ガチで独創的なレビュー:「一生、お客に困らない!日本人の知らなかったフリーエージェント起業術」(後編)



ここまでお読み下さり有難うございます。
前編からの続きです。

2分でわかるガチな概要は前編で。

総合評価★★★★★(5.0)
(理由は前編の概要にて記述。)



あなたにとっての起業の教科書、あるいは兵法書。


前編でそんな形容をし、理由も説明しました。

起業はあなたの自己表現で、
それに対する心構えから始まり、顧客との関係にクローズアップした内容の濃さは、人心掌握や人脈構築のトレーニングにも役立つのではと感じています。

あなたが起業を考えている状況でも、もしくはもう既に行っている状況でも順応出来る本。


もしあなたが本気で知りたいという場合、ここからお読みでしたら、
まずはより良い伝達の為に前編の概要を読む事をオススメします。
というか、いきなり後編を読んでもあなたのお役に立てないのです。




他の物を付け足せと言われても付け足す物が見当たらない。

顧客にクローズアップした
意味での事業と考えると、必要最低限の事が網羅されています。

強いて言えば、運営にあたっての人材管理くらいでしょうか。
ただそれだと、この本の「顧客」という概念が変わってしまう。

前編のターゲティングという顧客の選別。
その最初の砦を超えると、「予約でいっぱいにしよう」システムの名の下、対外的なネットワーキングや営業面の具体的な戦略に入っていきます。

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顧客がキーワードの本だから繊細な内容になる。


抵抗といやらしさ。

どうしてもネットワーキングや営業という人脈に関する事に、それらを感じるあなたもいるのではないでしょうか?

そんな不安に朗報と言えば言い過ぎですが、
全てが慎重なステップを踏む形で繊細かつ丁寧に述べられている部分に好感を持ちました。
同時にイメージしやすいシュミレーションが多々あります。

大切なのは、個々のテクニックよりも原則である。(p217)

 

潜在顧客または仕事関係者にビジネス機会について承諾もなしに直接働きかけを行えば、相手はあなたを平和と静寂を邪魔したスパマーと初めから決めてかかる。(p221)




人を軽視するようなテクニカルな事ではなく、質問や応対の仕方にまで言及しているマナー本とも捉えました。
これは役に立ちそうに思います。

「こういう事をしちゃダメっ!!!」
とのニュアンスの内容もアリ。

人に対する考察は、本来一筋縄ではいきません。
一冊で語れない難しさもある中で、割りとポイントを突いていたように感じさせてくれます。



ちなみに本書は洋書ですが、これらのような人間の不安要素はどこの国も(アメリカでさえ)同じなんだなと思います。
日本語で書いてあるからその部分をウッカリ忘れてしまいそうです。

私の話で恐縮ですが、海外生活や多国籍の人々と交わる経験の中で同じ事を感じた記憶が甦りました。

人間である以上、抱く恐怖も不安も同じ。
それを克服する為の支えにもなりそうです。




得られる成功へのカギはビジネスへの誠実さと愛。


あなたにビジネスへの愛はありますか?


顧客の選別
顧客対応
人脈構築
フォローアップ

これらに困らないように無駄なく一連の流れが書いてありますが、
それらの根底には選んだビジネスへの愛情の文字が横たわっている気がしました。

著者のマイケル・ポート氏の言葉の端端がそれを物語っています。

私自身の経験でも思うのですが、
やっている事に対しての誠実な愛情が最後には決め手になるし、その気持ちが恐れない心や積極性、そして大胆さに変わっていくのだと感じています。
銀行と交渉した時にも悟りました。真っ直ぐでいいんだと。

基本に忠実な本でありながらも、起業して生き残る為には大胆さも必要と説き、励ましが随所に見られます。

「どうすれば、型にはまらず大胆になって、自分のサービスに対する興味やときめきを生み出すことができるか」と問いかける。(p279)


概して、自信というのは他人と比べて優劣をつける事でなく、超然として混じり気の無い愛情から派生していく。

それがよこしまな気持ちの無い「人に与える事」となって、結果としてビジネスになるとこの本から感じました。
ちょっとだけそんな人生観や宗教観を垣間見る事も。

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別の本も必要になった。


これ一冊で全てがOKと言っても過言ではありません。

ただ後半に入るとあなたのタイプで必要か不必要かが分かれる箇所も増えていきます。
これが概要でもお話しした気になる所。
顧客と繋がった後にフォローアップをしていく方法は各々で異なってくると思います。

一例として、
私の中では電子書籍の作り方・広め方やイベントの企画といった所は実用性に欠けてしまいました。
ピンとは来なかったですね。

一方で、顧客と永く繋がる為のソーシャルメディアを使ったコンテンツマーケティングやライティングのコツの箇所は有益でした。


ところで、これ一冊で良いと言いながら、この本を買った後にいくつか関連書籍を買いました。

それは何故か・・・?
矛盾してるんじゃない?


考え方にもよるかとは思うので参考程度に聞いて下さい。


この本自体、包括的に書いている部類の本なので(勿論それだけでも深く濃い内容ですが)、万遍なく理解する入門編としてはアリと踏みました。
もしくは時折調べるような参考書代わりになっていくと思います。

だから、やっていくうちにぶつかる事・深めたい興味や必要性が増えた事を私は感じたので、
その都度、特化した専門書を読んで深めようと思ったからです。

いろいろな章があるので、あくまでその部分で肉付けをしたい場合は、また別の戦略や兵法書が必要となってもおかしくはありません。



例えて言うなら、
学校の勉強も、全体を隈なく説明する概要的な参考書・教科書の他に、自分の苦手な所や深めたい所の参考書を別に買いますよね?

日本史をやるならば、全体像の教科書に加えて、戦国時代に焦点を当てたものとか。
教科書だけで良いならばそれもアリ。

同じようなものと考えてみて下さい。

私は高校時代は勉強嫌いでしたので何とも言えませんので、この辺にしときます。

いずれにしても、見極めていく事は、私にもあなたにも勉強になると信じています。
本書には興味が広がる利点もありますので、いろいろと発見を。


そこで私が実際に購入した本ですが、次のようなものがあります。

逆に本書の幅広さもおわかり頂けるかと思います。
読み込めば読み込むほど横の繋がりや課題が出てきますね。

ビジネス書の難しい所で、特化したものとそうでないものが縦横無尽に必要になる事も少なくはありません。


人脈構築・顧客管理やクロージングの章に関して




秘・人脈活用術


人脈構築や人心掌握のベストセラー。
現代のカーネギーと言われるボブ・バーグ氏の著作。
お互いにとって有益となる考えで一貫した彼の書籍にはこれ以外にも良書が揃っています。

それらはこちらでもレビューと共に紹介しています。


(パーソナル)ブランディングに関して




利益を生み出す熱狂ブランドの作り方

ただ、こちらの本は残念ながら良書だと思いましたが絶版です。
絶版でもレビューします!それがここのポリシー!


ブランディングに関する事の基本的な本です。

ややブランド学というマニアックなきらいがありますが、基本概念を理解するにあたり、私は良書だと位置づけています。

こちらでも役立つブランディング関連の書籍はレビューと共に紹介しています。


コンテンツマーケティングやソーシャルメディアに関して

最後はちょっと立ち読み。


パッと見ただけでも内容の濃さが伝わるかと思います。




値段比較をしてみた。

 


アマゾンや楽天のポイントを貯めたり、使用する場合はそちらをお使い下さい。
※情報は変動する事がありますのでご了承下さい。
また、混乱を避けるため、恐れ入りますが具体的な数値は載せないようにしてあります。
ダイレクト出版の方では変動がほとんどないように思われます。



まとめ


ここに書き切れないだけの情報が盛り込まれている本でした。
繰り返しますが、起業の教科書または兵法書。


しかも経営の本でありながら、
単なる金銭やシステムの作り方に終始するのではなくて、人に焦点を当てている所にビジネス書としての温かみを感じる事が出来ました。

その為か対人関係の事柄には特に充実している感があります。
金銭を生み出すのも、一番ぶつかり続ける問題も「人」ですからね。

“まず人間関係を考えよう。ビジネスはその後だ。”(p216)

また大切な事として、
起業して経営する立場になる場合は、


上に立つ者だからこそ、誰よりも勉強をして、いろいろな事情に精通していなければなりません。

努力の積み重ねが利益をもたらすのだから、首尾一貫して粘り強く頑張らなければならない。諦めるな!(p320)

その意味で、マインドセットから生の戦略に至るまで一貫しているバイブルとして、本書を手元に置く事をオススメ出来ます。

恐らくは私も何度も何度も読み返す事が続きそうです。

コンテンツ(中身)の重要性が声高に叫ばれている今、
このようにして中身を重んじた、事業というコンテンツを強固なものにしていく工程は絶対に必要になってくると私は思っています。


「一生、お客に困らない!
日本人の
知らなかった
フリーエージェント起業術」

ダイレクト出版

経営・起業の教科書、そして兵法書。 


最後に:

最後に気を付けなければいけない事があります。

先の著者の言葉にもあったように、これを読んだからといって起業が出来るとか上手くいくという裏ワザの本ではなく、

自分の明確な仕事に対してのビジョン・・・
単純にやりたい事ややるべき事が決まってからでないと、
もしくは今すでにやっていないと意味を成さない本になる可能性はあると思います。


ビジネスには小手先の事は通用しません。

何よりあなたの全てを発揮出来ません。
本書の言葉を借りれば、ビジネスはあなたの自己表現。

自身の事も戒めている毎日です。
冷静に考えて、小手先だと感じたものに、他人は金銭を払ってくれませんから。

故に陰のテーマでもあった「ビジネスへの愛情」も培われませんし、
ビジネスは成立しないという公式です。


筋金が入った、骨太の本でした。

経営・起業の教科書、そして兵法書。
「一生、お客に困らない! 日本人の知らなかったフリーエージェント起業術」を見たい

<<前編で2分でわかるガチな概要を確認したい

追伸:
万一起業を目指すあなたにとって、起業のノウハウや青写真を知りたいのでしたら、この本もオススメです。


若干、経営論の趣もありますが、起業の全体像を外側からも内側からも見渡せる書籍です。
ただ読むには相当の覚悟が要ります。その理由はレビューで。

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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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