手前味噌ですが、検索すると一番に。
何だかんだ言っても、No.1だ!
と自慢話をするわけではありません。それに自慢にもならないと思います。
自身の事業でも永年考えてきた事ですが、カブる事の無いネーミングやコピーは重要だというお話です。
あなたはどのように名前を付けていますか?
自分の気に入った名前や、カッコの良い名前を付ける事も否定はしませんが、むしろ埋もれない事の重要性。
私自身が商標を勉強した時の経験も一部込めていきます。
検索というものがありますから。
横文字(外国語)の名前を付けるにも、世界の情報でさえわかりますね。
商標を司る弁理士の先生に依頼しなくても、検索機能の充実と、調査が自分で出来るHPもあるくらいです。
東京五輪のエンブレムの騒動の時は、画像検索というものまで役に立ってしまいました。
ですが、便利になっても名前を付ける事の重要性が減ったという事ではありません。
では何故、カブる事・埋もれる事がマズいのかをあえて深読みします。
Contents
ブランディングに関わってくる。そして不利になる。
マーケティングでも不利になる。
実はいくつかのマーケティングの書籍でも、ブランディングの書籍でもネーミングの話は出て来ます。
ページ数は少ないので、飛ばし読みしたくなるような申し訳程度の展開である事も否めません。
例えばこちらの書籍でも。
しかしながらなのですが、私はネーミングの仕事にも関わった事もあります。
企業の大小を問わず、どこもネーミングには命を賭けていると言っても過言ではありません。
ブランド名であれ、商品名であれ。一言で言えば死活問題。
もしかしたら、ネーミングって簡単じゃない?
と思っていましたか?
そう思うのも無理はないと思います。
私達が何気無く手に取っているその製品・商品にも、名前に多大な労力が払われています。
今目の前にあるものを何か見てみて下さい。
ネーミングのストーリーはこの本も教えてくれる。
「1行バカ売れ」
この本はキャッチコピーの書籍ですが、その中でいくつか商品名そのものを題材にした、企業の裏話にも触れています。知的好奇心も満たし、面白いです。
やはりそこにも、先程の多大な労力が見て取れますね。
商品を一言で表す事も必要だし、売れなければいけないし、思いも必要だしといった様々な要素を学ぶ事も出来ます。
その労力や、埋もれないように考えなければいけない事は具体的にどんな事かを見ていきましょうか。
リアルな現実が待ち構えています。
これは仕事の話に限った事ではありません。
少なくともこんな事が予測されるように思われます。
唯一無二の意識はネーミングの大々前提。
これはお読みのあなたに言うまでもないですね。
基本的に誰でも、どこでもオンリーワンを考えます。
そうしないと、ビジネスシーンでは何が起こるか?
ビジネスの話からしましょう。
まず、商標の問題が起きます。
具体的にどんな事が起こるかというと、
単純に商品を売る事が難しくなります。また特許庁の許可が下りません。
それでもそこに拘束力はないので売る行為は出来ますけれども。
そこで、先に既に売ってしまっていたり活動をしてしまったりするとどうなるか。
※参考文献:「1行バカ売れ」
裁判や差し止め、もしくは名前の使用料を払い続けて解決といった金銭も無駄に掛かる可能性も。
あのApple社も商標の問題で、日本のとある会社に毎年お金を払い続けています。
そのような一連のリスク回避の為に、たいていの所は弁理士という専門家に依頼。
私自身もコンタクトは取った経験はありますね。
その商標の中でも、時折登録されていないものもあったりします。
ですがそれを盗用した所で、後々類似のリスクが降りかかるので関わる事は勧められません。
ビジネスベースで考えなくても、身近な所では。
例えばブログ名や店の名前。
私はレストランの口コミを調べたりする時に感じる事があります。
気になった店名をポンッと検索。
うわっ、同じ店の名前が多くて、どれだかわからない。
あなたも似たような経験はありませんか?
そうなってしまうと、覚えてもらいにくいリスク。
また覚えやすかったとしても辿り着いてもらえないリスク。
更には、覚えてもらいやすいものや、イメージしやすいものは既に周りの人達も同じように思って使っているリスク。
そんな事実もあります。
加えて、真似をしたしないといった子供のような論争(?)になる事も。
ネーミングには必ず相手がいるものだと考えるのが得策ですね。
ただ、ここには一つだけ例外があります。
あなたはD(デール)・カーネギー氏という人物を知っていますか?
この名著の作者です。
「人を動かす」
今度は、ニューヨークにあるカーネギーホールを知っていますか?
この2つのカーネギー氏はそれぞれ違う人物です。
カーネギーホールは鉄鋼王と呼ばれたA(アンドリュー)・カーネギー氏の事ですが、先程のD・カーネギー氏は、先に有名だったA・カーネギー氏と姓が同じだった事がキッカケで有名になりました。戦略としても使ったそうです。
※その事についてはこちらでも触れています。
モノマネ芸人と本人の関係も似たようなものですね。それらにも良い面・悪い面とあります。
さて、話を戻します。
私が個人的に考えるのは、どんなネーミングもキャッチコピーも、公的であればあるほど検索の一番を狙います。
それらはSEO対策するしないの次元ではなく、
「それしかないもの」。
争いではありません。
※参考文献:「パーソナル・マーケティング」
検索結果が手軽に教えてくれる。
商品検索や固有名詞の検索でトップに来ないと無意味。
そこには格好の良さは必要ないという考えから。
私がネーミングをする時は、公私共に検索から始めます。
既に存在する言葉の組み合わせであっても、造語であっても。
本業の方で経験した事の中に、検索結果が一つもない時もありました。
「これは、チャンス!!!」
全世界で出て来ないというのは爽快ですね。
また、造語であったり、アルファベットを使う時には、諸外国の方に話を聞きます。
その理由は、単純な抱かれるイメージや発音を知りたいのと、どこかの国の言葉の変な意味や卑猥な意味にならないかを確認する為です。
これは広告関連の方に学びました。
そのようにして、ネーミングには神経を使います。
まして、それが人様のものである場合には尚更です。
※その辺りの言語にまつわる怖い話はこちらでも取り上げています。
名前も大事な資産。
極端な話ですが、法も絡みます。
少なくとも私はその中にいます。
だから絶対に自分(達)だけのものにする考え方は大切です。もっと言えば世界レベルで。
そして財産だから、プロテクトしなければいけません。
また一方で、相手にとっても財産で、プロテクトをしているから侵せない。
ネーミングは常に相手のいる事。
もしかしたら、名付ける際の好みや想い(それも大切ですが)よりも、これらの考えの方が遥かに重いと個人的には思っています。
その上で、覚えてもらいやすかったり、インパクトがあったりと、考える事が増えていくのかもしれません。
私は永い時で一年ほど掛かりました。
この期間が永いのか短いのかは自分ではわかりません。
ただ、これまでに書いてきた全ての条件を満たす事に使った時間です。
名前や看板、そしてコピーは命。
その命は、命だからこそじっくり作り育てていかないといけません。しかもSEOでもどこでも埋もれさせず。
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「「ガチで独創的なレビュー」で検索。あなたの名前は埋もれていませんか? カブると全てに不利。」への2件のフィードバック
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