ガチで独創的なレビュー:「ダン・S・ケネディの世界一シビアな「社長力」養成講座」(前編)

 

あなたには冷酷さが足りていますか?
社長の威厳に満ちていますか?


ちょっと想像してみて下さい。
社長業としての日常を。


もしそれらの質問に少しでもNoとなる場合には、本書の内容は知っておいても損にはなりません。間違い無く。

そんなスタンスの本です。


本書の導入編では、やはりその冷酷さから触れました。






一言、容赦が無い。
だから帯にはこのように。

この本には、温情もないかわりにブレもない。
ついでに学問的な理屈もない。
あるのは、現場最前線からの筋金入りの戦略だけだ。


ダン・S・ケネディ氏の著作は、えてしてどれもこのような感じです。

既に何かを読んだことのある方にはうなずけて、初めて読む方には必要となるフレーズでしょう。
そんな中でも、特に本書は彼の思想の全てをぶちまけたような本で、
良くも悪くも密度の濃さを感じさせます。

超原理主義。
超合理主義。

それもこれも利益のため。

まずは倫理にがんじがらめになることをやめてからいってみましょうか!

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本書の概要と評価


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雇用を誤解していませんか?


雇用とは何か?
何のためにするものなのか?

どう思いますか?

私が本書を何度読んでも印象に残るのが、雇用の箇所です。その次が人材管理でしょうか。
序盤に出て来ますが、そのインパクトは
相変わらず大きいですね。



そして先ほどの雇用に対する答えは?

従業員を雇う唯一の理由は、彼を雇うことによって雇うことによるコストの何倍かの利益を上げることができるということなのだ。(p44)


序盤の敵対に続き、雇い主と従業員の本質をズバリ。
綺麗事へと真っ向からバシっっ。


例えば、雇用は義理や保証ではない、と。
そんな社会貢献ではなく、あくまで利益を生んでもらうためのもの。

人件費は経営者から見れば人への投資です!
だからリターンが必要!

ビジネスは軍事作戦を見習う必要がある。つまり従業員と取引業者に対し、「結果がすべて、弁解は無用」という軍隊並みの責任と義務を求めるということだ。
(中略)
「弁解無用」の方針は、従業員に限らずどんな関係者に対しても最初にはっきり示す必要がある。(p79)


ただ、私なりに付け加えることが許されるのならば、こう言わせて下さい。
世の雇用を増やして保証するという大義自体が悪い訳ではなく、最初からそこを考えるのは違うよということですね。

増やそうとする社会貢献も、あくまで利益の目算があっての話です。

慈善事業とはき違えてしまうと自らの首を絞めることにもなり、共倒れに。
利益を生むサイクルが無ければ貢献にもならず、誰も幸せになりません。

※参考記事




常にキッパリと一線。

冷たいようですが、そんな厳しい雇用や人材管理こそが巡り巡って皆のためになると強く教えてくれます。

そこで、効率の良い雇い方のアイデアが多いのも嬉しく感じさせますよ。
これは必見。

かの有名な「壊れ窓理論」に行き着く。


全てにおいて強迫観念かと突っ込みたくなるほどの性悪説。
これまでの内容は、サボり、泥棒、恩知らず、不誠実は絶対ある・・・そんなオンパレードです。

経営をするあなたには身につまされる事柄の数々。
だからこそ生まれる厳しさ。



ところでこの一連の原因はアメリカで提唱された「壊れ窓理論」というのがあるからです。
前半の締めとしてPART1の最後に登場。


本書でダン氏もこの本を持ち出して力説。

「壊れ窓理論」の経営学 犯罪学が解き明かすビジネスの黄金律

「壊れ窓理論」の経営学 犯罪学が解き明かすビジネスの黄金律

M・レヴィン
発売日: 2006/05/24
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ご存知ない方のために簡単に説明しますと、1つの壊れ窓があるだけで風紀が乱れていくという考えです。つまり一つのほころびが多大な損害になっていくということですね。

よく吟味せずに口に出された言葉。無愛想で失礼な受け答え。長く待たせすぎること、遅刻すること。これらによっても「二流」の烙印が押されてしまう。どんな窓も1枚の壊れ窓にはかなわない。(p144)


壊れ窓を放置すると会社はダメになります。だから厳格に。

成功企業は基準作りが上手い。


ですが、その理論にも注意が必要です。

行き過ぎて完璧主義にでもなれば「思考停止」を招くとダン氏は懸念しています。


あれほど強調したのに?
読みながらそう思うかもしれませんね。


思考停止になれば、形骸化したり見当違いになっていくので、逆にコストが掛かるのです。



そこでPART1の総括。

最も重要なことは最良の基準を作ること。
あなたが何を許して何を許さないか。それは感情ではなく、コストとリスクとにらめっこ。


成功企業は、基準を導き出し、その基準を満足させるための複雑な基盤を確立している。彼らは、確立した基準をわざわざ「超え」ようとはしない。この基準というプリズムを通して、これら大成功している企業を検証・分析してみれば、いかに私の言っていることが正しいかがわかるだろう。(p156)


ハッキリさせることはお互いにとって良い。


社長として毅然とした言葉。徹する思想。


そのためのバックボーン。
本書からの言葉は、シビアさへの
心の支えに。

どんな孤独な戦いにも打ち勝つ理論武装。

逆ギレやパワハラと騒がれても、常に筋の通った理論の用意。
そこには怖いものはありません。力がみなぎっています。

あなたは冷徹でいいのです。会社のため、皆のために。
そして自己へも厳しく。
ストイックで仕事の鬼となり、鋭い視点も忘れず。

通常のリーダーや経営者がどうするかなどは気にしなくていいのです。
 
周囲の過半数の人々のやり方を見て、その反対のことをすることだ。-なぜなら人々の過半数は常に間違っているからだ。(p72)

合っていようが間違っていようが、得るメリットも被るデメリットも、背負うのは経営する立場のあなた。そしてメリットは還元していくのです。

権限もある代わりに責任もある。
これらを信じ、声高に言えるかどうかのメンタルにかかっていると本書で学ばされていきます。

社員は最大の資産であり、最大の重荷でもある。失敗と成功を大きく分けるのは、あなたと同じ船に乗り、あなたの思い描く目標に向かい、あなたのビジョンを理解し、全力でその目標に汗と情熱を傾け、ほかの社員たちを引っ張っていく社員がいるかどうかだ。(p163)
 
フーッ!
PART1だけでもお腹一杯。



完全に本書に抱く印象も固まっていますが、後半は少しだけこの印象が変わる箇所も出てくるのです。

その違った一面をちょっと見せるための後編へ。

もうちょっとガチで知っておきたいから後編を見たい

涙も情けも、稼ぐためには捨ててみようか。ちょっとだけ。
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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