ガチで独創的なレビュー:「ダン・S・ケネディの世界一ずる賢いフェイスブック集客術」(前編)



いいね!をするなら買ってくれ。
いいね!をお金に換える仕組みをそっと教えてくれ。


スルーされる恐怖から逃れさせてくれ。


今あなたはビジネスでfacebookを使っていると思います。私もです。
そのあなたが誰にも言えずそんな叫びを心に秘めているならば本書は役に立ちます。

加えて、SNS(ソーシャルメディア)をビジネスと割り切って使う具体的な方法を知りたいのでしたら、同様です。

ただ、思うにそこには一つ条件があります。
乗り越える壁と言ってもいいかも知れません。




それは、

否定から入ります。

facebookの使い方の否定です。
世間のSNSの使い方や捉え方、もっと言えば騒ぎ方を思い切り否定しています。

その理由は、元来ダン・S・ケネディ氏自身がSNSの超否定派だからです。
これが本書のミソ。


ソーシャルメディアについて書こうと思った理由、
というより、本書を絶対に読まなければならない理由  (p1)


その話は超現実的で生易しくない。

冒頭で考え方・捉え方の転換を余儀なくされますが、
あなたがもしSNSを”楽しんで”きた方の場合はやめておいた方が良さそうです。

気分を害する可能性が無いとは言えません。

実はそこが入門編、はたまた心の準備。
そこを乗り越えないと本書は役に立ちません。

だから壁であり条件です。

SNSに依存して溺れるな、
自撮りや自分語りせずに切り替えろよ。
と彼なりの挑発が続きます。





ちなみに、
あなたはどのくらいの期間でどの程度facebookやSNSを使いこなしていますか?



こんな質問から入ったというのも、
本書はある程度使いこなした経験が無いと、実践や理解は難しいと思ったからです。

巷では良さそうな謳い文句があっても、読むべき人を選ぶかなという印象が拭えません。

また、
マーケティングの話の延長で経営論の話も随所に出てきます。
投資利益率等の言葉も出てくる堅い内容もあり、苦手な人も居るかもしれません。私も得意な方ではないです。

でもそれはダン氏の本気度MAXの証。半端な事は書かれていません。
彼の書籍のその部分は心の中で信頼しています。

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本書の概要と評価。

 

総合評価★★★★(4.8)
(概要にて理由を記述。)



「なんか記事を投稿して、
コミュニケーションしても虚しいな」



これは収益に結びつくのか?

ここを訪れたあなたの疑問や本書への興味はこれだろうと思います。

過去の私がパソコンの前でSNSに投稿をする時に思った事でもあります。
カタカタと打ちながら。


発信するのはいいけれど、相手の心に届くものなのかどうか。

気が遠くなるような時間の末の小さな結果を待つのか。

そう思っていました。

私もSNS(facebookを含む)を仕事用に複数所有していてフル活用していますが、そんな行き詰まりを感じていた時に、出版されて間もないこの本に出会いました。
「集客術」という言葉に惹かれて。


虚しさの裏側で、SNSの何らかの可能性を信じていたかった事の裏返しかも知れません。それが何かを抜本的に変えようという気持ちになりました。

SNSは悪い面ばかりがニュース等でもクローズアップされますが、
使い方さえ間違えなければもっと有効で可能性のある媒体であると思い続けています。
でも具体的に効果のある使い方はわからない。確信が持てない。

そこで、

間違った使い方をするな。

 

ソーシャルメディアの利用者の99%は使い方を間違っている (p3)


彼の言葉では(共著ですが)、その1%しか正しい使い方をしていないとの戒めから入ります。

この数字を見てあなたはどう感じますか?



少し得をした気になりますか?

何故かと言うと、
キチンと学びさえすれば、その1%にあなたも入れて抜きん出れるという事です。

実際私は効率の良い方法を知っただけでも不思議な安心感がある事は否めません。
今の所の成果としては、自他共に良い投稿・悪い投稿を判別出来るようになったと感じています。

また、本書の面白い所は揶揄に終始するからこそ、SNS神話に依存する事なく、距離を置いた上で冷静な論理にて一貫している所です。


揶揄する事に対して賛否両論はあるかも知れません。
ですが、ことビジネスと割り切れば筋が通っていて私は好きです。
有効活用したいと思いましたし、余計に知りたい好奇心へと変わっていきました。

ドライでシビアなそのスタンスは、こちらの本のSNS版って所ですね。


だから、あなたの自戒の書に。

 

常に率直であること。それが本書の方針だ。(p20)


この一言に集約される、
冒頭から前半にかけての「ソーシャルメディア考」は、ここでは書き切れないほどに読んでみる価値はありました。
お伝えし切れないのが惜しいほどです。

SNSをどう捉えていくのか?



ここでしっかりとSNSへの接し方や距離感を確立。
先程の1%の正しい使い方をしている人になる為の導入と意識改革といった所でしょうか。


ただ正直言いますと、(繰り返しになりますが)
やはり全体を通して初心者向きではなかった気がしています。

経験や試行錯誤を経て初めてついていけるのかなと読みながら、悲しいかな、感じてしまいました。
何故これを繰り返すのかと言いますと、お読みのあなたに無駄な買い物をして欲しくない想いからです。

その意味では、始めの段階では和書の方が良いものそろっています。
イメージしやすく、捉えやすいですね。

※初心者というアプローチでは、こちらの記事で取り上げています。
自身の経験からの提案です。

特に読む順番は大事です。

ダン氏の書籍は初心者には向かない。


上級者向けといっても過言ではないです

余談で主観です。
私自身、事業の中で上手くいった事もいかなかった事も含めての感想になります。

理由は、
本気度も高くかなり核心を突いていてエグイ。

そのあまり、それを見極められる事が必要条件。
更には硬軟交えて、バランス良く使いこなせないとかなり危険だとも思うからです。
このサイトでも度々取り上げています。


その辺りについて触れているレビューが少ないので書いてみました。

そこを理解せずに、あるいは各人の進捗状況にも触れずに良書か悪書かを早合点するのも危険と思っています。
あなたにとってご参考になれば幸いです。

気になる全体の流れは。


中盤から後半にかけて、

  • SNS(ソーシャルメディアに特化した)マーケティングとブランディング

  • 具体的で効果的なfacebookの使用方法と記事の書き方・コピーライティング

  • それによる集客・セールス・顧客管理・フォローアップ


と一冊で盛り沢山です。

キメ細やかな情報が網羅。その徹底ぶりに圧倒されると同時にワクワク。
試してみたくなる衝動。
実践派のダン氏らしい。

概してコストパフォーマンスの良さを感じています。

ただこの全体の流れは、見方を変えるとある一つの欠点が存在。
それは後編でお話します。ここでは書ききれません。



そして最終評価は。


SNSに行き詰まりを感じていた時からは少しだけですけども光が見えたような本でした。
概ね、先ほどのある欠点を除けば問題は無かったです。

その一方で、有効に使いこなすレベルへ到達するには時間が必要かもしれません。

というのは、
facebookの機能を知る事は勿論の事、マーケティングやコピーライティング、更には広告の作り方も同時に考える必要性がありそうだからです。

また、ここで注意しなくてはいけないのが、
SNSでそのまま商売して利益を出すというテーマではないという事です。

そのような訳で、総合★★★★(4.8)の評価をしました。クオリティーと情報量は限りなく★5つには近いです。

一方で、あなたがもしある程度使いこなした時間と経験が無いという場合は、★★とさせて下さい。
ちょっと高度です。
特に後半の具体的な手法の数々は恐らく段階が必要です。

ここで「ダン・S・ケネディの世界一ずる賢いフェイスブック集客術」を見たい

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そもそもSNSは最初にどう捉えれば
正しい使い方に近付けるのか?


SNSをわかりやすく例えればどちらだと思いますか?



パーティー?

大きな公園?


SNSをどう捉えるかが本書の大きな最初の命題です。
正しい捉え方が1%の正しい使い方に繋がる。

ちょっと考えてみて下さい。



さて、その例えは・・・


SNSの属性は買い物したい人や探したい人が来る場所ではない。

そういう人は最初から楽天やアマゾンのようなプラットフォームに行っている。
そこは大型ショッピングモール。

SNSは大きな公園。
買い物したい人は元から公園には行かない。


これは私が最近読んだある日本人マーケターの言葉で、概ねこんな内容でした。
本書では「公園」の代わりに「パーティー」という言葉を使っています。

先程の質問はどちらも正解という事です。


共通する事は「ただ人が集う所、繋がる所」。

裏を返せば、「(基本的には)商売をメインにする所ではない。向かない」

ならばそれを踏まえた上で、
公園でどうする事があなたにとっての収益になるのか?


公園やパーティーでビジネスしますか?


恐らくほとんどの人が「No」と答えるでしょう。



冒頭のソーシャルメディア考は改めて考え直させます。

その上でのダン氏の辛辣な意見。

どういう人達がどんな理由を考えて来るのかを突き詰めて考える事が、
ビジネスで必要な「先読み」という原理です。

方法論の前に捉え方を熟考する事は、一見遠回りのように感じてしまうかもしれません。
ですが、結果として理解を早めると考えています。


人はSNSに何しに来るのか?

あなたのフォロワーはこちらに何を求めているのか?

あなたはそれに対してどうするべきか?

何を差し出すべきか?


結果、何が金銭となるのか?



「知らんがな」
で終わる一方的な情報は要らないし求められてないと今まで以上に強く悟り、視点を変えてくれます。


いいねは一銭の得にもならないという現実的な話へ。

 

いいね!をあなたの一銭の得にする為の、
ルート構築法の表現が正しいです。


集客術というよりは、です。

SNSは公園。
だから最終的に公園からHP(店舗)等への誘導する為の内容。

人の集まる公園でどのように広告を配って、店舗に来てもらうかが書いてあるイメージです。


そこで広告が必要ならば広告を作らなければなりませんね?
いよいよ広告作りやキャッチコピーにも言及していきます。

そのように本書はfacebookの活用法の本だけではなく、
基本的にはマーケティングの本です。

SNSだからと特別ではないと彼は言います。
ですが、堅い内容が続くものの、SNSをここまで熟考して切り込んだ内容はこれまでありませんでした。



いいねは資産にもならない。銀行に預けられない。


さあ、どうしよう。

同時に、いいねをもらう事への価値についても切り込んでいます。
私もこの項に関しては賛成派ですね。
確かにいいね!はSNSの醍醐味です。

麻薬の如く。


いいね!をもらう事で心の何かが満たされる感覚を覚えます。
それはあなたも同じでしょうか。



ただ本書の中での、
集客してビジネスの為

と心を鬼にして考えると、ダン氏の戒めは核心を突いていて正論。
いいね!はあなたの一銭の得にもならない。

更に、後編に入る前に印象に残った戒めの言葉特集です。


ダン氏の名言(?)。


これらの台詞の真意にはブレが全く無く、
マーケティングとしては非常に理に叶っています。

愚か者とペテン師がはびこるソーシャルメディアの世界 (p23)


エゲツない言葉ですが、誰でもヒーローになれてしまうSNSの世界と揶揄しています。
逆にそこを利用する事も出来る。
情熱があるからこそ読者を思いやった言葉として捉えてみましょうか。

あらゆるメディアに対して、
銀行家のシビアな目を持て。(p28)


 

話題になればビジネスになるわけではない。(p25)



更には、

10000人の中途半端なファンを増やすよりは、500人の熱狂的なファンが要る方がいい。


あなたにとって、

耳の痛い言葉もあるかも知れません。

私も例外ではありませんね。
彼のそんな鋭い台詞に続き、マーケティング戦略も兼ねたより具体的な使用法へと移っていきます。

心の壁を乗り越えての後編です。

もうちょっとガチで知っておきたいから後編を見たい


いいね!は麻薬。依存の荒治療。
ダン・S・ケネディの世界一ずる賢いフェイスブック集客術」を見たい

後日談を掲載しました。

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ガチで独創的に読んでくれたあなたに謝謝。

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