売っているモノや値段によって広告・コピーの仕様を変えなきゃ。本だけが真実ではない。



高級レストランにて。
30%OFF!!!
なんていうクーポンを配布していたらどう思いますか?


高級ブティックで、109のようなハイテンションの接客をされたらどう思いますか?


今回はある種の私の失敗談です。
広告やコピーを製作するにあたってのものです。

本のレビューサイトをしておきながら「本だけが真実ではない」というのも抵抗がありますが、決して矛盾することは言いません。

沢山のコピーライティングや広告の書籍を読んで実践した日々の中で、ある疑問が芽生えました。
お役に立てましたら幸いです。





一概にコピーを学んだからといって、
どの客層や商品にも適しているとは限らない。


本は多くのコツや法則を教えてくれています。
ですが、それよりもまず自分が何者なのかや、どうしたいのかを見極めないといけない現実。

それがあることにも気付かされていきます。


具体的には、一つの文章やコピーを書くにしても、どういうターゲットに対して書くのか。
更にはどういうブランディングを自らに課しているのか。

個人的にはその全てを踏まえて活字に触れていかないといけないなと悟らされてきました。
あなたは如何ですか?

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言葉の使い方の失敗談。


私はセールスレターを書く事があります。
また、SNS等でも情報発信をする事があります。

それらの内容で扱うものは、値段の高いものから手頃なものまで。
更には専門知識を要するものや知的さを求めるもの、ノリを重視するものまで様々です。

同時にそれを受け取る相手も様々ですね。

そこにはこんな現実があります。


※参考文献:「ウェブセールスライティング習得ハンドブック」

高い商品になると、
相応の顧客様が買う。


その相応というのは?

値段やノリでサービス・商品を求めていない人達。

知的さや質を求める人達と言い換えても良いでしょう。
あくまで経験談から感じた傾向ですが、そのような方達は、しっかりと見定めたい気持ちが先立ちます。

だから、本に書いてあるような誘導や言葉巧みにやってしまうと逆効果。
そういうことは求められていません。

富裕層という言葉はどことなく排他的であまり好きではありませんが、金銭的に余裕があるからこそ、慎重に相応のものに金銭を払いたいという思惑も理解出来ます。

お金があるからといって、変なものを掴まされたくないでしょう。

そのような場合、

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相手の背景を考える。


一般的に、先ほどの相応の方達に言えること。
それは、これまでにいろいろな接客なりサービスを受けてきた事実。

目も心も肥えています。
より良いものが欲しいでしょう。求めているでしょう。


そのようなそれぞれの歴史の中で、むしろ手の込んで印象に残るような説明の方が好まれることにも気付かされます。
不思議と。


淡々と説明をするのも時に必要。

メリットをアピールしたり、上手い言葉も媚びたようなコピーも要らないと。


※参考文献:「現代広告の心理技術101」

ブランディングをキチンと行い、ファンや顧客に啓蒙してきたならば、逆に価値を下げてしまうような軽い広告には気を付けないといけませんね。

冒頭のように、これまで築いてきたブランディングとは異なる事をしてしまったら逆効果です。
たとえ名目上は、相手にメリットがあったとしても。

安く売ることをしてこなかったのに突然安くしたら、逆に買わない事実も存在します。
これは経験しました。

コンテンツマーケティングを行い、コンテンツを伝える事を主な活動にしているとセールスやコピーが要らなかったりもします。
ただ新しい情報を伝えるだけで、労せずして購入に至るということもあり得ることを伝えさせて下さい。

私達にとって、何が適したサービスで、何が求められているかが重要です。
書籍にある法則通りに、全部が全部通り一辺倒に考えてしまうことには気を付けないといけませんね。

※参考記事


本は一般論。


ビジネス書の落とし穴は、概ね一般論が書いてあること。

勿論、個々人のシチュエーションに囚われない普遍的な本質を知ることには大きな意味があります。
良書であればあるほど。否定はしません。



※参考文献:「広告の魔術」

ですが、実際のビジネスになると、私もあなたも相手も様々なバックグラウンドや状況があります。
職種も売っているものも、値段も様々だと思います。


それらを一緒にしてしまう事にそもそも無理がある。

広告・コピーの本に書いてあることは正しいのかもしれないですが、状況ごとに人を知って個々にカスタマイズするという段階になるとそれは別次元の問題だと思わされます。

縦横無尽にいろいろなバージョンが存在するほど人は複雑。
その上、金銭を使うという行為にはもっと複雑な感情が絡んできます。

だからこそ、うわべをなぞったような通り一辺倒のことは出来ません。
主観では、自分も相手も良く知る活動が勉強にもなり、面白さでもあれば難しさでもあると感じています。


※参考文献:「イヤな客には売るな!」

読む人もいろいろ。


考えて見極める技術までは本には書いてありません。

勿論良書になると、原理原則が書いてあることが多いので応用が利く部分は多いですし、利かせないといけません。
ですが、最終的に必要となってくるのは見極めること。


これを痛感しました。
そういったことも含めた上で本の価値が決まってくるような気がしています。


テクニックよりも、何を提供しますか?

 
高いものには高そうなコピー。
知的なものには知的なコピー。

売っているものの値段が高かったりイメージを重んじるものならば、戦略として高級感も必要ですし、説明も必要。
あるいは、下手をするとコピーなんか要らないという事もあるかもしれないと考えさせられています。

逆に、フロントエンドのような量産型のものだと、単純明快なコピーこそが必要。
説明書きは時に敵となる。



自分達がどんなものを提供し、一方で相手が何を求めているのか。
その関係によってコピーライティングのスタイルは大きく変わると言わざるを得ません。

相手も自分も知り、関係や手段を考え続けることが本当のコピーライティングかもしれません。
そしてもっと言えば、スキル以上に必要かもしれません。

コピーや文体は、私達自身や相手との関係性を物語って明確にしていくもの。見定めていくもの。
それを実感し、知れたことは失敗談からの収穫でした。

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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

売っているモノや値段によって広告・コピーの仕様を変えなきゃ。本だけが真実ではない。」への2件のフィードバック

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