ここまでお読み下さり有難うございます。
前編からの続きです。
2分でわかるガチな概要は前編で。
総合評価★★★★(4.0)
(理由は前編の概要にて記述)
書くことを習慣にすること。話はそれから。
そんな考えで始まった本編は、活字を必要とするライターやジャーナリストに最適でした。
タイトルから一見誤解を招きそうですが、WEBライティングの本です。
64の法則のうち、序盤の30番目までは基礎的な内容。
それらは、WEBだけに限らないライティング全般に活かせそうです。
そこで著者が一番言わんとすることは、相手あってのライティング。
常に読者の存在を意識した記事作成のコツは、いわゆる文章を使ったコミュニケーション術と言えそうです。
前編ではそんなタイトルの誤解と、読者とのコミュニケーションに焦点を当ててレビューしました。
もしあなたが本気で知りたいという場合、ここからお読みでしたら、
まずはより良い伝達の為に前編の概要を読む事をオススメします。
というか、いきなり後編を読んでもあなたのお役に立てないのです。
PART1からPART2までの、書くにあたっての基礎を過ぎると、PART3からは急展開。ジャーナリズムについて考えていきます。
記事作成の取り組み方が本格的になる印象を与えますね。
だから前編でも触れましたように、需要は分かれます。
あなたにとっては如何ですか?
例えばもし企業ブログや新聞といったようなものを扱い、情報発信していくのならばかなりオススメしたいです。
無駄にはなりません。
ただ、その部分においては主観では嬉しく思う反面、個人ブログレベルでは取っ付きにくいと感じてしまう懸念も。
では後編は、PART3の詳細から行ってみましょう!
Contents
記事作成では多方面から厳しくなれ。
そう教えられるPART3。
ジャーナリズムの話へ。
とは言っても、ジャーナリズムなんて大それた言葉だな、とあなたは思うかもしれません。
もっと言えば、あまり馴染みの無い言葉だとも。
まさに需要が分かれるところです。
ジャーナリズムとは何か?
何故に、そんなことを話題にするのか?
どんなことで、どんな仕事なのか?
私たちに関係があるのか?
まず最初にその定義から考察。
小難しくはありません。
実はそれらを本書で共に考えることで、ジャーナリズムにはある大きな倫理が横たわっていることを教わっていきます。
これはライティングをする上で、とても大切な意味を成していくのです。
まず、著者アン・ハンドリー氏が考えるジャーナリストの仕事とは?
読者に対して正直であれ、ということだ。
それは、公正に、誠実に、責任をもって、すべての真実を語ることを意味する。この点は、伝統的ジャーナリズムに期待されることと変わらない。(p167)
ここでちょっと想像してみて下さい。あなたは新聞を読んだことがありますか?
ほぼ全員、読んだことがあるはずです。
そしてまた、記事の内容を疑ったことがありますか?
出て来る情報、データ、出来事・・・。
こうしてジャーナリストや記者の仕事を突き詰めていくと、やがてこの真実に出会います。
活字と文章を扱い、
伝えるには大きな責任がある。
活字と文章を扱い、
伝えるには大きな責任がある。
伝えるには大きな責任がある。
これは本書で強調する、本格的にやる上で忘れてはいけないこと。
これが先ほどの大きな倫理。
これは私自身も実感させられます。
この場であなたにこうしてお伝えするにも例外ではありません。
言葉で事実を伝える責任。
信頼され続ける使命。
そのために必要な、記事を作成する上でのマナーや法、そして権利にまつわる話が登場。今すぐに実践可能。
具体的には、
- 信頼性を持たせるには。
- インタビューのコツと上達法。
- 情報の裏付けをする引用の方法。
- キュレ―ションの倫理的な方法。
- 著作権とは。そしてそのトラブル対応。
ジャーナリズムを通して伝えられるこれらの倫理観は、昨今の伝えることに対するある種の”軽さ”への警鐘ではないでしょうか。
事実の裏づけをとる必要があるのは、ニュースサイトだけではない。何を話題にしているのであれ、間違いがあれば読者の目から見たあなたのブランドの信頼性を傷つける。(p184)
傷付くのは自分だけではありません。
ここで、前編の概要で出て来たこの言葉が光ります。思い出してみて下さい。
誰もが出版社だから。
誰もが出版社だから。
概要で掲げた本書のテーマでしたね。覚えていますか?
その「誰もが」という言葉には、誰にでも発信出来るという夢のある一面と、逆に伝えることの重さを感じる責任が同居している深さを感じさせます。
出版社である「自由」には良いことばかりではありません。
※参考記事:
このようにして倫理を踏まえるからこそ、法といった大人の事情やトラブルの対応にまで周到に話が及んでいるのには好感を持たせます。
本格的ですが、あなたの心にとっても後ろ盾になるでしょう。
最後に、いよいよ全てを踏まえて実際のコンテンツマーケティングへ。
実際の身近なメディアでライティングスキルを活かそう。
代表格はブログとSNS。
それらの中でライティングを駆使しつつ、どのように使っていくのかのレッスン。
PART4ではWEB色が一気に濃く具体的に。ほぼWEBに特化していると言っても問題ありません。
これから紹介するのは、マーケターが書くことの多いコンテンツの種類別のマーケティング・ライティングの基本である。(p216)
私たちがよく使うfacebookやTwitterなどの理想的な使用法から話が始まります。
あなたは使っていますか?
それらを使う際に心掛けることはこれです。
覚えておいてほしいのだが、あなたはダイレクトマーケティングのチャンネルを運営しているのではなく、オーディエンスとの関係を構築しているのである。(p224)
コンテンツマーケティングの存在理由はいくつかありますが、その中でも特に大きなものはオーディエンスとの関係作り。
この関係作りというキーワードは、多くの本でも取り上げられています。
あなたは相手との関係を構築するために使っていますか?
改めて考えさせられます。
ただ、
ここで気になった事が一つ。
ここで気になった事が一つ。
前編でこちらの本を紹介しました。同じ著者の書籍です。
「お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方」
(ダイレクト出版へはこのリンクから)
この本でも部分的にライティングに触れていて、そこに特化したのが今回の「コンテンツ・マーケティング64の法則」です。
逆に今度はPART4で語られる各メディアとの向き合い方は、この本にて特化されています。
互いに補い合っていますね。
本格的であればあるほど、両書があればかなり役立つのではと感じます。
お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方―御社のサイトがキャッシュマシンに変わる ニッチ市場
アン・ハンドリー/C・C・チャップマン
1,652円(11/21 19:22時点)
Amazonの情報を掲載しています
さて、PART4も終盤に入ると、人に好かれる電子メールの書き方や訪れるに値するHPの作り方も出て来ます。
どんな場合も、コンテンツマーケティングは相手との関係作り、そしてそのためのライティングは相手とのコミュニケーションというコンセプトは最後まで一貫。表現に強さを感じさせ、安定しています。
最も重要なこととして心に留めておくべきことは、自分たちの会社やブランドについて話すだけでなく、人々の役に立つ情報を自社製品やサービスと結びつけるコンテンツを共有することだと思います。(p251)
それらのコンセプトは、この章でやや繰り返されることが多いのですが、それだけ強調したいことなのでしょう。
あなたの価値はあなたが何をするかでも、何を売るかでもなく、”顧客のために”何をするかで決まる。この違いは微妙なものに思えるかもしれないが、実はこの顧客中心の考え方こそがすべてなのである。(p285)
コンテンツマーケティングだけにとどまらず、ビジネス全般に当てはまる最大の要。
本書の64個に及ぶ法則は、ライティングから始まり、倫理やビジネスまでを網羅。
最後まで淡々と続き、64個目には特別な締め言葉も無く、あっさりと終わりを告げます。
そうは言っても、なかなかに読み応えのある書籍でした。
オススメで重要な関連書籍。
本書を通して読んでみると、いくつかオススメしたい関連分野があります。
あなたのお役に立てれば幸いです。
まず、前編でセールスライティングのオススメ本を紹介すると約束しました。それはこちらです。
「ウェブセールスライティング習得ハンドブック」
(ダイレクト出版へはこのリンクから)
基本的過ぎる入門書なので、本書同様、需要は分かれるかもしれませんが、じっくりと学ぶには手元に置きたい書籍です。
このサイトでもライティングの書籍・教材は多々レビューしていますのでお役立て下さい。
「アンマーケティング (UNMARKETING)」
関係作りにクローズアップした書籍。
マーケティングや商売を特別視し過ぎな世相に一石を投じています。
ただシンプルに顧客と関係を作ることが本当のマーケティング。
だからマーケティングらしいマーケティングはしないという主張にUNMARKEITNGという表現を使っています。
ここで、ちょっと立ち読み。
ここで、ちょっと立ち読み。
まとめ。
言葉や文章と関わっていくと幸福が訪れます。
そんな表現はクサイかもしれませんね。
ですが、間違いなく人を呼ぶ記事の土台にはなりそうです。
そんな可能性をも感じ、書くことを仕事に使うには良書でした。
加えて、言うまでもなくコンテンツマーケティングをしていくのならば、同様に良書と思わせます。
内容が本格的で深いという部分で、評価や好みが大きく分かれてしまうのが玉にキズ。だから概要ではそこそこの評価にしました。
あなたにとってはその辺りは如何でしょうか。
私事を許して頂きたいのですが、好きな本の1つです。
新聞やコラムをSNSやブログ、さらには紙面にて伝えることを事業の一つにしてもいるので、これからも繰り返し世話になりたいと切に感じています。
本書によって、ライティングを鍛えることは、様々な分野に派生し役立つと改めて痛感。
またライティングは特別な才能ではないとの考えの下、誰にでも出来るスキルとして昇華させてくれていることには著者の愛情を感じます。
「コンテンツ・マーケティング64の法則」
ダイレクト出版
書いてみなけりゃ、誰のココロもつかめないさ。
最後に:
言葉が全て。書くことが全て。
WEBの世界が浸透すればするほど、避けては通れない現実です。
そうは思いませんか?
如何でしょう。
動画や音声という手段が増えたにせよ、そこには必ずと言っていいほど文章の存在があります。またその存在には、誰もが使いこなし広められる利点だけでなく、同時に記録され、消せずに残っていく側面もあります。
元来、文章は残すもの。
口から発した言葉とは異なり、そこにとどまります。歴史はそうして残されてきました。
だから、生半可な気持ちで接してもいけませんし、わかりやすい言葉や愛される文章を身に付けることも心掛けないといけません。
そうしてコンテンツも出来上がるのでしょう。
そこで喜びと恐怖を同時に感じてしまうのは私だけでしょうか。
もしあなたがほんのわずかでも同じ気持ちならば、同士として嬉しく思います。
愛されるコンテンツの第一歩は、誠実さを持ってひたすらに書くこと。
その際、あなたにどんな感情が沸き起こったとしても、本書から勇気と戒めが授けられること約束させて下さい。
書いてみなけりゃ、誰のココロもつかめないさ。
「コンテンツ・マーケティング64の法則」を見たい
(ダイレクト出版へはこのリンクから)
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