情報入手の世界では、文を最後まで読む義理など無い。



書く立場の戒め。

ではありませんか?

それを踏まえた上でどのようにしていくのか?


これが大きな壁。

それを考え続ける事で多くの事を悟らされるような気がします。
もしあなたが、どんな形であれライティングをやっているのでしたら、こんな視点は面白いかなと思い、今回書く事にしました。


私は昔から、活字の世界も書く事も大好きでした。それは外国語でも変わりません。
より良いものにしたいとの思いで、今でも自身に問い掛けながら試行錯誤しています。

多少なりとも表題の義理が叶えられるように。

その触れてきた中で、気付いてきた事があなたの役に立って下されば幸いです。


どんな視点か?

教材にはあまり書いていない事です。

沢山の法則はありますが、ある時ふと、その法則ですら何故生まれたのだろうとの素朴な疑問がキッカケです。
割りとそんな子供のような視点で考えてみる癖を付けています。

そのメリットは本質や原理が理解できる事。
いつもそれを知ってみたいと思っています。

スポンサーリンク




文章の世界は2通りしかない。


こう思っています。その2つは、
物語の世界と情報の世界。

文章で活字を使うには、ほぼこの2つに大別されるのではないでしょうか。

では、この2つの世界の決定的な違いにはお気付きですか?

まずは好きな小説を思い浮かべてみて下さい。

次に家にある新聞を思い浮かべてみて下さい。



答えは”結論”の位置にあります。

結論が最後に来るのか、最初に来るのかが最大の違いです。
これ自体は巷で既に言われている事かもしれませんね。

では何故、その違いが起きるのか?


その理由まで考える事で文章の扱い方や捉え方が、また進歩した私がいます。
その理由を追及していきましょう。


参考書籍:「ストーリー・ブランディング」


まず、推理小説を例に取ります。
言うまでも無く、犯人が最初にわかってしまったら面白くありません。
(ただ余談ですが、かつての推理ドラマ「古畑任三郎」は最初に犯人がわかって、逮捕されるまでのトリック解明や人間模様に重きを置いた逆転の発想のドラマでした。)

また、無意識のうちに最初から最後までじっくり読むつもりでその本を買う事が大半だろうと思います。
お金を払っているなら尚更です。

更には、物語というのは基本的には最後まで読ませるだけの面白さがあるとここでは言わせて下さい。

次に、TVのニュースを例に取ります。
これも言うまでも無く、朝の忙しい時間に、最初から最後まで隈なく見る人はいないと思われます。
何があったのかをトピックとして並べているのも見た事があるかと思います。

基本スタンスは気になった箇所だけを手短に見る人の方が多いでしょう。
天気だけを知りたいならば天気予報だけ。
世界で何が起ころうと、興味が無ければ、もしくは自分と関係が無ければ無視でしょう。

この2つの話には、いくつかキーワードが。


それは時間の概念です。

結論が前後する原因は時間に左右されるかどうか。
個人的には扱うにあたり、ここを重視しています。

特に情報の世界では、手っ取り早く知りたい部分が知れたら人間は満足です。
そのような訳で、最後まで読む必要は無い訳ですね。

文章に向かうには、どの世界で書くのかを私は吟味します。

例えばSNS等で、ただの日記だとしても、どちらにするかで文章を変えます。読む対象によっても変えますね。

元来SNSは手短に見る要素が強いような気がしていますし、関係の薄い人の起承転結は見れないのが現実ではないでしょうか。
やはりそこには突き詰めれば時間の考慮が横たわっています。

それが大きなカギ。



日本語には時間の弱点がある。

 
世界的に見てもハンデ。

私は日本語が大好きです。
言語全般が好きですけれども、比較すると、気を付けなければいけない事も踏まえています。

それは、

日本語は結論が最後に来る文型。


一つの文で重要な部分ほど最後に来る。

コミュニケーションを取る上で、多言語と比較すると、最後まで聞いたり見ないとわからない懸念を感じています。

逆に(恐らく大抵の言語は)重要な部分ほど前に来る。
例えば英語を例に取りますね。

  • I play baseball in the stadium with my friends.

  • 私は友達とスタジアムで野球をしました。

真逆です。

スポンサーリンク

ならば、情報の世界のライティングではどうするか。


時間がキーワードでした。

先程の文ならば、私はこう心掛けます。

  • 私は遊びました。野球をスタジアムで。友達と。

ややもすると冗長になりそうな日本語を、倒置法や体言止めを使い、リズムを重視(このサイトでも見て頂ければ頻繁に出てくるのが見て取れるかと思います)。文は短く。

弱点を知っている日本語のネイティブスピーカーだからこそ踏まえるようにしました。
英語の中で生活していたりすると、思考回路が自然と「結論が先。そしてハッキリする」が深層心理で染み付くのも事実です。

人間の思考回路は、特に言語に左右されますね。
そのお話はこの辺にしておきます。



時間に左右される情報の世界では、やや乱暴な言い方にはなりますが、

正しい文や綺麗な文よりも、
早く読める・認識出来るようにする心遣いが必要ではないのかと思っています。


そしてまた、「こうした方が良い」という形や法則も大切ですが、加えてそれは何故だという本質や概念を知る事は、今まで見えていた世界を変えてくれる良さがあります。

ここでの文章のお話に関していえば、
時間に左右される本質を知れば、自ずと反応します。
結論を前へ、明快に、の意識。


この意識は多くの場面で役に立つ。

 
ライティングを鍛え考える事は。

普段のトーク術やコミュニケーション、更には説明能力にも活かされていくと信じています。

参考文献:The Million Writing」 /「 現代広告の心理技術101」

また、ある種の言語感覚も鍛えられる事は、外国語の習得にも役立つと言っても過言ではありません。
構成や言葉の繋げ方に必要な概念や能力が盛り込まれているのがライティング。

そう悟らされています。

これらの意識でより良い文章を書けるように奮闘です。


今回のお話如何だったでしょうか?

仕事上でも人生でも、書く事の見極めと能力は、いろいろと得をもたらします。
何で得をするのかは、また別の機会に。
 
スポンサーリンクスポンサーリンク
 

こんな記事も読まれています。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

情報入手の世界では、文を最後まで読む義理など無い。」への6件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)