単純な視点が市場を制す。
そして時に改革を促す。
そんな企業の成功法則を考察した、経営論に分類される本。
今回ダイレクト出版から届いた新刊、
「Simplify(シンプリファイ)」
一見タイトルを見て、
「ん、何の事だ?」
と思われるかもしれません。
それは「(全てを)シンプルにする」または「シンプルに考える」という原題そのままの内容のようです。
今回は導入編。ガチレビューは下記で後ほど。
今の所、驚きはありません。
というのは、良くありがちな成功例を題材にした本だからです。
読み始めていますが、
「ガイアの夜明け」で経営者がする話のような印象も。
「ウチはこう単純化しました!」
ですが、第三者(著者)の考察である事に説得力はありますね。
また、シンプル(単純化)にする事で、どのような結果がもたらされたのかには好奇心が生まれます。
出て来る企業は、ほぼあなたがご存知で地元にもあるかもしれない所もチラホラ。
それまで業界や歴史の中でまかり通っていた複雑な事を如何にして変えていったのか。
Contents [hide]
Simplify(シンプリファイ)に必要な事は。
知り尽す事。
何を?
業界や仕事の中身を。
知り尽す中で疑問が生まれるから、無駄な事やシンプルにすべき事がわかる。
私自身の経験も踏まえて、そう感じています。
そして読んでいるうちに感じさせもします。
本書の成功例も、ほぼ例外無く、見逃されてきた部分に着眼した所が見られますね。
更にはその上で、どうすれば消費者は喜ぶのか。
人は基本的に、シンプルが嬉しい。
このサイトもシンプルに知りたそうな事をレビューする事に努めています!
それはさておき、
シンプルにするべき所は。
勉強したから見付けられるものでもなく、
年月を重ねたから見付けられるものではなく、
熱意がそうさせるのかなと思わされています。
着眼やひらめきは、熱意の積み重ね。
前半では各章において、一つ一つの企業の目の付け所を展開しています。
何をSimplify(シンプリファイ)するのか。
具体的には、
価格や流通、製造工程、そして機能等。
時にデザインの事も入ります。
ん?価格をシンプル?
価格の箇所を読んでいると、ある事が私の脳裏をよぎりました。

携帯電話の料金プラン、
シンプルではないですよね?
シンプルではないですよね?
むしろ複雑に感じませんか?
主観になってしまい、言い過ぎかもしれませんが、あえて複雑にさせているような気も否めません。
もしあなたが関係者ならばお詫びします。
ですが、ユーザーの一意見です。
読んでいるうちに本書の根底では、そんな企業倫理の思想も見えて来つつあります。
わからない人にもわかりやすくして還元する。
お客さんは何を喜ぶか。
働いている人は何を喜ぶか。
人としても企業としても、そんな倫理的・テクニック的な事を今考えさせられています。

どの業界のどの仕事も、原点回帰すれば、その構造は至ってシンプル。
例えばファッション。そしてファッションショー。
現代ではショービジネス的な要素が強くなりました。否定はしません。
一方で原点を考えると、それはメゾン(店)においての単に顧客への広告。100年前はそうでした。
時代が進むと、進化という名の下で、生き物さながらに意味や形が変わっていくのもよくある事です。
進化は素敵な事。
特にいろいろなアプリで買い物の形態が変わったなんていうのは、様々な可能性を感じています。
確か、アマゾンが挑戦している無人のスーパーマーケットなどがその好例です。
でも進化という言葉で誤魔化して複雑にする事で満足してしまうのではなくて、本質では何を求められて必要なのかを見つめる思考回路は忘れてはいけないのかもしれません。思考停止が一番の敵だと私は思っています。
後半は成功への経営論。
再び「ビリオン・カンパニー」のような。
やや経済新聞のような取っ付きにくさを感じます。
ですが、以前受け取り読んだ、上記の書籍の時も意外と楽しめたので気にはしていません。
取り入れるべき具体的な戦略や方法の展開の後に、シンプル化が何をもたらすのかの経営論。
ここでシンプル化というものを深めていくので、熟読を考えています。
一言でシンプルと言っても、物事を「無くす」事とは異なります。
これは自身のデザインの分野でも言い聞かされてきた事です。
着眼点を知る。

好奇心を持って、企業の成長戦略と着眼点を知りたいなら、まあまあ良いかなとページを進めていきます。
同じ成功例の考察といっても、それ自体も様々な着眼点があるものだなと思いながら。
今回は単純化(シンプル化)する事がテーマです。

個人的には敬愛するスティーブ・ジョブズ氏の事が出て来て楽しめています。
この手の書籍には必ずと言っていいほどに彼が出て来ますね。
私が読んだ限りではもう何冊目でしょうか。
その度に彼の非凡さには惚れ惚れしています。
クリエイターとしても、マーケターとしても、技術者としても。
また、彼のSimplify(シンプリファイ)の原動力は日本の「禅」の世界にあるそうです。
傾倒していた彼らしい思想ですね。
一応、それを題材にした記事もこちらで紹介しています。
この「Simplify(シンプリファイ)」は、様々な事柄や考察に派生する可能性を感じさせる書籍です。
読み進めていきます。
レビューが気になり見ているあなたに。
どんな本だろう?
サクッと導入編のあとは、7分でもっとわかる
前・後編のガチレビューを一応見ておきたい。
もしそんな場合はこちらがオススメ。
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「ダイレクト出版新刊「Simplify(シンプリファイ)」は成功法則の歴史と革命。」への2件のフィードバック
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