「ビリオン・カンパニー」を読んでみるか。



後になってジワジワ来るタイプの本です。

今の所の印象。


先日、ダイレクト出版から月刊新刊図書として届いた本がありました。
それが表題の
「ビリオン・カンパニー」


今回は導入編で、ガチレビューは下記で後ほど。


今回の本書は「企業論」ないしは「経営論」といった感じです。

今の所の印象。


これまでダイレクト出版では、随分と実用書のようなものが連続していました。
その実用的なものが良かった事もあり、これを手にしてみた時の最初の印象は、

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要らない。


最初、要らないと思いました。

話が大き過ぎる。
何と言っても1000億円単位の企業の話。

しかしながらちょっとめくっていくと、
企業を大きくする為に読むというよりは、企業の存続方法として捉えたら必要かなと思い留まりました。

真意は別の所にあり、印象が目まぐるしく変わっていく状況です。

大きくしていった歴史を読むのは勿論の事、どのように生き残っていったか。
名立たる企業のその部分を垣間見る事は出来るのではないでしょうか。

かなりグローバルで大きな話になりそうなので、頭の中ではいろいろなアプローチで参ります。
事業を大きくするしないは別にして、運営方法の一つとして参考に出来るところは参考にしようと思います。

それにしても、

内容はかなりマニアックな匂いが。



パラパラめくるだけでもいろいろなデータが出てくるのがお分かりかと思いますが、
どうでしょうか? 
今回は導入編ですので、後日ガチレビューをします。


存続の手段として売買収の話も出て来ます。


これも話が大き過ぎる。

と思うものの、
存続する為の手段というものは、規模による大差はさほど無い。
大きな所の経営者ともお話しする事もありますが、話を聞くと企業の大小問わずそんな事が窺える事がありました。



比率からすると、企業の売買収は9割が中小企業で起こっている。


一例として、
時折TVでM&Aがニュースになっているのを見た事があるかと思います(企業の売買収の事です)。

名の通った会社のそれは、名が通っているからニュースになるだけです。

イチローがエラーした時の方がニュースになるのと同じ感覚ですかね。
名が通っている企業の売買収は1割程度との事。
そう思うと少ない。

本書を読み進めたら考えさせてくれた。


企業倫理や徳はとても大切だけど、

経営は慈善事業ではない。
だから苦しい会社を助ける為に買うという理屈は存在しない。


売買収の内訳もいろいろで、
中小の場合は、苦しくなったから云々というのではなくて、
利害が一致する技術提携の意味合いだったり建設的な要素が多く含まれます。


大きな企業のニュースのように、
苦しくなった何処かを買うというのは表面上の姿。

実際は苦しくなった所が持っている技術や人材という資本を得る為という思惑が主ではないでしょうか。
あくまでメリットを得る為。

本書からもそこは読み取れます。

慈善事業ではない所から話をスタートさせる事が、心の準備としては大事。



普段のあなたの買い物も同じです。


苦しくなった店から同情で買う事はしませんよね?
あくまで商品にメリットがあるから買う。

同じように、企業の大小を問わず、売買収では苦しい所を買っても意味が無い。
それオンリーです。

先の大企業の影の思惑も、そこに企業価値があるから買う。
何か拝借出来る技術等があるから、一見苦しそうな所も買う。

売買収というくらいですので、普段のあなたの買い物と同じです。

意外と本書の内容は身近に置き換えられる。
そんな利点を感じ始めています。


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野球の世界から考えたりもする。


あなたは野球に興味がありますか?

普段の話に置き換え続けていたら、
プロ野球の球団の買収も同じような事でした。



人はお金があるから買うのではなくて、メリットがあるから買う。

何処かが経営難になったら、こぞって世論は何処何処が買えと煽ります。
「買ってやれよ」と。
これまでの歴史ではよくありました。

メリットが無かったら、あるいは価値を感じなかったら買いません。
あれも救済ではないです。


球界再編問題を覚えていますか?


もう10年以上前になりますね。

かつてライブドアだった堀江氏が近鉄を買おうとした時の本音を新聞記事で読みました。
数年後の後日談です。

あくまで彼はプロ野球の球団を持つ事は、
最大の広告になってリターンがあると踏んだからだと言っています。

野球界の繋がりを持つ事もメリットがある。

印象に残った言葉が、
株主からお金を預かっている上場企業の責任ある人間が、
ただの慈善事業や野球が好きだという道楽に使う無責任な事は出来ない。
とも言っていました。

価値を感じなければオレだって買わないと。


個人的には救世主のように取り上げてしまうマスコミに違和感を感じていました。


お金があるから買うというわけではないですよね。
まして周りが無理して買わせる事も無い。
あるからこそ使い方を考える。

そう思うと企業も商品と同じです。
だから普段の買い物と変わりはないという訳です。

価値を上げなければ買ってはくれない。

何処だって存続というものは大変です。今の時代。


組織って何だろう?


良い会社とは何ぞや!

中盤まで読んで、良い意味で虚しさも交えながらそう思い始めた所です。
会社の価値って何だろう。



その価値は一概に言えないくらい深いものです。
本書ではビリオン(10億ドル)という指標を設けてはいますが、企業倫理や志にも焦点を当てています。

年商が10億あっても、純利益が1億、従業員100人の所と、
年商3億で、純利益が1億、従業員30人の所と比べると、
単純に年商で言い表せない部分も出てきますし、大きい所で年商そのものはあっても経費によっては赤字だったりもする。

一応企業の指標としては資本金という比較対照がありますが、目安になるというだけで絶対条件ではないです。
応援するに値するかどうかの企業倫理も必要となってくる。

先程の比較で、じゃあ、どちらの株を買いますか?という問題になった時、最後は人や志への判断になる気がします。
銀行を相手にした時にも感じました。

企業というものはどうなんだともっと考えてみます。
そして本書は考えさせてくれます。

良い会社とは何ぞや!

ここで「ビリオン・カンパニー」を見たい


レビューが気になり見ているあなたに。


どんな本だろう?
サクッと導入編のあとは、7分でもっとわかる
前・後編のガチレビューを一応見ておきたい。

もしそんな場合はこちらがオススメ。


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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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