実践は慎重に。
強力な手法であるだけに。
私がダイレクト・レスポンス・マーケティングを書籍にて知り、学び始めた頃の失敗談を一つ。
この失敗によって、視野が広くなったとも思えます。
失敗も立派な知的財産。
フィードバックするにはもってこいの素材です。
ところでお読みのあなたはこのマーケティング手法を実践していますか?
もしそうでないという場合も、お役に立てましたら幸いです。
まずご存知ない方のために、そのダイレクト・レスポンス・マーケティング手法について軽く触れさせて下さい。
これはターゲティングをして得た見込み客に対して、セールスレターなどで直接働きかけ(オファー)、反応を得る(購入してもらう・来店してもらう)というやり方です。
一番シンプルで理に叶ったものと言えます。
こちらの書籍でその詳細を知ることが出来ます。
「ダン・S・ケネディが教える 小さな会社のためのマーケティング入門」
例えば、こんなことはありませんか?
ひいきや馴染みの店からセールのお知らせのようなものを受け取った経験。
それが相手があなたに働き掛けたオファー。
※ガチレビューもしてあります。
それをあなたが無視するのもしないのも自由です。
反対に、その働きかけに反応して来店や購入するというのも自由です。
もしあなたがその働き掛け方をする側の場合、やり方を間違えたらいけませぬ。
Contents
失敗の原因は普段のやり方にあった。
例えばこんな状況を想像してみて下さい。
もしあなたが頻繁に行くようなお店が、これまで特別に売り込んだり、オファーもしないような穏やかなタイプの所だとします。
昨今のマーケティングで言うならば、いわゆる「売らないタイプ」と言ってもいいでしょう。
そんな所が、急に強烈なオファーをダイレクトメール等であなたに出してきたらどう思いますか?
そしてもう一つ。
今度は逆を想像してみて下さい。
参考文献:「ダン・S・ケネディが教える 小さな会社のためのマーケティング入門」
知って間もない店や、まだそれほどまでに深い関係でもない店。あるいは信頼関係も築き上げられていないような店。
ですが、あなたもその店が嫌いというわけではなく、むしろこれから好きになりたいと心の底では思っているとします。
そんな所が、急に強烈なオファーをダイレクトメール等であなたに出してきたらどう思いますか?
笑い話になりそうですが、実はかなりの確率で似たようなことをやってしまう方も多いです。
逆の立場になった時に感じさせられることもありました。それも勉強。
一方、当の私もそれをやってしまったのですね。
学んですぐに取り入れました。
その時に書き連ねたコピーなどを思い出すと、それまでのキャラと異なっていたりして相手を面食らわせたかもしれません。
いや、面食らうだけなら可愛いものです。
たいていは結果として、逃げられるか、疑われるか。
その二つに一つ。
私だってそうします。
あなたは如何ですか?
ダイレクト・レスポンス・マーケティングの良さに感化され、相手も自分も見えないままでやってしまうことは気を付けねばなりませんね。
学びたてホヤホヤの甘い罠。
参考文献:「ダン・S・ケネディが教える 小さな会社のためのマーケティング入門」
あなたの売り方はどのようなスタイルですか?
そこを見つめ、沿ったやり方。
直接働きかける方法も様々。
良さそうな方法だからと早合点するのも危険。
ただし、私はこのマーケティング手法そのものを否定しているのではありません。
実はこの辺の話は、これ以上書くとこちらの記事と重複してしまう恐れがあるので、ひとまず止めておきます。
では先ほどの失敗例に戻り、具体的にどうすれば良かったかをフィードバックしましょうか。
あなたならどう考えますか?
前者は、売らないタイプならそのまま売らない。その代わりそのままの形で接触だけし続けるとか。
オファーよりも情報を届け続けることで働き掛ける方法が思い浮かびます。
また後者なら、目先のオファーよりも、時間を投資してでも信頼関係の構築のためのコミュニケーション。
関係構築も様々な方法があります。
これに関しては一筋縄でもいかないので割愛します。
参考文献:「アンマーケティング (UNMARKETING)」
これらの話をまとめると、実はブランディングやコンテンツマーケティングの話へと展開していく重要な視点。
失敗の後、その重要性に気付かされました。
もっとも冷静になれば、当たり前に近かったこととも言えて、頭をポリポリ。
マーケティングやセールスとだけキッチリ分けて考えるのではなく、普段私達がどのようにしているのかを考えさせられます。
あなたはどのように自らを確立していますか?
あなたは普段どのような情報・思想を届けていますか?
一見面倒そうで後回しになりそうなそれらこそが、レスポンスを生み出す一大要素。
そこを疎かにしたら反応は生まれないというしっぺ返しが待っています。
未だに私も戒めの日々。
売ることは、信頼出来る情報源になることに等しい。
多くの書籍から得た思想です。
またこれは言い換えると、
「売ることは伝えること」
「イヤな客には売るな!」
こちらの書籍には、顧客との関係構築やターゲティングをして、今お伝えした情報源となっていくマーケティングの姿をわかりやすく順を追って説明してくれています。
思わぬ掘り出し物のように感じていますが、この本の一節にこんなものが。
あなたがこの人を顧客にしようと思って、情報を発信することで主体的に顧客にしていくものなのです。お客様が、商品やサービスを気に入ったから顧客になってくれるのではないのです。(p52)
※ガチレビューもしてあります。
マーケティングの心理的な基本原理。
つまり、「セールス」や「売る」という言葉が滅びるくらいまでの手段に努めること。
ダイレクトレスポンスが成立するのも段階があるということです。
恋愛と同じで、燃え上がらないうちからガッついて追いかければ相手は逃げてしまいます。
参考文献:「イヤな客には売るな!」
この失敗談は将来的にも広がりを持たせてくれる出来事でした。
そう言っても過言ではありません。だからこそ印象深いものとなっているのでしょうか。
もし無かったら、何も考えないままでいたかもしれません。
コワイコワイ。
売らないことが売れると考えると。
ダン・S・ケネディ氏の考えとは異なるかもしれません。
私は彼のことは学びがあるので敬愛しています。
そして好意的に考えています。
ただ、やり方を慎重にやらないと、ただの強烈な売り込みになってしまう恐れに。
誰でもガツガツ売り込まれるのってイヤですよね?
気の知れた顧客様であってもです。
また、普段から何のフォローアップもしないのに、何かのセールや売り出しがある時だけオファーを出しても、
「こんな時だけよこすな!」
「金が欲しいだけかいっ!」
と突っ込まれそうです。
だからこそ、ダイレクトレスポンスのテクニック論よりも、普段からの関係作りが大事。
ダイレクト・レスポンス・マーケティングは小さな所が大きな所をも凌駕するほどの可能性を秘めているというのは、冒頭の書籍でもレビューしています。
ですが、うわべだけなぞってしまうのは危険で、両刃の剣とも言えます。
また実践するにあたり、本質を考えた深さが必要だとも思い知らされます。
そう思うからこそ、一辺倒にこの手法を勧めて良いものかどうかと思ってしまうのは、彼の論理に反してしまうのですかね。
彼に言わせれば、そんな事よりも売るんだよ。と言われそうです。
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「ダイレクトレスポンスマーケティングを知って、すぐやってしまうのにはこんなデメリットがあるのでお気を付けを。」への1件のフィードバック
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