ガチで独創的なレビュー:「スタートアップの方程式」(後編)



ここまでお読み下さり有難うございます。 
前編からの続きです。


前編はこちら




これまでにない細やかさ。

あなたの起業の青写真の助け。


基本的にお腹一杯になる本というか大百科です。
それ故読むには相当の覚悟がいると概要でもお話しました。


その前編では主に起業論としての意味合いが強かったこの本も、後半に行くにつれてよりビジネスの核心に迫った話へと展開していきます。

まず最初のテーマがブランディング。
著者のブランド考が続きます。

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起業を真剣に考えるあなたに思いやりのある本。

キレイ事に聞こえてしまうかもしれませんが、ここまでやるかと思うくらい細やかな展開にそんな事を思いました。

それが高じてこのような大百科のようなビジュアルになったとも言えます。
勿論(繰り返しになりますが)、この圧倒的な分量から来る著者の愛情があなたに伝われば嬉しく思います。

愛情が無ければここまで書けない。そんな大百科。



ブランディングはあなたを楽にさせる。


オフィスの選び方・考え方まであったのは驚きました。

それはともかくとして、ブランディングに関する内容はやはり出てきましたね。

様々な書籍で出て来たものとは一味違い、
キャッチコピーやロゴの作り方までと、まるでデザインの本と見間違えるような展開です。


それなりに読んできた中で私なりに比較すると、こういうのは初めてで面白く感じます。

 

“ブランド”は誰でも使う言葉であるが、スタートアップではなかなか真価が認められない陰のヒーローである。(p191)



注目すべきはマーケティングの前にブランディングの話が来ている所。

その意味はこちらで似たような事に触れています。ご参考頂けたら幸いです。

ガチで独創的なレビュー:「利益を生み出す熱狂ブランドの作り方」(前・後編)



ブランディングはあなたがまずどうあるべきかという自己確立論なので、
その自分を見つめるブランディングをしないと、マーケティングもセールスも出来なければ、顧客との関連も築けないという流れですね。


この辺りは不変なものでもあります。
 

真のブランドは、マーケティングオフィスや広告エージェンシーからは生まれない。会社が行うあらゆることから発生するのだ・・・・・・。(p191)




主観になりますが、
ブランディングに関する事は大抵どの本にも出てきたとしても、そのどの本からも毎回学びと発見がある事を感じています。


またここを強めれば強めるほど、そこが最大の武器になるという思いがあり、いくら学んでも学び足りない気がしますね。

哲学的な表現ではないですが(笑)、一番わかっているようでわからないのが自分あるいは自分のやっている事だったりします。

それらを言葉として表現し続ける事は良いトレーニングです。

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あなたがやるべくはイノベーション。


「イノベーション」という言葉はワクワクさせます。


・・・っとその前に。
後半は顧客との関係や販売戦略の考察へと移っていって締めとなるわけですが、経営の一番の要。

その重要性はこの本も例外ではなく、力が入っています。
相変わらずの視点のレベルの高さ。


特に起業の成功と失敗を分ける事柄でもあり、アイデアや製品に囚われて意外と後回しになってしまう事も否めません。

どんなに優れたアイデアも、実行する事を経て、お金を払ってくれる人がいて経営は成り立つ。
私自身もデザイン業の中でいつも悩まされます。


この辺の考察は他のマーケティングの本との併用でも良いかもしれません。


そして、先ほどのイノベーション。

最後部の第16章での「イノベーション考」は、個人的には印象に残りました。


あなたにとって起業とは何ですか?

一番の根底にあるそこを再考させられた気がしました。

著者は起業にはイノベーションが付き物で、もはやそのものだと意味付けています。

根本的に、”スタートアップの方程式”はイノベーションのためにある。(p320)



イノベーションは思考態度であり、「ああ、困った、これがない。まずはこれから探そう」と考えるのではなく、自分が持っているものを使ってイノベーションしようと考えるからです。(p303)


私自身の経験ですが、起業をしていく上でぶつかった壁でもありました。
そもそも起業の意味は何だろうと。

その答えはわかったりわからなかったりの連続で試行錯誤はこれからも続くのでしょうし、戒めと共に覚悟しています。

まさに「スタートアップの方程式」に相応しい最後部の章でした。

そこでちょっと立ち読み。


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値段比較をしてみた。

まとめ。


やっと読破したなというのが正直な感想です。
最後は意地。
👿


概要でも触れましたが、読み応えがあったと同時に本気度と気合が必要でした。
生半可ではない本です。

私の主観ですが、読破した今、なんだか自信になったようなような気がしています。

全体の内容としてはこれ以上のものは無いのではないのでは。
あまりにも緻密に書かれて隙が無い。


ただ一つだけいう事が許されるのならばこう言おうと思います。


深く広くかかれている良さを踏まえた上で、
この手の大きい枠組みの本にありがちな答えになりますが、
各々の部分で深めたい所がある場合は、その知的好奇心を満たして、クローズアップした分野のものを読む必要がありそうです。

ブランディングならブランディング関連。
セールスならセールス関連。

各々の実践編でもいいですね。

この本はどちらかというと起業の全体像を隈なく網羅した起業論の趣がありますから。

各分野の書籍もレビューしてますので、それらも参考にして、あなたの現状に適したものを選んでみては如何でしょうか。

ダイレクト出版

起業家になる覚悟、心の底からありますか?




最後に:
やはりビジネスの本場はアメリカなのかなと感じます。


こちらのレビューでも話しました。

ガチで独創的なレビュー:「ビリオン・カンパニー」(前・後編)



そうは思っていなくても、そう思わざるを得ません。
性根からして違う。
😛


世界を席巻する企業やアイデア・・・例えばGoogleであったりfacebookであったり・・・はアメリカからその産声を上げたというその背景をヒシヒシ感じました。

若い時からビジネスへの取り組み方やシステムといった環境が出来上がっています。

その上、そのレベルとクオリティーが高い。


私は別に欧米崇拝などはしていません。日本を誇りに思います。
ですが、よいものはその背景も知った上でどんどん取り入れたいし、素直に認めたいと思っています。

起業する事についての環境やシステムはこの日本という国も少しずつ考えてはいるのでしょうけれども(私も金融関係ではお世話になりました)、DNAレベルの精神やスピリットからして老いも若きも違うように感じさせました。

そのレベルで追い付くとか、同化するのはまだ時間が必要かもしれません。


欧米の教育そのものが、
(やや乱暴な言い方になりますが)社畜や丁稚になる為の教育ではなく、はなから独立する事を前提に教育されます。だから出る杭はどんどん伸びていく。

両方を経験した自身としては、DNAレベルでの根本のビジネスとの向き合い方をこの本の本気度から学んだとも言えます。

ここまでやって
初めてスタートなんだと。
戒めも同時に。



確かに本気度の度合いがものを言う本なので、誰にでも薦めるわけにはいきません。

でも、もしあなたの本気度に自信があるのでしたら、胸を張ってオススメします。
このような形ではありますが、私に応援させて下さい。


起業家になる覚悟、心の底からありますか?
「スタートアップの方程式を見たい

前編でガチな概要を確認したい


※関連記事:
このホリエモンの動画は「スタートアップの方程式」を読んだ後にはビジネス大国アメリカの教育の勉強になる。
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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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