ガチで独創的なレビュー:「一瞬で恐怖を消す技術」(後編)



ここまでお読み下さり有難うございます。

前編からの続きです。

2分でわかるガチな概要は前編で。

総合評価★★★★(4.4)
(理由は前編の概要にて記述)



今日から拒絶を喜んで受け入れて下さい。

嫌われようが、はじかれようが。
ヤッホーッと。

この本の大きな発想の転換。

あなたが抱く拒絶の恐怖は、成功へのプロセス。
著者のそんな励ましが理性的な考察と共に続きます。

冒頭の一節は一見ふざけたようにも感じるかもしれません。
ですが、その恐怖との真剣な付き合い方、受け入れて利用するたくましさを与えてくれる本書。

読み進めていくにつれ、少しずつ変わっていく思考を感じさせます。

どんな成功者にも拒絶体験はある。否、並外れた成功だからこそ並外れた拒絶がある。
実際のサクセストーリーを一部織り交ぜながら、あなたにとって拒絶は恐怖ではなく、誇るべき歴史なのだよと言い聞かせられていくようです。


前編ではそんな拒絶への考え方と取り組み方を重点にレビューをしました。

もしあなたが本気で知りたいという場合、ここからお読みでしたら、
まずはより良い伝達の為に前編の概要を読む事をオススメします。
というか、いきなり後編を読んでもあなたのお役に立てないのです。




何を目指して、どこに重きを置くか。

本書の前半では思考法にクローズアップをした展開でした。
著者マイケル・ボルダック氏の一番に言わんとしている事は、あなたが思い描く目標や到達地点を見極める事。
これにあったと感じるでしょう。

何故ならば、
恐れない人はそこだけを見ているから、途中で拒絶があっても気に留めないという重要な思考回路があります。
本書の中に「克服する」という表現は出て来ますが、その概念よりは思考と視点を変えるという意味の方が大きいと悟らされます。
これこそが恐怖を消したいあなたにとって一番有益なのではないでしょうか。

恐怖を克服するためには、考えを集中する対象を変えていく必要があります。(p68)


その重要な思考を得た後に、それを仕事にも恋愛にも活かしていく具体例に入ります。
マニュアル本ではなので数多くは無いですが、この流れは有難いですね。

さて、活かしていくその前に、あなたがやらなければいけない事があります。

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精神状態をピークに持っていく。

 
そうは言っても・・・と思うかもしれません。

如何ですか?

ピーク状態と言うと、陸上選手がスタートの前に体を揺らしてたりするようなもの?と思うでしょう。
でもあながち間違いではありません。

個人的に印象に残り、お伝えしたい事。
加えて、すぐにでも実行可能なヒントを著者が教えてくれました。
いくつかある中のその一つが、

恐怖と感謝は共存しない。
という事です。


例えばこんな経験はありませんか?




学生時代でも、仕事でも、大勢の前で話さなければいけない状況です。
想像してみて下さい。

本書に興味を持ち、ここまでお読み下さっているあなたには、恐怖におののくシチュエーションかもしれません。
でも大丈夫です。

著者はこう教えてくれています。
彼が自身のセミナーで数百人の前でスピーチをする前に、感謝出来る事を10項目考える事を行うそうです。
参加者に出会えて良かった事でもいいでしょう。



共存しあえないからこそ、感謝の気持ちの豊かさが恐怖を凌駕する。
その精神状態に持っていくという論理には共感しました。
私も人生経験上、感謝の気持ちのある人には恐れない強さを越えた朗らかさがあると思わされてきました。

あなたの周りにもそんな方はいませんか?

この発想は新鮮でした。

恐怖とは、自分が望んでいないものを心に思い浮かべることを意味するからです。(p74)

具体的な話に差し掛かると、論理そのものは繰り返しが多くなりますが、復習しながらといった所でしょうか。
主に仕事で使える事が多く、恋愛は思っていたほどの考察はありません。
その場合は、モテる人の意見を聞いた方が良いかもですね。著者には申し訳ありませんが。

拒絶体験からいつも何かを学んでいれば、感情を害することはないはずです。(p99)

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Noから始まるコミュニケーション。


人を相手にする仕事の人にはベストな内容。

前編から、元々コミュニケーションの為の思考法の本と言ってきましたので、今更何をと思われてしまいそうです。
ここまでに、拒絶という試練に対する心構えを構築してきました。
あなたの心の中での己との闘いの要素が強かった内容も、より対外的な営業の色合いが強くなっていきます。

心構えを構築した後に必要なものは何だと思いますか?

営業や結果の成否を分けるもの。



それは粘り強さです。
なるほど!と思わされました。

ただ恐れない心だけでなく、それに関連して確かに必要だなと。その2つがかみ合わさった時に初めて完成すると改めて思わされます。
まさに自転車の両輪のようだとも思いませんか?

読み進めていくたびに、心の中で何かが満たされていくでしょう。
恐れない人、諦めない人が生き残ると。

私も永くやってきた自身の専門職の中でつくづく言い聞かせ、思い知らされてきました。たとえ不器用でも、能力が劣っていたとしても、恐れない心と諦めない心のある人には叶わないと。

※関連記事:その心を取り上げたオススメ書籍はこちらにもあります。

ビックリした事をお伝えさせて下さい。


情報提供マーケティング。

こんな言葉が出て来ます。このサイトでも取り上げているコンテンツマーケティングについて触れています。
粘り強く情報を提供し続けるマーケティングと本書では定義していますね。
売り込まないからこそ、地道に時間を掛けていくその姿は、まさに新しいマーケティングの姿ですね。

万一、コンテンツマーケティングとは何?と思われましたら、こちらの記事もどうぞ。




そして、最後は立ち読み。


読みやすさは感じられる構成であるのが見て取れます。


値段比較をしてみた。

 

まとめ。


拒絶の数だけ成功がある。

その一貫したテーマはなかなかに読み応えを感じさせます。読んだだけで何もやっていないのにもかかわらず、一回り成長したと錯覚させるような充実感。

そのおかげで私はパワフルだと感じるんです。私は拒絶を受け入れることができるからです。そしてその人に、「どうして拒絶したんですか?」と聞くことができるんです。(p169)

その意味では弱気になりそうな時に何度でも読み返せる利点を感じます。何度も何度も。人生山あり谷ありですからね。
宜しくない状況の時に立ち返る教訓が盛り込まれている事には最大の評価をしたいと思っています。

あなたにとっても、そんな利用法とコストパフォーマンスの良さをここでお伝えさせて下さい。



また時折見かける、勢いに任せた「恐怖にめげずに頑張れ」というような精神論の話ではない所も好感が持てます。
あくまで著者が調べ学び尽した心理学からの応用。経験に溺れるのではなく、そういうものを学んだ上での根拠のある方法論。恐怖の根源を分析して、ひたすら対策を練り続ける展開は、あなたにだけでなく、他人に教え伝える事も今後出来るかもしれません。

指導する側になった時に使えるなと、ふと感じさせる一面も持った自己啓発書でした。

拒絶されないことには、改善もできません。(p169)

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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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