心理学や自己啓発書に加えて、宗教や哲学の書。
洋の東西も問わず。
私はよく読むのです。
もっともっと触れていかねばな、とすら思わされています。
これらによって人を知り、苦しい時や上手くいかない時の対処法を増やすために。
そして時に、これによって心が洗われたり、励まされたりします。
それだけではありません。
悩んだりした時の心の拠り所としても役立っています。
知るからこそ動じることのないバックボーンと表現してもいいでしょうか。
あなたは如何ですか?
こういったものは好みも分かれるところでしょう。
悩みや苦しみが簡単には解決しないのも承知の上ですが、人を知ることやこの類の本がどういった理由で、私たちの力になっていくのかをあなたにお伝えしたいのです。
書籍の例も挙げながら。
お役に立てましたら幸いです。
何故「人を知る」のか?
そんな疑問が沸き起こるだろうかと思います。
こんなことを言い始めると、
「お前は坊さんか!?」
のようにツッコミが入りそうですが、そうではなく。
単純に本が好きで、救われて。結果論とはいえ、そう経験してきて良かったと思う話です。
さて、苦しんでいる時、悩んでいる時の原因を探ってみることはありますか?
私自身が思ったのは、そんな時に答えを探してみると、たいてい行き着く所は人なんですね。どうやっても人に行き着く。
お金のことが悩みだとしても、やはり人。
何故ならば、お金を扱うのは人で、動かすのも人。ビジネスの中で考えてもお金は人からしか生まれません。敵になるのも味方になるのも全部人だと気付かされます。
「隣の犬が悩みの種」といっても、その飼い主に原因がありますよね。人です。
異論はあるでしょう。
ですが、どうやっても人に行き着いてしまいます。
上手くいかない元凶は自分を含めた人という生き物の問題。
だから「人を知る」ことに努めます。
彼を知りて己を知らば、百戦して殆(あや)うからず。
彼を知らずして己を知らば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆うし
(「世界最高の人生戦略書 孫子」)
人を知ることは全てにおいて立派な策です。知らないから手をこまねいてしまうのだと痛感させられました。
これまでの人生の中で、あなたにもそんな経験がありませんでしたか?
ちょっと思い浮かべてみて下さい。
苦しい時ほど、人を知ろうとする。
上手くいかない時や苦しい時というのは、えてして人が見えていなかったりします。
私も含めて。
どうしたらいいのだろう?
その疑問はそんな状況で出て来ませんか?
わからないっ!!! と。
※参考文献:「世界最高の人生戦略書 孫子」
自分も他人も見えていないことに気付いたから、私は人を知ろうとしました。
そうすれば自分も相手もわかる。策を見つける一歩目に立てる、と。
そうして原因も見えてくる。
・・・ですが、見えてくるのは辛いのです。とても。
ダメな理由がわかるので、目を逸らしたくなる真実がいくらでもあるでしょう。特に自分が誤っていた場合に。
名著であっても、その辛さの助けにはなれないのです。
※参考書籍:「禅マインド ビギナーズマインド」
でも、冒頭で挙げた宗教や哲学、加えて思想といったものを読んで考えてみる。
人はどんな生き物か?
人の原理やバックボーン、そして今の悩みという状況に至った因果関係を教えられていきます。
救われて、魂を奮い立たされもします。
世の中、人で成り立ってる。
ビジネスも人で成り立っている。
ちょっとここで仕事の方に話を移しましょう。
ビジネスは人のなすこと。
単純な論理ですが、紛れもない事実ですね。私も言い聞かせています。
だから小手先のテクニックよりも先に、人を知ることに努めなければ、全て見えなくなって悪い結果をもたらすことも予想されます。
売り上げが足りないのも、組織が上手く回らないのも、人という生き物の問題がどこかに。
人が重要な因子。
人は多くの歴史を作り上げて今日まで歩んできました。
多くのものを残しても来ましたね。黒い歴史も英知も。
その中の1つである宗教や哲学、そして思想も人が生んで記し、共に歩んできました。
多くの偉人もそこから、人はどう考え、動いてきたのかのヒントも得ようとしたでしょう。
昔の人はそのヒント無くしてやってきたからすごいなと思いつつ。
太古の昔はどうしていたのかなんて思いを巡らしたり。
それはともかくとして、その時々で道しるべにして、人が見えなくならないようにする。
個人的にはそれを教わった気がしています。
上手くいかない時の原因は人という生き物にあり。厳密には、人が見えていないことに原因があり。
人を見て学んで解決していくしかないと思わされています。
逆に上手く行った時も、人という生き物が原因で、そのおかげ。人がよく見えているからだと思います。そんな時はさぞ、心眼の見晴らしが良好でしょう。
「人を知ること」の出来る本に限る。
人を学ぶというのは、これまで書いたように土台となって、いずれ結果をもたらしてくれます。
※参考書籍:「風姿花伝・三道」
いつの間にか心にも余裕が出来て、大きく物事が見れるような、地に足が付く落ち着いた感覚になりますね。
いろんな状況での心理が読めたりすることもあり、対処法の選択肢が恐ろしく増えていくのを実感します。
そして、達観します。
悟りを開いているわけではないにせよ、悟ることは多いです。
こうやって人の背景や本質を知ろうとする作業は、仕事でもプライベートでも私たちを守ってくれます。立派な防衛手段の1つです。
だから苦しくなった時は余計に落ち着いて、そんな本でも読み込もうかなと心掛けています。
お読み頂いたあなたにも何かしら参考になれば幸いです。
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