何度も読みたい。吸収したい。
時代を生き抜くあなたの最強の武器。
と言うと、どこか頑強で殺伐としたイメージを持たれるかもしれませんが、むしろ真逆です。
実は平和が最大の武器。
「世界最高の人生戦略書 孫子」
「新訂 孫子」
(いずれもAmazonのリンクに飛びます。その他は下記にて)
本文中でも世間でも、とかく「武器」という表現を使っていますが、そんな攻撃的や暴力的なものではない所に本書「孫子の兵法」の最大の魅力があるのです。
個人的には好きで何冊も持っているので、そこを多くの角度からお伝え出来たらと思います。
さて、どうオススメかと一言で言えば、合気道のような。
つまり、わずかな力で、余計な力を使わずに成果を上げていく究極の手法とでも言いましょうか。
そこには戦いのためだけではなく、人として必要な学びが網羅されていると言っても過言ではありません。しかもそれが紀元前のものというオドロキ。
なによりも重要なことは、そうした現実的な戦術が深い思想的な裏づけを得て、戦争一般、さらには人生の問題として、広い視野の中に組みこまれていることである。(「新訂 孫子」p9)
永い年月の中で育まれたその重みは、国の存続や生死と隣り合わせの一大事によって鍛えられたからに他なりません。
なにしろ戦争というのは、勝てば生き残るし、負ければ国を滅ぼしてしまう。その国なりその民族にとっては、ぎりぎりの瀬戸際である。そこをどう乗り切るかということであるから、兵法書にはその民族の最もすぐれた知恵が盛り込まれている。(「世界最高の人生戦略書 孫子」p1)
ではその知恵を紐解いていきましょう。ワクワクです。
Contents
そもそも孫子の兵法をもう少しだけ教えて。
一般に「孫子」と呼ばれもします。
「兵法」と付けているのはわかりやすくするための、いつの間にか付いた俗称でしょうか。どちらでも通じます。
この「孫子」は13編からなる中国最古の兵法書。
時代にして春秋戦国時代の作と言われています。
特に、古代の中国は戦いに明け暮れて、王朝が目まぐるしく入れ替わっていた頃ですね。そんな中で生まれたというのも納得がいきます。
「世界最高の人生戦略書 孫子」
他に
とを合わせて「七書」と呼ぶのですが、その中でもこの「孫子」は別格のものとして扱われています。
これらの文献のことも、市販の様々な書籍の解説を読むたびにご登場。引用も多く、横の繋がりがあります。
守りを固めたら敵の策に乗らず、守りに徹するべきである。『尉繚子』にもこんな言葉がある。
「守る君は、その険を失わざる者なり」(守権篇)(p162)
歴史が好きだと楽しいですね。
「世界最高の人生戦略書 孫子」
孫子は直接の個人の名前ではない。
作者名でもない。
作者名でもない。
内容を知る上で、さして重要ではないのですが、ここで豆知識。
作者は春秋時代の孫武か、戦国時代の孫臏(そんぴん)かと言われています。
様々な太古の謎を解き明かさなければならないこともあり、書籍によっても見解が異なる部分もあります。
時間が経つにつれて、答えは流動的。
ただ一般には孫武だと言われることが多いです。それ以上は研究者に任せましょう。
「新訂 孫子」
ところで、その孫臏も兵法書を書いており、引用元として「孫臏兵法」が書籍の中に出てくるのでお見逃しなく。
・・・このような豆知識も、ただ漠然とビジネス書や啓発書としてだけでなく、何かの足しになり、私たちの心を豊かにする一助になると個人的には思ってもいます。
同時に、平家物語のように、優れているのにもかかわらず作者が不明というのは、とてもロマンを感じてしまいますね!
あなたは如何ですか?
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強くしなやかな心を育てるシンプルな教え。
臨機応変。柔よく剛を制す。硬軟交える。
そんな印象を抱かせます。
その点、『孫子』の考え方はあくまで柔軟である。
(中略)
無理は長続きしないのである。こういう柔軟な戦い方で、粘り強く戦いたい。(p158)
そもそもそういった格言やことわざも、元を辿って行けばこの「孫子」に行き着くことも。
例えば、こんな有名な言葉があります。
「風林火山」
言わずと知れた戦国武将・武田信玄のスローガンですね。実はこれもこの孫子のフレーズから取られたというのも有名な話として各書で取り上げられています。
「世界最高の人生戦略書 孫子」
また兵法書という言葉のイメージには、私たちにもっと猛々しく殺伐とした戦いのイメージを喚起させる懸念もありますが、実は全くもっての逆。
勝算が立たないときには、あえて後に退くのである。後に退くことは、ともすれば臆病者というイメージで見られがちだが、撤退して戦力を温存していれば、また次の機会に賭けることもできるのである。そういう積極的な意味を持つことも忘れてはならない。(p65)
勇戦敢闘、つまり突進して武力を行使することを善しとせず、無駄に争わず、敵(相手)に対しての対処法を冷静に考えると表現した方がしっくりと来ます。
あなたはどんなイメージを持っていましたか?
知れば知るほど、心の余裕が生まれますね。
そしてムキにもならず、達観した視点を持たせるような落ち着きと強さがあると言っても良いでしょう。
教えはとてもシンプル。
私は精神の修行とも捉えています。
ところが古今の戦史を振り返ってみると、ろくな勝算もなしに始められたというケースが、あまりに多いように思われる。たしかに意地と面子のぶつかり合いで、引くに引けないという場合もあるであろう。(中略)だが、そういう場合でも、勝利をめざすためには、つねに冷静な判断と慎重な対応が望まれるのである。(p97)
原文は文字数も少なく、手にすれば、その薄さにきっと驚きます。
逆を言えば、その薄い中に無駄なく核心が詰まっていると言い換えることも出来ます。
ビジネス洋書にも沢山引用されている。
The Art of War : Sun Tzu
この名前で世界で知られている本書。
私自身がこれまでに触れてきたものの中にも多く引用されていました。
リチャード・コッチ氏、リッチ・シェフレン氏、デール・カーネギー氏・・・等々。
つい先日書店で立ち読みしたビジネス洋書にもありました。えー、何だったっけな?
いずれにしても、その思想は正に人間が生存していく上での核。
また、時代も国境も宗教も民族も越えた普遍性があることの証ではありませんか?
そこに東洋人としての誇りが生まれてくるのは私だけでしょうか。同時に、世界の偉人たちの目の付け所に感服です。
ビル・ゲイツ氏、孫正義氏、そして武田信玄を始めとする戦国武将たち・・・。
私たち日本人にとっても海外の文献ですよね。
あやかりましょうか!
古文・漢文が取っ付きにくいと感じるあなたにも。
こういった文献は、好みが分かれるところだと思います。
どこからどのように触れていけばいいのかも悩むところでしょう。書店に足を運んでも、多過ぎて迷うほどです。
もしあなたがそのように感じたとしても、心配は要りません。様々なタイプの関連書籍が存在しています。
そこで、こんなアプローチは如何でしょうか?
まずは侮れない子供向けの書籍。
こちらの記事でもお伝えしたことがありますが、私はこのようなものを重用しています。
その理由は、恐縮ながら先の記事を参考にして頂くとして、ここでは割愛します。
ただ簡単に表現すると、一番わかりやすいことが挙げられます。子供にもわかるということは何においても大事ですね。
「こども孫子の兵法」
身近に子供がいたこともあり、最初に手にしてみたものです。
誰もが学べて、ちょっと一石二鳥。いや、三鳥?
ちなみにこれは「こどもシリーズ」として、他の古典等も取り上げられています。
そして著者の齋藤孝氏・・・よくTVにも出ていらっしゃいますが、わかりやすい文章を書かれる方だと個人的には思っています。聡明な方の文章は、子供から大人まで簡潔でわかりやすいという大きな例です。
※こちらの彼の著書もレビューしています。
幅広い解説付きで、重要ポイントをピックアップ。
いくつか読んでみたいものはありましたね。
書店にいっても、WEB上でもとても沢山。
リサーチの末に手にしたものをご紹介します。お役に立てましたら幸いに思います。
「世界最高の人生戦略書 孫子」
この書籍もシリーズになっていて、他の古典のものもあります。
「論語」然り、「老子」然り。
ところで、数ある中から何故これを選んだのか?
構成がシンプルだったからです。
他の書籍を見てみますと、割りとガチャガチャしているものも多く、それに対して本書は原文とその解説・解釈オンリー。
それらの解説は時代背景や史実の描写が多く、やや歴史的な側面の方が強い感じがしますが、現代の生き方やビジネスにも照らし合わせるのも忘れてはいません。
触れ始めの頃にはこういったものがベストかと思います。
このシリーズはオススメですね。迷わず全部購入出来るのが有難く感じさせます。
倫理や道徳に関しては、やはり「論語」や「老子」がオススメです。
また、「孫子」の書籍ではこちらも気になっています。書店でも目立つ所に。
かなり厚めの書籍ですが、シンプルで盛り沢山な内容です。
こうやって、段階を踏んでいろいろと触れていくのは楽しいですね。
やはり原文も欲しい。そんな時は。
「新訂 孫子」
原文というのは、えてして色気も無いものです。まさに取っ付きにくさの極み。
ですが私としては、より真実に近付きたい想いで、どの古典も原文を入手するのを楽しみの一つとしています。
先ほども触れましたが、場合によっては、英文を入手することもあります。
何故かといいますと、それだけ良いものだと外国の人にも伝えたいこともあるからです。日本のものも同様です。プロが翻訳したものなので、説明もしやすいので助かります。
一例として、このような本と動画があるのでご参考に。
The Art of War (UNESCO Collection of Representative Works: European)
戦や生存の意味を変えてくれます。脳内で。
こうして読んでいくと、戦わない部分に、実は本当の戦いがあるのだと悟らされていきます。
兵法書という名でありながら、逆説的に考えることは、これからも生きていく私たちの勉強になっていくのではないでしょうか。
勿論、本当の理解・定着となるには永い年月というか日常が必要でしょう。ですが、その永さと共に、そばに置いておきたい書籍の1つです。
戦うことの意味が変わっていきます。
続きはこんな類の本に進化していきそうです。
「頭に来てもアホとは戦うな!」
というのも、この著者が「現代実社会版の孫子の兵法書」と表現している書籍だからです。
実際読んでみてそれもわかる気がします。
戦わないことが本当の戦い。
ストレスフルな毎日を乗り越えさせてくれる薬となっていきますよ。
そして、戦いというものの概念が目まぐるしく変わって、大人の道(?)へと歩みを進めていきます。
穏やかな心の強さ。
「世界最高の人生戦略書 孫子」
SB Creative
本当の戦いとは何か? どう生きるべきか?
最後に:
本当の戦いとは何か?
本当の生存とは何か?
本当の勇気とは何か?
戦いにも人間力がいる。
本書を手にした時から、あなたの中でその問答が続き、鍛えられていくのではと思います。
私もです。脳内で常にバチバチしています。これを書いている今も。
名言・格言は多いですが、その句を覚えておくよりも、言わんとしていることを時間を掛けて紐解いていく。
そうして往年の偉人たちも本書と命運を共にしてきたのでしょう。
悠久の歴史を歩んできた教えを、あなたの日常やビジネスに昇華させてみては如何でしょうか。
多くの素晴らしさをお伝えすることが悔しいと思わせるほどの文献です。
もっともっと読み続けたい。人間社会の真実に近付きたい。
本当の戦いとは何か? どう生きるべきか?
「世界最高の人生戦略書 孫子」を見たい
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「「孫子の兵法」は絶対オススメのビジネス本。あの人たちも読んで愛し、影響を受けた名言の数々。」への3件のフィードバック
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