ダイレクト出版新刊「闘う組織」は闘うのではなく遊ぶように働くための本。スコアキーピングを使ってね。



本書は何となくレビューが難しい。

主観ですが、そう感じさせられています。

それは何故か?
その理由はあなたにとっても重要なことですので、どうかこの先を読み進めてみて下さい。

今回ダイレクト出版から届いた新刊、
「闘う組織」
(Amazonのリンクに飛びます。その他は下記にて)


サブタイトルは「社員のやる気を引き出す仕事のゲーム化」。

運営論・組織論とも言えますし、人心掌握術と捉えることも出来るでしょうか。
だから、もしあなたがそれらが必要な立場(経営者や上司・マネジャー等々)でしたら読むべき本といえます。

今回は導入編。ガチレビューは後ほど!




で、まずはタイトルのスコアキーピングという言葉。

聞いたことはありますか?
もしかしたら聞きなれない方もいるかもしれませんね。

もしあなたがご存知の場合はここをスルーして頂いて構わないのですが、本書の要となっていく考え方や手法です。
組織や人を動かすために。

この考え方は、スポーツにおいてスコアを記していくことに由来しています。

実はこのスコアキーピングというものを、私は知っていました。
その理由は私が物知りだからということではなくて、

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「スコアをつければ組織は動く」を読んだから。


ほんのちょっとだけ説明する時間を下さい。



「スコアをつければ組織は動く」


この本は以前、同じく新刊としてダイレクト出版から送られてきたものです。

本書「闘う組織」の帯でも触れられていますね。画像を参照して頂くとわかるかと思います。
互いに関連のある書籍ということになり、共にスコアキーピングについて書かれています。

さらに言えば、両書籍とも著者は同じ。
チャールズ・A・クーンラット氏とリー・ネルソン氏。そのような訳で、半ばシリーズものとして捉えてみてもいいでしょう。



そもそもスコアキーピングとは?


スポーツのようにスコアをつけることで、結果的に組織や人を把握し動かしていく考え方。
両書籍の要となるものです。



スポーツには様々なスコアがあるから、勝っているのか負けているのか、今どんな成績を残せているのかがわかりますよね?
スコアによって全てが明確になり、掌握しやすいという大義がそこにはあります。

目標は、アスリートにモチベーションを与える原動力になる。なおかつ、スポーツでは、ビジネスよりも明確に目標が定義されている。(p37)


さらにはそのスコアキーピングが生まれた背景には、著者の素朴な疑問から生み出された答えがありました。
何故、遊び(ゲーム)には夢中になるのか?

本書は効果抜群。それでいて、シンプルだ。この本を読めば、どんなチームも、ゲームをプレーするときと同じ情熱を持って、仕事に取り組めるようになる。遊ぶように仕事をすれば、期待以上の成果が生まれる。何も難しいことはない。私たちが生まれ持った性質がそうさせてくれるのだから。(p7)


スコアキーピングの原点には、「ゲームをするように働く」、すなわち、
“THE GAME OF WORK”
という概念があった訳です。




実はこの「闘う組織」の原題は。


その “THE GAME OF WORK” です。

ここが大きなポイント。
著者にとっても全ての原点となる書籍であることを意味しているとわかります。実はシリーズとしても原点。

本来は、本書が先。
発行の順序が逆。

レクリエーションでモチベーションを引き出す法則をビジネスに適用すれば、業務でも目覚ましい成果が得られる。本書では、これらの法則の明確な定義と、実際に適用する方法を学ぶことにする。(p34)


何故に「闘う」という言葉を使ったのかは疑問が残ります。
闘志あふれる組織や軍団にすることをイメージしそうですが、実際にはそんなギスギスした内容や概念では決してありません。

結果的には「闘う組織」にはなるかもしれませんが、そのプロセスは遊びやゲームを取り入れたものです。



一方で、前書「スコアをつければ組織は動く」の原題は、

“Scorekeeping for Success”

「成功のためのスコアキーピング」とでも訳しましょうか。
こうやって見てみると、先ほどの原点となる考え方を基本にして進化させた本だとわかります。

つまり、THE GAME OF WORKという概念から発生したScorekeepingであるという構図。
ゲームをするように働くために生まれたスコアキーピング。


両書とも所持している身としては、発行の順序が逆になっている悲しみは若干ありますけれども、タイムスリップだと思いましょうか。
順序立ててほしかった気持ちは残ります。

ですが、もしあなたが本書が初めての場合ならばどうしたら良いのだろうと考えながら読み進めていきます。
予備知識が無く手にした場合に、どのような発見やメリットがあるのか?

それも想定してレビューをしようと考えています。

正直、困った事がある。


両書とも似たような内容であることは否めません。
ここまで書くと想像はつくかと思います。

概念も説明も類似。
だからこそ冒頭で、何となくレビューが難しいと感じたのです。

あくまで現時点では、試行錯誤や改善の末に生まれた前書「スコアをつければ組織は動く」の方がオススメかなと思わされていきます。完成度は高い。そして実用的なアプローチ。



ただ、誤解を招かないように説明したいと思うのですが、スコアキーピングの考え方や概念には多くの発見もあり、個人的には多大な評価をしています。レビューも是非是非見て頂けたらと思います。


数字の持つ有難さや力もヒシヒシと感じます。
この考えに出会えて幸運だったと感じていることはお伝えしたいのです。

もしあなたがスポーツへの造詣がありましたら苦にはならずにより楽しめるでしょう。
私にとっては、前書・本書共に役に立っています。
 
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勝利の原理と勝者の哲学を伝授されていく。


どうしても両書の比較で読み進めてしまいます。

敗者は曖昧でネガティブな思考になりがちだ。ネガティブな思考は、勝者がとる具体的でポジティブな姿勢とは正反対だ。(p140)

お伝えしたいことは沢山あるのですが、現時点で感じられる違いは、本書では勝つための考え方にクローズアップしている所でしょうか。勝つことに執着して、やや尖っている表現も見られます。



一方で、前書「スコアをつければ組織は動く」の方ではどうなのか?

著者自身の失敗や試行錯誤の末に出来上がったせいか、表現が丸くなり、むやみに勝者と敗者を分けない表現が見られるのが興味深い所です。分けてしまうこと自体にも疑問を呈していますね。
 

組織の作り方をルール作りから。


それも目に付く違いです。

1から会社や組織を作る方法が出て来ます。
このルール作りもスポーツからの解析・発想なのでわかりやすいです。とても。




本書の存在理由を探してみる読書に終始。


2冊に共通項が多いものだから、本書を読む意義があるかどうか。
個人的にはどうしてもそこに焦点が当たってしまっています。

この本だからこその何かを。
後日のガチレビューのために熟読の最中です。

ちょっと、ガチレビューの前に立ち読み!



繰り返しにはなりますが、スコアキーピングの考え方そのものはとても役立つものです。
組織論としても、人心掌握としても。

実践するしないはともかくとしても、その考えを知っているだけでも成長をもたらすと感じさせます。

もしあなたが前書を読んでスコアキーピングを知っている場合にも、そうではない場合にも役立つ視点で読んでいこうと思うと、様々な視点が脳裏をよぎっていきます。

両方読む必要は?

どちらを読めば良いのか?

以上、導入編でした。

「闘う組織」を見たい
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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