読んだだけでは理解が及ばないかもしれません。
私も確認と熟考を重ねながら期間を空けて読んでいます。

でもそれは決して難解という訳ではなく(むしろわかりやすい手引書)、内容が濃い事の表れです。
情報を逃したくない気持ちです。


加えて本書の特徴として、
項目の終わりごとに問題集が付いています。
これは著者からあなたへの問い掛け。



なんか、学生時代に使った参考書みたいで、懐かしい。

起業に際してのあなたの心の正直な声を常に聞き出して、頭の中を整理させるスタンスです。

ただ私は1回目の読書では、まず全体の概要を把握したいが為に問題集は飛ばしました。
最初からマメにそれをやってしまうよりも、2回目以降で余裕持って役立て続ける方がベストかも知れません。


そして最終評価は。


誤解はしないで下さい。


タイトルの日本語訳では「一生お客に困らない」とあります。
ですが、うわべのテクニックでお客様を得たり、集客したり、信頼されたりは出来ません。

先のように顧客に一番クローズアップしている事は確かなのですが、
事業の土台をこう作り上げて戦略を実行すると、
たとえ遠回りのように見えても、結果として困らないよという事が真意なのではと思っています。


内容が多いので、ここまでやるのかと気が遠くなる時もあるかもしれません。
でも、一つ一つの戦略とその概念を知る事が、必ずや一つのスキルとなって、一生重宝するシステムになる。

そのような訳で★★★★★(5.0)の評価をしました。

教科書の趣もあるので永く使え、コストパフォーマンスも良く、投資の甲斐はありそうです。

起業やビジネスの原理について書いてあるので、職種や進捗に左右される事の無い本だとオススメ出来ます。
一つだけ気になる所はありますが、それは後編で。

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かなり余談から入ります。




ちょっと話が逸れますけども、ショッキングオレンジのデザインが格好イイ。
飾っておいてもサマになります。

この出版社の本全般に言える事でもあるのですが、本のデザインにまでコンセプトとこだわりが感じられます。

イメージや伝えたい内容に徹底する事や、手に取る人のモチベーションを上げる事にも尽力
していて、これらは広告・コピーライティングにも活かされる感性になりますね。

ただのビジュアルではなく(それも良いのですが)、包括的なセンスというものがイイ。
生き抜くセンスにも直結します。


ビジネスサバイバルの兵法書。


「どうやって勝つか」を具体的に学びたい。
あるいはそんな勝負の概念ではなくとも、自分の労力と成果を近付けたい。

マーケティング大国はアメリカ。
アメリカはアングロサクソンの文化(イギリス含む)。
歴史を紐解けば彼らは本書のように合理的に戦争を勝ち抜き、領土を広げてきたのかなと少し照らし合わせて考えています。


更にビジネスはまず裾野を広げていく作業が土台という意味では、そういった領土に関する事も決して無視出来ない史実かなと個人的には思っています。



そんな悠久の歴史にも思いを馳せながら、ビジネスの重みを感じさせました。
最初にこれを読んでいたら、もっと気を引き締めていたかもしれないです。

覚悟と自覚だけは自負していたものの、何も知らないでいた頃よりはビジネスの捉え方は大きく変わり、
やればやっただけという事ではなく、一つ一つの意味を考えるように教えられました。

起業のマインドセットと並行してやるべき事が述べられている事もあったので、かつての巻物のような、

「兵法書」と言わせて下さい。

ワクワクできる、そして一生懸命サービスを提供できるターゲット市場で仕事をするのが必須条件である。(p45)


ワクワクを保ちながら後編へ。


もうちょっとガチで知っておきたいから後編を見たい


経営・起業の教科書、そして兵法書。
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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