イメージ戦略・ブランディングと偏見は紙一重だと思いませんか? ブラジル人は皆サッカーが上手いみたいな。



イメージの重要性と怖さ。

ブラジル人は皆サッカーが上手いとか、
スペイン人は皆陽気だとか、
イタリア人は皆ナンパするとか、
アメリカ人は皆ワイルドだとか。

あなたはそう思いますか?

日本人は皆漫画が描けて、コンピューターが作れる、みたいな。
冗談じゃないっ!

ですが、功罪両面あると思っています。
私は実際にお得な経験も変な経験もしました。
今回はその話から始め、イメージ戦略・ブランディングも使い様だったなと感じた事実から、その重要性と怖さを抽出して活かしてみようと思います。
お役に立てましたら幸いです。


ところで、ブランディングとは?

その話を少しさせて下さい。
ブランディングの重要性は、特にビジネス洋書の中では頻繁に取り上げられています。
どうしても日本ではその概念は上手く捉えられてなかったと感じてしまう所もありますね。

また、過去に広告関連の方と話しても、ブランディングに関する本が少ないと。これに関しては何とも言えません。
主観では半分は本当で半分は違うかなと、時代と共にその比率は変遷しています。

こちらの記事を始め、私自身も多く取り上げています。



この記事とやや重複しますが、私はデザインをやっている事もあり、その言葉自体は学生時代から馴染みはありました。
その頃の考え方はまだまだ稚拙だったものの、それは何をやるにしても一番最初に必要な事。
そう深層心理で体に染み付いている所は正直ありました。

西洋は自然と一番最初にそこを考えさせるのですが、良くも悪くも日本では技術的な面が最初にクローズアップされてしまうなと感じます。
ですがそれが売りならば、それでブランディングすれば良いのです!

だから労せずして、私は助かりました。
あなたも助かる事があります。

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日本人は綺麗好き?漫画に詳しい?よく働く?


決め付けるなっ!
と言いたい所ですが、致し方ない!

揶揄も込められている時もたまにありますが、素晴らしい事だと思いませんか?
現実的にそこを認知されている部分も多大にありますね。

冒頭のように、私達日本人もブラジル人は皆サッカーが上手いとかイタリア人は皆ナンパするとか思うかもしれませんが、それと同じです。



どこの国の方々も決め付けるなと思う一方で、メリットも感じているのかもしれません。
少なくとも経験上そう思います。

それは真面目に考えれば、勝手なイメージすらも売りに出来るという事でもあるので、ブランディングに変換出来ます。

例えば、イタリア人が講師として開かれるナンパ塾だったら、心が揺り動かされませんか?
イタリア人の中にだって、女性恐怖症の人はいるのに!、です。

また、英語を母国語としているだけで、英会話の先生とか。
教えるという事には、本来また別のスキルが必要となります。

私達も日本語を教えるとなったら一筋縄ではいきません。




国というブランドイメージ。


実力の真偽は置いておいて、これらは全部、国の名前がブランディングされているという事です。
日本人もその中には入っているので、言及してみましょう。

日本人と聞いただけで、いい仕事をするとか、トラブルを起こさないとか、勤勉だとか思われる事があります。
日本人に会った事が無い人ですらそう思っている人がいる事には驚きを隠せません。

同じように、何でも日本製と聞いただけで高品質というイメージがあるのも事実です。
日本の技術者というだけで見方を変える海外の人もいます。
良い悪いではなく、世界でブランディングされた姿ですね。


そのブランド力にはイメージだけではなく、それに応えるだけの約束・信用・信頼も必要です。
そしてまた、そんな好循環を持つもの、それがブランド。


実際に体験した事のいくつか。


もしかしたら、あなたも経験した事があるかもしれませんね。

日本人というブランドを持っていると実感せざるを得なかった経験。
正直に言わざるを得ないのですが、私はかなりある方だとは思います。

入国の際にパスポートを見てスルーだったり、ビザのトラブルも相対的に見れば起きにくい。
勿論全部が全部とは言いません。その逆も間近で見た事もあります。

また海外で職に就いたり家を探す時も、割りと日本人というだけで歓迎される視点もあります。
同様に、逆に差別が無いとも言えません。

いずれの場合もある種のイメージの影響でしょうか。
一方で、勝手に良い思いをさせられた時には面喰いつつ、恐縮しつつ。

他の国がどれだけ酷いんだ?!
と思いながら。

私が異国での就業時、職場で上司に言われた言葉では、
「日本人とドイツ人以外は雇いたくない」とも。

これは発言した人の主観なので、私は何とも言えませんが、言いたい気持ちは理解出来ます。



更にはこんな事も。
漫画好きの同僚から、質問攻めに。
私はそれほど漫画に詳しい訳ではない事を伝えると、
「お前は本当に日本人か?」

そんな笑い話も経験する中で、日本人である事で得をしたなと感じる事が日々ありました。
それは先人達のおかげである事に最大の敬意を示した上で、イメージやブランディングに神経を使う事の重要性も同時に悟らされたと伝えさせて下さい。

人生でもビジネスでも、それらは最大のメリットにもデメリットにもなります。
得すると思う反面、損する事も。

むしろ、メリットはそこそこに、デメリットへの危機管理に目を向ける方が大切だとも。


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デメリットの方が倍以上に怖い。

 
どんなに努力をしても、イメージでダメにされる事もある。
こちらのリスクマネジメントの重要性を感じます。

イメージの強力さと共に、表裏一体の怖さ。
例えば先ほどの逆で、中国製というものに高品質というイメージを抱きますか?
想像してみて下さい。

頑張っているメーカーがあったとしてもです。



ちなみにパソコンメーカーのLenovoは中国(厳密に言えば一地域である香港)の会社です。
私の使っているタブレットはレノボです。

そして2005年、ビッグ・ブルー(IBM)は最後のコンピュータを開発し、赤字の元凶であるパソコン事業を中国の競合企業、レノボに売却した。(p63)

※参考文献:「Simplify(シンプリファイ)」

それだけの企業があるにもかかわらず、イメージは「パクリ」と「すぐ壊れる」ではありませんか?
時折不憫にも思います。

※関連記事

色眼鏡は人や企業を潰すほど怖い。




だからこそ、皆こぞってイメージやポジショニングを考えるのもうなずけます。

高品質や高級なイメージに努めれば、価格に関わらず売れて粗利が得られますし、逆にどんなに良い製品を作っていても、そのイメージが無ければ人は相当の金銭を払ってはくれません。

怖いですね。

かつてあのユニクロが最初に尽力したのも、過去のイメージからの脱却でした。

ファストファッション以下のイメージしかなかったものが、今では世界を席巻し、著名デザイナーとのコラボレーションにまで達している事には、好き嫌いは別として着目せざるを得ません。



「天才詐欺師のマーケティング心理技術」


こちらの書籍に出てくる主人公の詐欺師ですら、マーケティングをする上で真っ先に神経を使い、力を入れたのがイメージによるポジショニング。
どのような印象で、どのようなポジションを取るか。

下手をすると製品の開発よりも一番労力を使うべき所はそこなのかもしれないと実感させられます。

そこに尽力をしないと、どんなイメージも個々人に跳ね返ってくる。
良いものも悪くなるし、悪いものも良くなる現実。


1人の詐欺師の人生からそんな心理を学ばせてくれるのでオススメです。


だから紙一重。


イメージや象徴は、人を活かしもすれば、潰しもする。
ビジネスの世界も全く同じですね。

「利益を生み出す熱狂ブランドの作り方」というブランディング関連の書籍にこんな一節があります。


※参考文献:「利益を生み出す熱狂ブランドの作り方」

ところがその後、例のタイガー・ウッズの一件が起きました。よく人から、どうしてアクセンチュア(企業名)は、あれほど素早くタイガー・ウッズを降ろす決断ができたのかわからないと言われますが、あれも、アンダーセン・コンサルティングからアクセンチュアへの社名変更のときと同じ、スピードと決断力の成せる技だったのです。(p228)

自分達(企業)がブランディングをした結果、象徴とするものに反する事は避ける事実にも触れています。
どんな事があっても!

偏見は私も嫌いですが、見方を変えると、イメージ戦略やポジショニング戦略の重要性と恐れはあなたにとっても私にとっても避けては通れません。

学んでも学びきれないのがブランディングです。
今は個人的にこの書籍に興味を持っています。

「ポジショニング戦略」

一番最初に必要なのはブランディング及びポジショニング。
個人的にはそれがわかって、出来て、次のステップに行けるのだろうとさえ思っています。

事実・真実とは裏腹に、勝手なイメージで潰れてしまうものほど悲しい事はありません。
人間だってそうではありませんか?

例えば、マスコミ等に勝手に作り上げられたイメージに嫌気がさす人もいます。
それが良い方向だったら良いものの、たいていは悪い方への印象操作。

イメージの活かし方と防ぎ方は大きな問題です。

イメージと本質が合致して、嘘の無いものを生み出せるように努めたいと思わされます。

あなたの抱かれているイメージは如何ですか?

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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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