ここを訪れたあなたはタイトルに惹かれたと思います。
拒絶の恐怖を消したい。
そのシンプルな理由だと思います。
如何でしょうか?
一回り強くなるとは言わないまでも、その導きを与えてくれた本でした。
「あの時、勇気を持ってこうしていれば・・・」
恐れないメンタリティーが欲しい。
それさえあれば物事が上手くいく。
心の声に耳を澄ましてみて下さい。
著者のマイケル・ボルダック氏の書籍は、正直にあなたの声に耳を傾ける事を推奨しているものが多々あります。本書も例外ではありません。
その一見つらくもなる活動への心の準備をしていく事が前提になります。
ただ、一瞬というのは大袈裟ですね。
時間を掛けて思考のトレーニングをしていく自己啓発書です。そのトレーニングの果てに「一瞬」という言葉は宿るのかもしれません。
そこでもしあなたが今、拒絶の恐怖を消したいと正直になれましたら、ちょっと読み進めてみて下さい。
お役に立てるレビューをと考えています。
「人を動かす技術」
この本の最後の章で、申し訳程度に「拒絶を恐れない心を作る」というものがあります。
あまりページ数を割いていない事もあり、それを深める為の書籍が、今回レビューする本書でしょうか。
ただ、いざ読むのならば今回の方が良いような気がする事を先にお伝えしておきます。一冊にまとめてくれたらよかったのにとの思いが残るのも事実です。
両書籍とも「コミュニケーション心理学」の分野に相当しますね。若干被る内容も多いです。
もし興味がありましたらご覧になってみて下さい。
本書も著者の幼少期のトラウマによる言語障害を克服していく物語を皮切りに、思考を変え、コミュニケーションを磨いていくコンセプトです。
読んでいくうちに、意外な展開も待っています。
Contents
本書の概要と評価。
拒絶に対する恐怖はどこから来るのか?
著者からのこの質問で始まります。
もしかしたらあなたが抱いているであろう恐怖の正体。
何か思い当たるものはありますか?
その正体を暴く事にじっくりと付き合う事になります。これが重要です。
個人的には、この恐怖の突き詰め方に広がりがあっても良かったのではと思います。
何故ならば、著者の幼少期に受けた両親からのトラウマをベースに話を展開している為、その部分だけにクローズアップしているのが気になったからです。
そうすると、また必死になって子供は行動を変えます。
このようなことを繰り返すことで、子供はしだいに、『ノー』という言葉を恐れるようになるのです。(p22)
あなたの恐怖はトラウマからですか?
親子との関係からだけですか?
人格形成に少なからず影響を及ぼす事は確かかもしれません。
書いてある事自体は、教育・育児上の非常に重要な内容で同意します。
ですが、それだけではないとの思いが消えません。その後の展開がオススメなだけに惜しく思います。
拒絶を受け入れ、利用する土台作り。
受け入れるのがスタートライン。
難しいと思いますか?
それが出来たら苦労しないと。
しかし、克服ではない発想に斬新さを感じさせてくれます。
著者は拒絶ヘの考え方を3段階に分類。
今あなたがどのレベルにいて、どうするべきかの指標になるでしょう。
私の場合は、時によって変動するかなと感じています。
この第3レベルになると、『ノー』と言われることは、成功へとつながっているという認識に変わります。(p27)
自身のメンタリティーのレベルを見極めてイメージトレーニングをしていく流れは、知っておいて損は無いばかりか、永く使えるアイデアです。
あなたを励まし変えるのはあなたしかいないと言い聞かせてくれる内容に気付かされていくかもしれません。
でも成功する人というのはリスクを負うことができ、たとえ拒絶されたとしても満足することができるのです。(p29)
実生活での恐怖攻略方法へ。
幅広い展開へ。
思考法だけかと思いきや、それを用いた営業方法、恋愛術、コミュニケーション術へと展開。
具体的な話です。マナー本の様相もごくごく一部に見られますね。
ここで役に立ちそうなのは、言葉の切り返しや対処法。
いずれにしても、前半での思考の転換をしっかりと行っておく事が重要なポイントになりそうです。
受け入れてもらうためにまず必要なのは、健全な自己イメージを育てることです。(p33)
多くの手法が欲しくなる所ですが、本質を理解すれば応用は利かせられます。
それを求めてしまうならば、別のマニュアル本になりそうです。本書は思考法の本ですので、それでいいかと。
タフネスへの道。
究極の成功の5ステップから恐怖を力に変える7つのステップ。
ここではいよいよ具体的に利用する方法へ。
再び思考法の内容です。
そして最終評価は。
先に紹介した書籍と内容が被る所もあります。
両書を比較する必要も無いのですが、個人的には今回の本書の方が、思考法として役に立つ所は多いオススメの良書です。
「恐れない心」に特化して、尚且つその思考法が仕事・恋愛・コミュニケーション等、幅広く活かせる事に好感が持てます。
先の書とは異なり、幅広くてもまとまりを欠くような雰囲気は見られませんでした。
一通り読むと、きっとあなたにとっても活かせるのではないでしょうか。そうでありましたら幸いです。
誰しもが悩まされる恐怖心。
その得体の知れないものに躊躇してしまう心への戒めの書にもなりそうです。
全ては考え方一つ。
そこに行き着いてしまうのですが、恐怖を消したい人には普遍的な内容です。
そのような訳で総合★★★★(4.4)の評価をしました。
★を一つ減らした理由は、先の書と一冊にまとめてほしかった気持ちがあるからです。
ここで「一瞬で恐怖を消す技術」を見たい
2人の拒絶物語。
人は絶対に拒絶されます。
成功している人ほどそれを知っています。
そして同じくその経験をしています。
そのように、拒絶というものに特別な感情を持たぬよう配慮しながら、著者は話を進めていきます。
そうすると、ある2人の成功者の物語が。
あなたも知っているであろう人物です。
そのうちの1人は1009回もの拒絶の後に、大きな成功を掴む事になりました。
そんな励ましとも言える拒絶物語に込められた真意、それは、
自分の最終目標を知る事。
拒絶というものを結果として見るのではなく、プロセスとしてみる事。
何かを掴む、何かに到達するには、
拒絶のプロセスはあって当たり前。
拒絶のプロセスはあって当たり前。
あなたの拒絶の恐怖は結果からですか? プロセスですか?
プロセスだから、拒絶されるごとに前進してゴールに近づくと著者は励ましてくれます。
拒絶は単なる成功の前提条件にすぎないことを理解しているのです。(p54)
私はこれには共感です。経験上、手に取るように分かります。
取引相手や顧客様を1つ、あるいは1人探すだけでも拒絶なんてザラです。
また一方で、こちらが逆の立場に変わる事もあります。そして拒絶をせざるを得ない事はあります。
いずれの際も運営で良い結末を迎える事が最重要事項。仕方の無い事だし、相手にも都合があるからと言い聞かせています。
無駄な事に感情は使いません。
あなたにも最近経験した拒絶はありませんか?
ここで注意事項があります。
著者はそこで、あなた自身を責めるべきではないと忠告。
むしろ拒絶した相手に問題があったと考える方が良いと。
ただ誤解はしないで下さい。
相手を責める事ではなく、
「具合が悪かったのかもね」とか、
「タイミングが悪かったのね」
といった程度のものです。
著者の気遣いがここにあります。
このような本を手にするあなたはいい人で優しい人なのでしょう。だから人一倍拒絶を恐れるのかもしれません。
そのような訳だからこそ、あえてこのような極論を持つくらいで丁度良い。
それでいいのです。
罪悪感を消す心の革命は、損するあなたを楽にさせます。
このような前半の展開。
読んでいく中で捉えた大きなメッセージがそこにあります。
拒絶されてもやりたい事、ありますか?
著者からの核心を突いた質問。
夢や願いがあなたを強くする。
まずは、何を達成したいか、というところから手を付けましょう。(p56)
何故か?
この論理は、誰しも何となくは理解出来るのでしょう。
ただ一つ具体的に言葉にするなら、最終目標に辿り着く事に重きを置くから一喜一憂しない。
そして、やり切った行動を評価する。
結果ばかり意識を集中させてしまうことは、多くの人にとって、
「不足感」・「フラストレーション」・「落胆」
を感じることになってしまうのです。
こうして多くの人が結果を出せずにいます。(p52)
夢や願いとまで言えば大袈裟かもしれません。
ただその本質で大切な事は、大局的に見て、何があなたに大切で必要なのかを見極める事。
成功する人や上手くいく人でも、恐れない訳ではないのでしょう。
それよりも、恐れるべき所を間違えない人達とも言えます。
自分が到達しなければいけない所が遠いほど、また成し遂げなければいけない事が大きいほど、拒絶の恐怖が小さなものに見えてくる人間の感覚は否めません。実はそこに根拠は無いのです。
想像してみて下さい。
あなたの日常生活でも、ふとした時に何が何でも手に入れたいものがある時に夢中になる境地。趣味の時間でも構いません。
目標が定まっている事の縮図ではないでしょうか。
本書はやがてその縮図から、モテる人間への極意へと移っていきます。
異性という壁への挑戦です。
もうちょっとガチで知っておきたいから後編を見たい
拒絶で始まるモテや成功へ、あなたの脳内革命。
「一瞬で恐怖を消す技術」を見たい
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「ガチで独創的なレビュー:「一瞬で恐怖を消す技術」(前編)」への5件のフィードバック
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