ここまでお読み下さり有難うございます。
前編からの続きです。
2分でわかるガチな概要は前編で。
総合評価★★★★★(5.0)
(理由は前編の概要にて記述)
本気でオンラインコンテンツを作りたいあなたが読む本。
本として読んだ後は事典に。
あなたが伝えたい「声」というものをキーワードに、コンテンツ制作の概念と基本からじっくりと取り組ませてくれます。
本物で中身の濃いコンテンツを作る為に。
圧倒的な情報量はあなたをおののかせるかもしれません。
ですが、その分本書でコンテンツマーケティングの全容を知る事が出来ると言っても過言ではありません。
コンテンツを扱ってきた私でもその充実感は感じています。
前編ではそんなコンテンツは声である事と本書の本気度に焦点を当ててレビューしました。
もしあなたが本気で知りたいという場合、ここからお読みでしたら、
まずはより良い伝達の為に前編の概要を読む事をオススメします。
というか、いきなり後編を読んでもあなたのお役に立てないのです。
あなたが使っているメディア、使いたいメディアは何ですか?
前半第一部で不動のコンテンツの11のルールを知った後、第二部では具体的なそれぞれのメディアについての方法論へと入っていきます。
時折出て来る例がアメリカのものなので、リアリティーに欠け、手に取りにくい辛さは出て来ます。
また、やや高度かなと思わせる箇所も頻繁に表れてくる事に気付くかもしれません。
ただその都度原点に立ち返る事に配慮しています。
そして、
実際にやっていく中で、著者はあくまでオリジナルにこだわる事を推奨。
結局は、「誰かが言ったこと」を集めたコンテンツ戦略を採用するよりも、自分のオリジナル・コンテンツを作るほうが得策だと思うようになるだろう。(p137)
本書が提案するのは強いオンラインコンテンツを作るスキル。
その為には、キュレ―ション(まとめサイト)等をするのではなく、自らの五感や洞察を使って生み出す。
あなたが鍛えるべき事はそこだと暗に述べているような感じです。
根拠もなく選んだ「業界の影響力者トップ10」のリンクベイトで釣るよりも、高品質のコンテンツで注意を引く方がずっといい。(p148)
Contents
オンラインコンテンツからでも
熱い思いは伝染する。
情熱を傾けて作ったコンテンツからはそれが伝わってくる。そして、もしそれがオーディエンスの心をつかめば、彼らはおそらく他の人とも共有するだろう。(p151)
この言葉に熱くなります。そして共感させてくれます。
その理由は、本業で私が経験したからです。著者のこの言葉は本当です。
オンライン(インターネット)上でも何かを感じ取って下さり、今でもその顧客様には感謝しています。一生忘れる事は無いですね。
科学や文明の域を越えて、
「伝わるものなんだな」と。
私の方が学ばされました。励みにレビューを進めます。
あなたにもお伝えしたい事が沢山あるのです。
取り上げられているメディアは多岐に。そもそもこれ以外にあるかどうか。
また熟読していくと(後ほど紹介しますが)、必然的に幅広い分野へ派生する事もあり得る内容です。
メディアの中で、一番の要になるとしてブログを取り上げる所から第二部が開始。
ブログを全ての拠点として広げていくのが理想との事です。
その理由は、あなたの「声」を文学者やジャーナリストのように伝えられる場所だから。
コンテンツに大切は事はあなたの本物の「声」でしたね。
覚えていますか?
更に他のメディアも読み進めていくと、
ブログの構成方法・戦略の考え方が基本となるようにも見えて来るのに気付くかもしれません。
いずれのメディアを使うにしても、
何よりも必要な基本概念は、
「信頼出来る情報源」であるコンテンツ。
あなたの会社を特定のブランドを売り込むベンダーとしてではなく、信頼できる貴重な情報源として位置づける格好の機会を与えてくれる。(中略)売るのではなく、教えることを目指そう!(p241)
企画者としての面白さにワクワクしてきます。
しかし、そのワクワクだけに溺れてはいけません。
所々にあなたよりも、オーディエンスが接しやすく使いやすくする為の手法・心掛けに周到さが見られます。
ただ、どうしてもあなたにとってそこまで詳しくないメディアや、興味の無いメディアの箇所があるでしょう。
それらはどうにも理解しづらく、苦痛になる可能性も否定は出来ません。
例えば、
私にとってはウェビナーやハイテクに関する箇所は、現時点でやろうと思っていないのでリアリティーに欠けました。
勿論、今後必要になる事もあるかもしれませんので、悪いとまでは言えません。
お金の掛からないメディア戦略。
逆に、本書をキッカケとして行っている事があります。
Eブックやホワイトペーパーの項から、新聞を作ろうとひらめき、思い立ちました。
イラストレーターからプリントアウトして顧客様に配布。オフラインの世界にも活かせる内容だと気付きました。評判は良いです。
紙面には、本書を参考にして、仕事についての想いや専門的な豆知識等。
真剣に向き合いさえすればネタは尽きません。それが著者の用いる「洞察」という表現の意味でしょうか。
あなたも何かアイデアがひらめくキッカケになる本かも知れません。
それだけの情報を与えてくれています。
優れたコンテンツとは。
否、言い換えさせて下さい。
優れたコンテンツを発信する事とは、具体的に一体何なのか?
著者からのその問い掛けで始まった本書。
その答えは、
「優れたストーリーを語る事」。
では、どうしたらいいのか?
そのストーリーの作り方も、その都度触れられています。
どのように伝える事がベターなのか。
より良いコンテンツ作りやマーケティングの為に、別の勉強も必要と思わされます。
ストーリー作りに特化した書籍として、このようなものをオススメです。
「ストーリーブランディング」
何故ストーリーを使うべきなのか。
その疑問や基本概念から解説された良書。
またそれを元にして、広告・コピーの作り方にも言及するような幅広さがあります。
ラストで取り上げられていく各企業の実例も、サクセスストーリーとして展開。
本書自体も著者がこれまでに培ってきた内容をより具体的に、よりわかりやすくする為のストーリー展開なのかもしれません。
一冊の本では収まり切れない内容に果敢に挑戦。
コンテンツ製作には、本当にいろいろとやるべき事が沢山あるのだなと感じさせる書籍でした。
本書こそが今後のコンテンツ製作への拠点であると言っても過言ではありません。
本書を通じて論じてきたように、あなたのブランドの中核となるコンテンツを作ること、そして、あなたの意見や「声」を、力強く、共感を呼ぶ形で伝えることが、すべての鍵になる。(p289)
それぞれのオンラインの分野に特化した書籍を紹介。
この本は事典。
その言葉でこのレビューを始めました。
本書はオンラインコンテンツマーケティングの基本原則を知って土台にするには強力。
ただ一つ付け加える事があるとするならば、特に各々のメディアの場合は特化したものを読んでみても良さそうです。
私は本書を一番最初に読んでから、各々の書籍を読むに至りました。
結果論ではありますが、これに関しては読む順番を間違えなくて良かったなと思います。
それまでは読む順番を間違える事は頻繁にありまして、度々触れている言葉ですが、読む順番は大切です。
例えば、
集中的にSNSの事を知りたかったら。
世界一ずる賢いフェイスブック集客術」
SNSを使った集客術、及びコンテンツマーケティングの手法の書籍です。
本書の中では、SNSに関する事は断片的に出て来ます。
一方でこの本はFacebookと銘打っていますが、その他のソーシャルメディアへの応用も考えられている親切な内容です。
その内容は、SNS上で使用する広告の作成やライティングにまで多岐に渡ります。
あなたがもし、普段SNSを使用しているのならば必須の書籍です。ただ、初心者には向きません。
ブログの事を知りたくなったら。
WordPressを使ったブログの作成とビジネスを、懇切丁寧に書いた内容です。
こちらは逆に初心者向けです。
あなたが既に使いこなしているのであるのならば不要かもしれません。
ですが、具体的な手法とビジネスの基本を知るには良書だと思っています。
私は、これらの書籍で相当叩き込まれました。
主観ですが、仕事柄も手伝い、コンテンツを重んじてファンや顧客様を獲得するという仕事はしてきましたので、その意味では非常に有益な復習になったと思っています。
優れたコンテンツを作るための「コンテンツ・ルール」は広く応用がきき、もちろん、あなただって使うことができる。(p178)
ここで、ちょっと立ち読み。
値段比較をしてみた。
- ダイレクト出版のHPから直接購入すると、役立つ特典(メルマガ・月刊誌等)が受けられます。
そして送料が無料。一番の特典は90日間の返金保証がある事です。
しかし、それを抜きにすればアマゾン等の方が格安で入手出来ます。
ダイレクト出版公式HPへ - アマゾン(Amazon)のサイトで中古品があります。半額ほどで購入可能です。
アマゾンのサイト(検索済)へ - 楽天は楽天ブックスでは購入不可能となっており、楽天のブックオフと別のショップで見つけました。
【楽天ブックオフ】
【中古】 お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方 御社のサイトがキャッシュマシンに変わる /アン・ハンドリー(著者),チャールズ・C.チャップマン(著者) 【中古】afb
【ネットショップ駿河屋 楽天市場店】
【中古】単行本(実用) ≪政治・経済・社会≫ お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方 / アン・ハンドリー【中古】afb
※中古の場合はリンク切れの可能性あり
※情報は変動する事がありますのでご了承下さい。
また、混乱を避けるため、恐れ入りますが具体的な数値は載せないようにしてあります。
ダイレクト出版の方では変動がほとんどないように思われます。
まとめ。
中身のあるビジネスを作る。
オンラインコンテンツの作り方を通して、中身の濃いビジネスや活動とは何なのかを再考させてくれました。
親しみを感じてもらうビジネスの作り方と言い換えても良いでしょう。
オンラインのツールを使うに際しての解説も有難いですが、全ての本質はここにあったと感じます。
それは、
「モノを売る時代は終わった」。
コンテンツという格好の良い言葉が世界でも叫ばれつつあります。
モノが溢れてもいます。
モノよりも心、そして本物志向という本来の原始的な姿に戻った証なのかもしれません。
私事ですが、
学生時代から「想い」を売りたい一心でした。
ドライなビジネスマンには嘲笑われました。
ですが、いつかその時代が必ず来ると信じていた私には、有難く嬉しく感じています。
本書を読んでそんな記憶も甦りましたね。
デザイン業をしていると特にそう思います。
「お客が集まる
オンライン・コンテンツ
の作り方」
ダイレクト出版
モノを売る時代の終わり。新しい時代のキャッシュ戦略。
最後に:
オンラインの世界も”人に戻った”。
GoogleのSEO等を調べてみても、機械的なテクニックで誤魔化せた時代は終わりを告げています。
血の通った生身の情報を広めたい理念によって改革を繰り返しているようです。
同じように、オンラインコンテンツは人とのつながりを重要視したものとしての本書の展開でした。
それらはすぐにキャッシュマシンとして収益を上げるものではありません。
コンテンツ製作を通して、価値を上げていく活動が、結果として金銭になっていくという流れを伝えています。
そもそも金銭の話はほとんどありませんでした。
もしあなたがオンラインコンテンツの作り方に加えて、人を通して生まれるコンテンツの価値作りを一から学びたいのでしたら、一読はもとより手元に事典として置いておく事をオススメします。
人を愛し、愛されるコンテンツへ。
モノを売る時代の終わり。新しい時代のキャッシュ戦略。
「お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方」を見たい
「ガチで独創的なレビュー:「お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方」(後編)」への1件のフィードバック
日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)