今のところ、どうもピンと来ない。
読み始めた段階ではそんな印象を。
今回ダイレクト出版から届いた新刊、
「時間投資思考 ー時間を増やせば、人生は変わるー」
仕事術や、そのまま思考法に分類される本でした。
どんなに自分が「忙しい」かを話したり考えたりするのにエネルギーを使うのが、いかに無益かに気づくときが来ますよ。(p23)
問題は、忙し過ぎる事ではない。自分の状況をコントロールしていないことなのだ。(p23)
内容は冒頭部のこの二つの言葉に集約されそうです。
今回もレビューの前の導入編いってみます。レビューは下記で後ほど。
何故かなと考えてみました。
ピンと来ない印象を。
お読みのあなたも気になる所かと思います。
簡潔に言うと、
内容が非常に抽象的というか哲学的で、雲を掴むような言葉が目の前を通り過ぎていく感じだからだと個人的には思います。
では何故抽象的なのか?
Contents
思考法の本だからでしょう。
そのままです。
抽象的とも言えますが、観念的と言ってもいいかも知れません。
もう少し説明しますね。
啓発書を始め、宗教や哲学の本全般に言える傾向でもありますけども、
思考や哲学のアプローチはえてして抽象的・観念的になる傾向があると思っています。
私自身も仕事柄、芸術関連の評論や学術書を読む時も同じ印象を抱きます。
かなり感覚的。
論理や知識のように額面通りに捉えるわけにはいかないとでも言いましょうか。
誤解してほしくないのが、
それら抽象的であるという事が悪いという事ではありません。
ただ、文字を追っただけでは理解が難しい内容である事もよくあります。
個人の感覚に委ねられてしまう所が多いので、
読んだ後に、自らの思考力や経験に当てはめて考える時間が必要となってきます。
少なくともこれまでの経験ではそうでした。
そんな事から、
この本の印象に対しても同じで、付け加えれば、実用的な感じではありませんね。
もしあなたが実用的なものを求めているのでしたらやめておいた方が無難です。
また主観にはなりますが、今現在の私の中のリアリティーにはフィットはしませんでした。
こんな感じの表現が出て来ます。
この2つのパラダイムでは、ハムスターの群れになるだけだ。(p60)
勿論文脈や前後関係も重要になっていきますが、
無理やり難しくしている印象も否めません。
訳し方もどうもまどろっこしい。
加えて、わけもなく理解しづらい横文字が続く。
一つ一つの言葉にしても、もうすこしわかりやすい言葉に出来ないものかと。
時間に対する考え方の本は個人的には興味がありますが、こういう表現が続いてしまうと、真意がなかなか見えてこない気持ちも否めません。
国語のテストで出てきようものなら、
「問題:筆者の言いたかった事は次のうちのどれですか?」
わからねーよ。
となりそうです。
感覚的だから、どのように解析していいものかどうか。
それならば、意外と和書が役に立つ。
時間の使い方の本は、これまでに和書でも読んできました。
巷によくあるデキる人の時間の使い方的なモノで十分ではないでしょうか。
ちなみに読んで来たものはこちら。
リンク先のレビューでは一部酷評もありますが、私はそこまで酷いとは思いませんでした。
シンプルで意外と侮れないと感じています。
「できる人」の時間の使い方
-なぜか、「時間と心に余裕のある人」の技術と習慣―
いつも忙しい人、なぜか余裕のある人
最後に笑う人の時間管理術
ひとまず最後まで読んで良い所を探そうとは思います。
このサイトとしては珍しく酷評の部類です。
基本的には客観評価を心掛けていてあまり酷評はしないポリシーですが、ちょっと偏ってしまいましたね。
酷評するにも学んだ上で、責任を持ってやっているつもりです。
著者にも生活がある。
出版社にも生活と評判がある。
そう思っています。
入手した以上は読んでみますが、
現時点では、コスト面を考えてもあなたにオススメは出来ません。
仮に、言わんとしている根底の内容が良かったとしても(そこを探してレビューしてみようと思いますが)、
無理にこの本である必要性は感じられないでいます。
サイトのフォーマット上、分け隔てなく各書籍にリンクは貼りますが見る必要は無いかと思います。
後のレビューを見れば十分なようにと考えています。
ご参考になれば幸いです。
レビューが気になり見ているあなたに。
どんな本だろう?
サクッと導入編のあとは、7分でもっとわかる
前・後編のガチレビューを一応見ておきたい。
もしそんな場合はこちらがオススメ。
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「ダイレクト出版の新刊は抽象的な仕事術の本で「時間投資思考」。」への1件のフィードバック
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