「禁煙セラピー」で文章の威力と魔法の真髄を感じ取った。そして文章でタバコをやめられた効果にビックリ。



「説得力ってこういうことなんだな」

タバコ云々よりも、まずはこの本を読んでの一番の印象です。
感動すら覚えましたね。

ちょっと今回は趣が変わりますが、とても広い意味で役に立った書籍だと思うのでご紹介したいと切に思います。
禁煙に至るのは勿論のこと、様々な分野に派生して、学びを与えてくれた感動をお伝えしたい。

特にライティングに関してです。

世界中の喫煙者を救ったイギリスの禁煙活動家アレン・カー氏の書籍、

「読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー」

「マンガで読む禁煙セラピー」
(いずれもAmazonのリンクに飛びます。その他は下記にて)


書籍を読んだ後に、漫画タイプのものを購入しました。
内容や言わんとしていることは同じです。
どちらもオススメなのですが、強いて言えば本の方が良いですね。
訴求力に差が感じられます。



ところで、お読みのあなたは喫煙者ですか?

非喫煙者の場合、恐らくはタバコの話題にそもそも目が行かないと思うので、喫煙者であると仮定させて下さい。
ちなみに私は喫煙者でした

ヘビーと言われても仕方ないくらいの量を吸っていました。

ですがタイトルにも書いたように、やめることが出来て随分と時間が経ちます。そして吸っていたことがいつの間にか遠い過去になりつつ、タバコにまつわるものに目が行きません。


また本書を読んでからというもの、しばらくの間、タバコやその産業のカラクリに興味を持ち勉強していました。

ただ、ここは禁煙に関するサイトではありません。
だから、やめるやめないに関する話は程々にして、言葉及びライティング、そして広告やプロパガンダに関するアプローチでお話していきます。

万一あなたがタバコをやめたいと心の片隅で思っている場合、たとえそんなアプローチでもお役に立てるものと思っています。

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読むだけでタバコをやめられる?


本書のスローガンです。ホンマかいな。

誰もが抱く考えではないでしょうか。あなたは如何ですか?

私も例外ではなくそう感じていましたが、こうまで変われることに驚いています。
もうタバコを手にすることは無いでしょう。
手にしても自分とは関係ないとさえ思う自信があります。



少しだけ私の過去の話をさせて下さい。
それまではやめたい気持ちを持ちつつ何年も過ごしてきました。ふとある時、本書をWEB上で見かけて勢いで購入。
過去にこの本が流行ったのは
15年くらい前でしょうか。そんなこともあってタイトルくらいは知っていました。

しかしながら、当時はやめる気が無かったので特に気にする事も無く。

結果論とはいえ、読んだだけでやめられるのは嘘のような本当の話でした。
もう少しだけ詳しく説明すると、やめるというよりは吸う気が無くなる、もしくは吸う行為が馬鹿らしくなると表現した方が正解です。


全て文章の力で!!!

アレン・カー氏の文章は。


プロのライターではないので、その道で特別上手い訳ではありません。
勿論訳されたものなので、その判断をするには限界もありますが、大切な真意はそこではないのです。


体に悪いからなんて月並みな表現はありません。
まして吸う人はそんなことわかり切っています。言われたくもなければ効果もありません。
私自身が喫煙者だったからわかります。

では何か?
何が真意なのか?



実は彼自身が元来超超超ヘビースモーカーだったこともあり、吸う人間ややめたいけどやめられない人間の心理・行動パターンを見事に的確に突いていきます。

「これで自分は一生タバコを吸い続けることになる、こんなに努力しても失敗したのだから、もうやめられっこない」
そう思うと涙が出てきてしまったのです。(p3)


コピーライティング的に言えば、この相手の中のリアリティーに入り込みえぐり出していく所に一番のポイントと説得力があるのです。

私が純粋に感じて脳裏に浮かんだのは、
「そう言われたらそうだよな・・・」
というフレーズ。

「やめたいのにやめられない人あるある」といったところですね。
図星なことの連続に思わず考えさせられていく訳です。

この洞察や思慮は、ライティングにも必要な要素。
綺麗な文章が大事なのではなく、洞察や思慮のあるものに人の感情は動くのではと常々思いますが、あなたは如何でしょうか。

説得の上手い人間こそがよく思考する。
そう思わされます。

そして、


よくよく考えたらタバコは不思議なものと思わされる。


次に来るのがこの内容。

タバコやタバコのビジネスのこと。
大抵の喫煙者は(私も含めて)タバコという代物と永く付き合っていながら、その本質を何も考えてなかったことに気付かされます。

いきなりですが、タバコの本質を考えたことがありますか?
タバコとは何ですか?



私達が気付かないうちに、タバコそのものやタバコ産業のカラクリにハマっていく事実と、タバコビジネスの真相が露わになっていきます。ページを進めていくと、並行して怒りさえこみあげてくるかもしれません。

しかしそれが非常に大きなポイント。それがやめる原動力にも。

タバコを吸わせるためのプロパガンダや広告、それに対して、やめさせるためのプロパガンダや広告が対決していくのを知ることが未知の対決を見るようで楽しくさせます。

やがて、

「何故、こんなもの吸っているのだろう???」


と自らに問い掛ける感情が芽生えます。

今後、仮に体が求めて吸いたくなったとしても、その真実を思い出すと、タバコ自体を見たくなくなる思いがしてきますね。
これが今度は逆に永遠にあなたの体に刷り込まれていくというわけです。

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ライティングと人生の不条理を見た。


不条理といっても、そこには学びがあって、むしろ清々しいもの。

それは何か?

一言で表現すると、論理や理屈が破たんしていても、情熱と力強さが時に人を動かす。
本書の文章にはまさにそれがありました。

何事も当たり前だと思ってはいけません。私の話を疑う前に、タバコに関するあなた自身の考えや世間一般の常識に疑いを持ちなさい。(p19)



私自身、読んでいる最中に「メチャクチャだな」と呟かせる部分があったことは正直に伝えようと思います。

しかしながら、そんな細かいことよりも、アレン・カー氏の本当にやめさせたい想いとタバコの真実を伝えたい想いの強さが感じられることは約束します。

個人的には、表向きの綺麗さよりも、それで十分でした。

ただそれらの想いが高じるあまり、命令調だったり、やや上から目線の高圧的な言葉になる箇所がチラホラ。
そういった表現が得意な方はまずいないと思いますが、タバコを真剣にやめたい気持ちと天秤に掛けてみる必要はありそうですね。

「友達が吸うから自分も吸う」ですって? あなたはそんなに馬鹿なのですか? そうだとしたら、せいぜい「友達が頭痛を治すために首を切ってしまいませんように」と祈るんですね。(p31)

ですが、著者の愛は不思議と感じられます。
本当に世界の人を救いたいのだと。
それがタバコを手放す喪失感を癒してくれます。

いずれにしても、人や人心を動かす文章とは、経験から来る洞察とパワーなのだなと思い知らされたことは人生にとっても収穫でした。それは是非一読をオススメしたい、そう切に感じています。




タバコ産業の真実を学び始める。


YouTube上にも多くの禁煙関連の番組があります。

やめてからしばらくは、心理的なメンテナンスのために多くのリサーチを。
純粋な興味も手伝い、タバコに関する考え方や真実をもっと知っておきたいと願う私がいました。そんな折、一つのチャンネルが目に。


もしあなたがタバコを真剣にやめたいと考えている場合、書籍とこの番組の2つを合わせると完璧です。



大まかな内容は、体に悪いものを売っていくその手法、そして
善と悪のバトル。
どのような言葉を使い、どのようなカラクリがあるのか。

かなりブラックな部分も含まれるドキュメンタリーです。多くの人が気を悪くする可能性もあります。


勿論私自身は、これを見たからといって悪戯なことをしようなどとはこれっぽっちも考えていません。
ただ、広告やプロパガンダ、さらにはコピーライティングを学んできた中で、体に悪いものであることは周知の事実であるのに売れていってしまうマーケティングのカラクリを知りたくなったのです。また
真相を知っておけば、同じようにやめたい人への何らかの助けにもなるだろうとも考えました。

今こうしてあなたにお伝えしているのも、その第一歩です。
さらに調べていくと、

似たような書籍化したものを発見!


レアになってしまいつつある書籍みたいですが、購入してみました。



「悪魔のマーケティング」


タバコの歴史や真相を解明していくことは、禁煙の助力にもなると同時に、純粋な好奇心が満たされていく喜びを与えてくれます。


さて、「禁煙セラピー」は著者のアレン・カー氏が言うように、いつでも手の届く所に置いて、たまに読むようにするのがベストです。
その理由は、吸わない・吸いたくない気持ちのメンテナンスのためだと彼は言います。
悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実

悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実

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私もそれはとても大切だと思っていますね。
異論はありません。

時間が経てばメンテナンスの必要性も薄れて来ますが、やめたくてもやめられない時代を過ごして乗り越えた彼だからこそ、いつどうなるかわからないタバコの恐ろしさを知っているのでしょう。

吸いたい気持ちは、あなたが人生で一度口にした以上、油断すると訪れて来ます。
元に戻ることだけは絶対に避けねばなりません。



そんな時は、書籍であれ漫画であれ、読み返して心を保つのがベスト。
アレン・カー氏の展開するこれらの内容の特徴は、考え方から変えていくことにあります。そこがしっかりしないうちから取り組んでも、失敗は目に見えています。



世の中には今、禁煙外来というものがありますが(私もかつて受診を考えました)、本書でその分の金銭がまかなえるのならば、むしろ安いかと思います。
また、これから先の人生で吸うであろうタバコの金銭・・・数百万を考えたら安いのではないでしょうか。



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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

「禁煙セラピー」で文章の威力と魔法の真髄を感じ取った。そして文章でタバコをやめられた効果にビックリ。」への1件のフィードバック

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