あなたはどう思いますか?
単刀直入な質問で恐縮です。
今回このような話題を持ち出したからといって、別に小難しい話をするわけではありません。
確かに宗教や哲学関連の本は難解なイメージで、理解に時間を要するものが多いのも事実です。
ビジネスと結び付けようものなら、もっとややこしいことになりはしないかと感じるかもしれませんね。
ですが、そういった話ではありません。
もっとシンプルで、お役に立てたらと思っています。
まず私事から入ってもいいですか?
本が好きなのは言うまでも無く、ビジネス書に限らず多々読んできました。
仕事柄も手伝い、宗教・哲学・・・加えて思想・人文、そして数学や心理学、芸術、コミュニケーション等々。
読みたいものは無数に広がっていきます。
もしお読みのあなたが読書好きならば、同じ悩みを抱えているかもしれません。
否、悩みというか喜びというか。
そこで、こういったサイトを運営していることもあり、あえてこう考えてみたことがあったのです。
元々読んでる理由は、ビジネスのためだけではありませんけどもね。
役に立つなら読む、立たないなら読まないというものでもありません。もしあなたが既に読んできた場合も同じ気持ちではないでしょうか。
如何でしょう?
それを踏まえての答えは、
私は役に立つと思っています。
そしてもちろん必要。
何故ならば、人としての生きるヒントが沢山あるからです。
ん? ビジネスのことは?
ビジネスも人が行うことです。
宗教や思想文化には、永い年月を淘汰されずに受け継がれてきた人の原理が詰まっています。
間接的ですが、それらを知ることは人としての成長を促し、それがそのままビジネスの成長になっていくことを言いたいのです。
加えて、いろいろな物事が見えてきます。それは私だけではないはず。
ビジネス=人間形成
もはやキーワードに。
実はこちらの記事と一部重複する可能性があることをご容赦下さい。
ただ、今回の話を展開する上でどうしても必要でした。
話は戻り、人を学ぶことでの成長はビジネスの成長にも等しいのですね。結果として、その成長から人格というものが生まれ、それが高まれば高まるほど人は集い、信頼して金銭を払ってくれる原理が存在します。
個人的にはいつもそれを実感させられて、もっと知って学ばないとなとハングリーになっていくのも否定出来ません。
そうして妙な欲が・・・。
そんな本を読んだからといってねぇ。
そういう声もあるでしょう。
わかります。
ビジネスを学んでいく中で、そんな遠回りをしてまで読んでどうするのかという声も聞こえてきそうです。
答えは出来る限り手短に得たいと望むのも、同じ人間としてわかります。
私としても綺麗事を言うわけでもありません。
仏教を学ぶことの目的は、仏教について勉強することではなく、自分自身を学ぶことにあります。自分自身を学ぶには、なんらかの教えが必要です。(「禅マインド ビギナーズ・マインド」 p151)
人を知ることの重要性は先の記事でもテーマとして取り上げたのでこの辺にしておこうと思いますが、人の世界で人がなすことをしていくには、遠回りをしてまで人を知る能力が必要となるのではと悟らされます。
むろん哲学を勉強するのは、必要なことです。それは確信を強めます。仏教の哲学は、とても論理的で普遍的なので、単に仏教の哲学というよりは、人生、生命の哲学です。(「禅マインド ビギナーズ・マインド」 p272)
こうして、知るということは自己も、そして自己が生んでいくもの(例えばここではビジネス)を強固に確立していくものなのです。
そうか、人を知ることはわかった。
その能力のメリットは何?
「社会的知性」を得る。
人を知ることの先にある大きなメリットです。
これは、一体どういうことか?
別の言葉に置き換えさせて下さい。
そうすると、これは「想像力」だと言えます。
社会的知性は想像力。
「想像力」?
「想像力」と言っても、別にクリエイターや芸術家に限った話ではありません。
人は誰でも想像することは出来ますよね。
あんなことやこんなこと(?)
ただこの場合はそういった創造的なことよりも、日常で起こることへの想像です。想定と言えばわかりやすいでしょうか。その力が優れているということになります。
例えばこういう人物が優れていると言えます。
それをやったらどうなるかを冷静に考えられる人。
もしくは、こういうことをしたらこうなる人もいるだろうし、ああなる人もいるだろう。いろんな人がいるだろう。
そうやって大局的に各々の立場が考えられる人で、その上で決断が下せる人。
いいですね。私は憧れます。
感情や状況の先読みもそうですね。
「采配」
余談ですが、こちらの書籍のレビューで、その先読みというものについて触れています。
またこの著者のその能力は一読の価値があります。
このようにして、どうなるのかを想像出来る選択肢の量が知性の優劣を決める。そう言っても過言ではありません。
想像力はひとえに見聞から生まれる。
逆を言うと、見聞を広めると、想像力が増すという関係です。
同時に社会的知性も芽生えていく。相互に比例し続けるものです。
まさに禅問答のようになってしまいますが、そんなサイクルを生んでくれるのもひとえに宗教や哲学、さらには思想文化といった書籍たちですね。
そこで必要となってくる受け入られる心の話は、また別の機会にしましょう。http://reviews-q.com/archives/12214
またこのサイクルによって生まれた選択肢の量は、やがて私たちにとっての危機管理にも繋がり、時には人としての徳にもなっていくのではないでしょうか。
加えて常に先読みされた思慮があると、どんなトラブルにならないのかもしれませんね。
極論ではないような気がします。
偉人や富豪の読書量は多いという真実。
この事実が、これらのサイクルの存在価値を物語っています。
一見遠回りのように見えても、そうして身に付けた想像力及び社会的知性が勝敗の分かれ目。
古今東西、宗教や哲学・思想はそこを鍛えて、思考力・判断力の助けになるのでしょう。
こう考えていくと、こんな記事にもうなずけますね。
ビル・ゲイツなど、大富豪の読書量は、年収300万円の人の38倍「でも、有名になりたくて、仕方がないミーハー著者の本を読んでも何も変わらない。」
知識の広がりありますか?
宗教や哲学という言葉だけで身構えてしまいそうになっても、どうか思い出してみて下さい。
それらは決して小難しくはなく、与えらえる心理と原理は至ってシンプル。
だから、あらゆるタイプのビジネス書を読んだとしても、間違い無く潜在的にネットワークとして活かされていきます。
そしてまた、その繋げる自分の力も必要だと思い知らされます。
こちらのコピーライティングの教材の作者の師匠も、一つの分野に囚われない知識の広がりを推奨しています。
言葉で人の心を動かし説得するためのコピーライティングには、時に民族的なバックボーンや琴線の知識も必要。
その師匠は、海外の仕事では、その国のバイブルとなっているものを読むとのことです。
またこんなエピソードもありますね。
かつてのプロ野球・北海道日本ハムファイターズのトレイ・ヒルマン監督が、来日して苦悩した時のこと。
日本人を知るために「武士道」を読み、理解に努めたというのも同じ理由からでしょう。
私にはそう見えます。
まさに人を知り学ぶことに等しいです。
ネットワークが一つでも多く、繋げれば繋がるほど、人もビジネスも強固になる。
だから想像力を始めとしたこのようなサイクルのために、ビジネスに宗教・哲学の本は大いに役に立つと叫ばせて下さい。
一見遠回りのように見えても、です。
知らぬ間に私たちの心への蓄積となっていきます。
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「ビジネスに宗教・哲学の本は必要か?」への13件のフィードバック
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